今までで一番長~いレースとなりました。
時間も距離も。
「ローソン・エンタラン 6時間リレーマラソンin日産スタジアム」
会場:神奈川県横浜市港北区(日産スタジアム)
日時:2013年5月11日(土)
種目:個人の部
ホロ酔いの5/5(日)晩に勢いでエントリーした、今シーズン(2013年春)ラストにして左足首故障からの復帰レース。
1月の新宿シティハーフ以来、3ヶ月振りに健康体で臨むレースです。
普通の10kmレースなども探しましたが適当な大会が見当たらず。
そこで、敢えて自分の力・回復具合を確かめてみようと
6時間に挑むことを決意しました。
正直なところ、エントリーした際には、
「行けるところまで行って、途中リタイアでもいいや」
くらいの、気楽な気持ちでした。
リレーマラソンは競技性が薄いことは分かっていました。
前日天気予報は、
降水確率
80%、昼から小雨、夕方から強雨とのこと。
会場到着。
曇天ではあるものの未だ雨は降っておらず。
レース中、荒天にならないことを願ったのでしたが、、、
スタンド席で準備を終えた頃、チームで出場する知り合いから連絡いただき合流させてもらいました。
「いざ、本番」
ローソンがスポンサーで、
「ランニングとエンターテイメントのコラボ」みたいなことが大会コンセプト。
レース開催中、ステージではライブやアンパンマンショー、トークショーなどが予定されていました。
メインゲストは、小林幸子(!?)、ランナーゲストには千葉ちゃん(千葉真子さん)。
いよいよ10時、スターターは小林幸子。
長丁場、スタート位置はどこでも良く、リラックスして最後列にスタンバイ。
スタート号砲
2.3kmの周回コース、
先ずはコース特徴を知るべく、試走のつもりで一周。
トラックから、競技場外周へ。
直ぐに現れるエイドを過ぎ1フロア分スロープを駆け上り折り返し。
観客席入場口・東ゲート前(物販テントもある応援エリア)を通り過ぎ、そのまま競技場の外周を半周し西ゲート前へ。
その先を折り返し、先程上った分スロープを下り右折すると、スタートした競技場トラック。
「一周2.3kmのうちに1フロア分の上りと下りが必ずあるのか・・・」
長い休養を要した左足アキレス腱炎症再発の恐怖はありました。
しかし、ラン生活への復帰を目指しリハビリを開始した先月、ゆっくりながらも月間200km走ってきました。
「大丈夫、もう治っている。体力・筋力も完全ではないものの以前に近い状態には戻ってきている。」
そう言い聞かせながら、前へ。
途中、テレビカメラと併走している小柄で太目のランナーを追い抜きました。
振り返ると、
ザ・たっちのどっちか(笑)
「たっち、ファイト!」
と声掛けると
「ありがとう」
と返してくれました。
日テレ昼番組企画で出場していたようです。
最初の10周(23km)を一つの区切りとして考えた序盤。
2時間くらいまでは何とか自分のペースで走り、その後は身体の状態と相談しながら42.195kmを目指す計画。
約ハーフ地点
9周(20.7km) 1時間39分53秒
計画通り、何とか20km過ぎまでは大きな失速なく走り続けられました。
しかし、早い段階から足首や膝の間接周辺に痛み発生。
要因は、路面にありました。
競技場外周は、クッションの効くアスファルト舗装ではなく、硬いコンクリート舗装やコンクリート平板敷き、石貼り仕上げでした。
周回数が少ないうちは大丈夫だったのですが、20kmを超えたあたりから強く襲ってくる地面からの衝撃がキツく感じられるようになってきました。
「最後までもつか?」
不安、、、
スタートから2時間経過時点記録(直前のチェックポイント通過時)
10周(23.0km) 1時間52分49秒
中盤、予報通り雨が降ってきました。
スタートから2時間経過。
疲労し痛んできた身体と相談しながら、以後の計画を思案。
※6時間、休まず走り続けることは、この時点で無理と判断
