祈り

「成長への道」　３章　祈りの訓練

通読して目に留まったフレーズを記録しておこう。


祈ることは変わることである。祈りこそ神がわれわれを変え成長させる中心的な方法である。
自分自身が変わろうとしないなら、自らの人生をこの上なく意義深くする祈りを放棄することになる。（Ｐ４９）


マルティン・ルター
「わたしにはあまりに多くの仕事があって、毎日三時間は祈らないとやっていけない。」
「よく祈る者は、よく学ぶ者である。」　（Ｐ５０）


真の祈りとは学ぶべきものである。
祈りで苦闘していた私が解放されたのは、祈りにもまた学習のプロセスがあることを理解した時だった。
学習をしているのであれば、祈りについて疑問を持ったり、実験したり、時には失敗することすら自由であることが分かったからである。

祈りという仕事には学習というプロセスがあるとすれば、祈りを虚構や非現実的であるとして高慢にも放棄してしまう愚行から救われる。
願いが実現してもたらされれば正しく祈ったと分かる。
そうでなければ問題点を探すのみである。
自分たちのうちの何かを変える必要があるかもしれない。
あるいはこのまま祈りを持続して忍耐する必要があるのかもしれない。
よく神の言葉に耳を澄ませ、必要な調整をし、もう一度やってみることである。

他者のための祈りを学習する際に決定的に重要なのは、祈る人自身が神としっかりつながっていることである。
それによって神の生命と力が、祈るわれわれをチャンネルとして他の人のうちに流れるのである。