「ぶらり車イス紀行」 その483
☆ 2014W杯ブラジル大会を斜めから読む
W杯ブラジル大会の開催前には、会場の工事の遅れやデモが発
生して開催が危ぶまれたが、ドイツの優勝で無事に終わったこと
は、まずは、喜ばしい限りである。
この決勝戦までにも、連日、盛り上がった試合が繰り広げられ
『さすが、W杯』との声があちこちから聞こえてきた。そして、
サポーターの応援もピートアップしていたが、前回、南アフリカ
大会で、今でも耳に残るブブゼラの音がないだけ、ホッとした気
分になった。でも、ブブゼラに負けない強烈な応援であった。
しかし、日本とブラジルの間には、12時間の時差があり、日
本時間の早朝キックオフが続き、目をはらしたファンが日本でも
多く見られた。これは、視聴者の多い国々の人に配慮したと言う
か、一番多くのテレビ放映権を支払った国のゴールデンタイムに
合わせたキックオフになっている。要するにお金が支配している
W杯と言うことである。
そんな中、開催国ブラジルが、優勝できなかったことで暴動が
起こっているが、けがで欠場のエース・ネイマールとイエローカ
ードの累積で出場できなかったキャプテン・シウヴァの二人が、
出場して敗退していたのなら、暴動の規模がもっと大きくなって
いたと想像してしまう。だから、この点から言うと、ブラジルの
サッカー協会は、二人が出場出来ずに敗退したことで、逆に、胸
をなで下ろしているかも知れない。
そして、オランダは、前回大会優勝のスペインを破り、その後、
順調に勝ち進み、準々決勝のコスタリカ戦では、延長戦終了間際
にキーパーを交代させ、PK戦をモノにしている。これによって、
オランダのファンハール監督は評価を上げた。ところが、準決勝
のアルゼンチン戦では、試合の流れが読めず、コスタリカ戦のP
K戦で活躍したキーパーを、試合途中で使ってしまって、アルゼ
ンチンとPK戦になった時には使えず、アルゼンチンにPK戦で
敗退している。だから、オランダのファンハール監督の高評価も
差し引きゼロ(帳消し)になってしまった。これで、決勝戦に進
めなかったが、3位決定戦でブラジルを下して、3位に終わった。
たかし でした。