Takの山行記録とバイオリンとかAIとか

山行記録に加えて必死に練習中のバイオリン、必死に勉強中のAIについて

Mt Hood in Oregon

2019-09-01 14:21:19 | Life in USA by Tak

9月2日月曜日は、アメリカではレイバーデイの祝日、日本でいう勤労感謝の日、と言う事で3連休となります。祝日の少ないアメリカでは、11月末のサンクスギビングの祝日まで、連休はもうありません。ので、かつてお伝えした、西海岸のオレゴン州にある、フッド山に行って来ました!

とは言え、東南部のサバンナから、西海岸は遠い。8月31日土曜日朝一番の飛行機で飛び、最寄りのポートランド空港まで乗り継ぎ時間入れて10時間。羽田から西海岸にたどり着く時間です。ここで車を借りて山麓まで1時間。その間、情報収集、買い出しなどして、たどり着いたのは夕方4時でした。写真は朝5時前のサバンナ空港。まだセキュリティチェックのシャッターも開いていません。連休の空港は、どの国でも混みます。

何故わざわざ、こんな遠くにきたのか?この写真は以前オレゴン州に来て撮影したものですが、その時以来、いつかはこの山に登ってやろうと思っていたものでした。何度かご紹介して来たように、東海岸にはこのような標高が高くてピラミダルな山はありません。そして、1週間前の日曜日、急遽、行こう!と決めたのでした。

やはり、情報収集が不足していたようです。フッド山はこんな山でした。8合目までは砂礫のガレ場が続き、その上は急峻な岩壁となっています。アメリカにはアルパインガイド、や夏山ガイド、や全国カバーの山と渓谷、のような便利な物はありません。基本、ウェブと現地での情報収集が全てです。これを端折ると、今回のような、夏と冬を間違える、事になります。

夏は砂礫と落石、急峻な岩峰に苦しめられますが、遅い冬から春にかけては固く締まった雪が登山者を山頂まで引き寄せてくれる、そうです。来るならば、春、単独ではなく、ガイド付きツアーに参加すべきでした。渡米時は、骨折後と言うこともあり、装備もいい加減でした。冬山装備にピッケルが入っていませんでした!

山頂は諦めましたが、登れる所までは登っておきたいものです。Timberline lodgeスキー場の駐車場で一夜を明かし、明るくなる6時過ぎに登り始めます。オレゴン州は、晴れた日が少ない事で有名ですが、今回は晴天に恵まれました!季節のせいかもしれませんので、日頃の行いのせいにはしません。

駐車場から一番上のリフト終点までひたすら砂礫の道を登ります。駐車場が標高1,700m、リフト終点が2,500m、ちなみにフッド山は標高3,400mです。朝の気温は低く、西風も強く、手が凍えます。

2,500m地点から山頂はこう見えます。まだ標高差1,000m近くあります。

ちなみに、この写真は、さきのTimberlinn routeが山頂の南なのに対して、南東から見たフッド山頂です。まさに登頂はこの方角からは無理ですね。南からのルートが最もやさしく、ポピュラーだそうです。

リフトに沿って上り下りしただけですが、この山の塊を一日中眺めていられたのは大層幸運な事でした。写真はありませんが、夜の星空、息を呑む静寂の日の出、雲のかかる事のなかったフッド山、気持ちよかった〜!