「恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす」
もう10数年前にもなるが、ある保険のパンフレットに書かれていた歌を文庫本「山家鳥虫歌」の中に見つけた。パンフレットにはこの歌だけがぽっと掲載さ れていたはずだが、初めて読んだ時に妙に感心して以来何故か覚えていたものだ。実はかなり古い有名な歌で、起源は室町時代まで遡るらしい。
源氏物語にも「声はせで身のみ焦がす蛍こそいうよりまさる思ひなるらめ」とあり、蝉と蛍は、恋情に焦がれる虫として対照的に歌われているという。蛍は忍ぶ恋の代表格である。そういえば森進一の歌に「蛍」という歌があったようにも思う。
そこで、はっと気づくのだが・・・以前のNHKの大河ドラマ「利家とまつ」の中で、利家と信長の妹のお市が2人で蛍を見るというシーンがあるが覚えておられる 方はおられるだろうか。「蛍」には深い意味があるのである。なかなか見事な設定だ・・・今になって気付くのだが。(Cafe 02.12.24)
もう10数年前にもなるが、ある保険のパンフレットに書かれていた歌を文庫本「山家鳥虫歌」の中に見つけた。パンフレットにはこの歌だけがぽっと掲載さ れていたはずだが、初めて読んだ時に妙に感心して以来何故か覚えていたものだ。実はかなり古い有名な歌で、起源は室町時代まで遡るらしい。
源氏物語にも「声はせで身のみ焦がす蛍こそいうよりまさる思ひなるらめ」とあり、蝉と蛍は、恋情に焦がれる虫として対照的に歌われているという。蛍は忍ぶ恋の代表格である。そういえば森進一の歌に「蛍」という歌があったようにも思う。
そこで、はっと気づくのだが・・・以前のNHKの大河ドラマ「利家とまつ」の中で、利家と信長の妹のお市が2人で蛍を見るというシーンがあるが覚えておられる 方はおられるだろうか。「蛍」には深い意味があるのである。なかなか見事な設定だ・・・今になって気付くのだが。(Cafe 02.12.24)