マイペースで行こう

東村山市内のキリスト教会の牧師のブログです。更新も内容もマイペースですが、18年目に入りました。

連休明け

2006-05-06 21:44:26 | 神学校・講座
今日の午前中は神学校の講義だった。
新約通論でレポート提出日でもあった。無事提出できた。

今日の講義は、BBC放送が制作した「聖書の世界」というDVDの吹替え版を見た。
ちなみに、そのクラスの受講者の中には今までイスラエルに行ったことのある人はいなかった。そのDVDでは福音書のイエス様の生涯に沿って、それぞれのゆかりのある町や場所が紹介された。今まで文字や地図上でしか知らなかった場所が、映像で見られて良かった。もちろん当時から二千年経っているので、当時の様子とは異なるだろうが、聖書を理解や記憶するうえである程度役に立つだろう。

その後で、聖書の読み方のいくつかの立場があることを教えていただいた。
聖書に書いてあることが歴史的な事実であるのかということを論じたうえで解釈しようとする立場がある。つまり、人間の理性の範囲(学者らの調査や研究)ではっきりと説明できることしか認めない人々。当然、奇蹟は信じない。道徳家イエス、博愛主義者イエスとしか認めない。福音書に見られるイエス様の奇蹟や教えでさえも、後の弟子たちが一つの出来事やまとまった教えとして作り上げたのだと考える。そのグループに属する人々は、聖書の記録のどの部分が事実でどの部分が創作かという議論に明け暮れているそう。

もう一つの立場は、聖書の歴史的な批評はしない。しかし、福音書の記録を物語として理解しようとする。それが事実であるかどうかは問題にしないというのである。そこから象徴的に理解しようとするのがそのグループの人々の見方だそうだ。

いずれにしても、キリスト教界の中では福音派というのは極少数派だとのこと。大多数を占める上記のような立場をとる人々に対して、聖書の真理をいかに示していくかが福音派の課題であると結ばれた。「特にT先生はそのためにいのちかけていますよ。」とも言われた。聖書を正しく語るというのは、そのくらい重大なことだ。福音を知らない人々へ福音を伝えることも大事なことだが、教会の中に健全な聖書理解を保とうとすることも大事な務めだと言える。リベラルな人たちの見方が蔓延していくことは残念だと思う。一人の牧師として自分に与えられた仕事の重さを決して忘れないようにしたい。

夕方、明日の説教の準備をした。
連休前にある程度進めてあったが、仕上げの段階までは行っていなかった。
明日は、創世記1:6-8の箇所から分かち合う予定。

* みことばによる創造。「・・・」と仰せられた。するとそのようになった。
* 水の層が存在した大空の上に存在したと考えられる理由。
* 創造主を信じる信仰者の視点から大空を見ると。(詩篇19篇など)




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