久し振りの皆既月食なので、写真でもと思っていたのだが、うっかりしていた。
天文年鑑に月食の露出データが載っている。満月の1/1000秒から、皆既の5秒まで光に合わせてシャッタースピードと絞りを変えていかなければならない。で、途中であれ!と気がついた。星も月も動いているのだから、5秒もの露出は可能か?同じく天文年鑑掲載のデータによると、星を点として撮す&月をブレずに撮すには、50mmレンズでは8秒程度、135mm望遠レンズでは3秒程度が限界である。さらに長い望遠レンズを付けた場合、焦点距離に反比例して露出は厳しくなる。ここら辺の事情は望遠レンズでもトリミング拡大でも同じこと。シャッタースピードを速めると皆既は写らないから、無理をしてでも感度を上げるしかない。皆既の写真は、固定では大きく撮すのはなかなか難しい。