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「項羽と劉邦」

2007年02月11日 | 書籍レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 BS日テレで、毎週日曜の17時から「大漢風~項羽と劉邦~」という番組が放送されている。中国で紀元前210年に始皇帝が死んだ後、大漢帝国が設立されるまでを項羽と劉邦の戦いを中心に描いたドラマだ。司馬遷の「史記」がベースで、日本でも司馬遼太郎が「項羽と劉邦()」(司馬遼太郎、新潮文庫)という小説にしている。中国モノでは、こういった古い時代ノモノが好きである。「国士無双」「四面楚歌」などの熟語の出典になっていて、へ~こういう意味だったんだと改めて感心。

 主人公の項羽劉邦が 実際これほど対照的だったのかは分からない。かなり誇張されているいるような気もする。項羽は他に類を見ないほど武勇に優れ、その点では劉邦は足下にも及ばない。劉 邦はどう戦うのか。何かを行う際には、有能な部下を全面的に信頼し用いることが重要で、優秀な人ほどそれを忘れてしまう・・・というのは今も昔も変わらな いようだ。

  昔読んだ「超マシン誕生」(トレイシー・キダー、ダイヤモンド社)という本を思い出す。コンピュータの開発で、自分自身が優秀な技術者でありながら、期限が迫っているなかで、バグとりを部下に任せきるというところが記憶に残っている。


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