困り顔のかみさま曰く、
「もう遅いよ・・・。これから誰かの場所を取り上げたりしたら、その
人はどうしたらいいんだい。わがまま言わんでください。かみさまだ
って大変なのです。みんな仲良くしてほしいのです。隣人愛!みんな
みんな、ほんの少しずつ譲り合え上手く行くのに、いやらしい、みん
な揃って少しずつ欲張るものだから、嫌な思いするのです。・・・そ
れはそうと、君はいったい、どこでボンヤリしていたのです。」
「どこって・・・、ここだよ、ここ。アンタの足元にずっといたのさ、
かみさま、あなた夢中だったからね。楽しそうに、歌いながらこの世
を創っておいでになったからさ、コッチはウットリしてたって訳よ。
あの歌、教えてお呉れよ。
素敵なうた。
そしたらさ、手前の場所なんていらない。おいらはどこへでも行くさ。
さすらいましょうや。そのうたさえ歌えたら、ねぇ。」
(続く)
「もう遅いよ・・・。これから誰かの場所を取り上げたりしたら、その
人はどうしたらいいんだい。わがまま言わんでください。かみさまだ
って大変なのです。みんな仲良くしてほしいのです。隣人愛!みんな
みんな、ほんの少しずつ譲り合え上手く行くのに、いやらしい、みん
な揃って少しずつ欲張るものだから、嫌な思いするのです。・・・そ
れはそうと、君はいったい、どこでボンヤリしていたのです。」
「どこって・・・、ここだよ、ここ。アンタの足元にずっといたのさ、
かみさま、あなた夢中だったからね。楽しそうに、歌いながらこの世
を創っておいでになったからさ、コッチはウットリしてたって訳よ。
あの歌、教えてお呉れよ。
素敵なうた。
そしたらさ、手前の場所なんていらない。おいらはどこへでも行くさ。
さすらいましょうや。そのうたさえ歌えたら、ねぇ。」
(続く)