蘊蓄cafe

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囲碁の書籍

2010年02月13日 | 囲碁
[感想:★★★--:特徴あり]

 高尾九段の「基本定石事典」がなかなか出版にならないが、書店で何冊か勉強用の書籍を見つけた。いずれも石田芳夫九段の著書で定石に関するもの。
 定石事典や布石事典があったとして、さらに欲しいのが、定石の用法の解説書。ある局面において、低くカカルのか高くカカルのか、ハサムべきか否か。また、どの定石を想定したらいいのかなどかなり難しい。シチョウ関係があったり、先手になったり後手になったりする。

 で、次の2冊がそこら辺のさわりを解説している。「石田芳夫のやさしく考える布石 (NHK囲碁シリーズ)」 (日本放送出版協会)は、NHKの囲碁講座をコンパクトにまとめたもの。定石事典では細かすぎるため、定石体系の骨格を把握するのにいいかも。「この定石を選択してよくない場合」も解説されているのがいい。
 「プロの常識・アマの非常識 布石編 (マイコミ囲碁ブックス)」(毎日コミュニケーションズ)は、3、4手目から布石をどう打っていくのかの基本的な考え方が解説されている。単にプロの真似をするのは間違いのもとで、考え方も知っっているとより面白いはず。

 また、「囲碁の新常識 (上級を目指す)」(河出書房新社)は、最近打たれなくなった定石、布石とその理由が解説されており、そこらに興味があるむきには面白いかもしれない。ただ、結構難しめで、アマチュアの碁は、そもそも定石ハズレが多いのだが(^^;