①止まらずに行けるところまで行って早々にレース終了
②休憩エリアで何度か休憩を挟みながら最後まで走り続ける
③休憩エリアに入らず、コース上で休憩(歩き含む)しながら走り続ける
雨が降っていなかったら②を選択していたと思います。
タオルで汗を拭い、汗で湿ったシャツから用意していた予備のシャツに着替え、10分ほど休憩してからレース復帰へと。
しかし、降り止まない雨で全身ずぶ濡れ、着替えても直ぐ同じ状態になります。
③を選択、
「それならこのままでいいや」
エイドで休憩しつつ、コースから外れることなくレースを続けることにしました。
知り合いの方からいただいた応援が有難かった。
緑アフロさんからは何回も
「ナイスラン!」の激励とハイタッチをいただきました。
スタンドのリレーチームの皆さんからは、トラックに戻ってくるたびに
「ちちろー頑張れー!」と大声援をいただきました。
「有難うございました!」
約フル地点=スタートから4時間経過時点記録
18周(41.4km) 3時間51分37秒
当初目標の42.195km突破目前。
「一周2.3kmだから、20周で46km。ってことは、、、18周で突破かな?いや19周かな?」
走りながら暗算できない。
疲れてるな、、、を実感。
細かい計算(?)は止め、とにかくフルマラソン相当距離は突破!
足首、膝の痛みに加え、股関節付け根が痛くなってきました。
この痛み、今回が初めてではありません。
過去にも長い距離を走った際に苦しめられたことがあります。
歩きました。
数分間歩いて、屈伸運動などをして回復したらラン再開。が、直ぐにズキズキ、、、
そのうち、歩くことさえも辛くなってきたのですけど。
雨は激しさを増してきました。
コース上、水捌けの悪いところには大きな水溜りが出現。
もう、バケツの水を頭から被ったような状態に。
シューズからは
「ぐちゃぐちゃ」と変な音。
痛み・疲労に耐えながら必死に前進し続けました、、、
競技場内トラックを一周して外に出て、2km走って再び競技場へ。
これを何度も繰り返していたのでしたが、、、
トラック脇ステージでは諸々のイベントをやっていました。
小林幸子や全然知らないアイドルのライブ、素人歌手のカラオケ(?)など。
実はそのステージが結構楽しみでした。
明るくてアップテンポな曲は疲れた身体にパワーを与えてくれます。
断片的に入ってくる前向きな歌詞に目頭が熱くなるなんてことも。
「ここまできたんだ、後悔しないように最後まで頑張ろう」
開始から5時間、遂に
50km突破。
一度に走った自己最長距離です。
残り1時間、東側ゲート下にチーム参加Nさんの姿。
「チチローさん、ここ、ここ」
奥で傘をさして立っている女性を指し示しています。
「ん?誰?」
そちらの方向を見ると見覚えある女性。
駅伝などで何度かご一緒させていただいたことのあった美人ランナーFさんでした。
雨の中、わざわざ応援に来てくれていたのでした。
立ち止まって挨拶でもすれば良かったのですが、激しい疲労で朦朧としている状態、どう対応すればよいのか瞬時に浮かばず、、、
「50km突破した!」と叫びながら通過。
(フルーツの差し入れ有難うございました。ゴール後美味しくいただきました)
2箇所あったエイド、この頃は毎回立ち寄りました。
きのこの山と
たけのこの里と
アーモンドチョコを口に放り込み続けました。
身体が甘みを欲していたのです。
残り30分を切り、
「あと何周できるかな・・・」と考えました。
実はここで大きな勘違い。
大会ルールを誤認していたのです。
「6時間を過ぎると最後の周回に入れない」と勝手に解釈。
つまり、6時間経過(16時)前にチェックポイントを通過すれば、もう一周行けると。
ですので、16時前ギリギリにチェックポイントを通過し、最後の周回は思いを込めて走ろうと考えました、、、
15時53分にチェックポイント通過し、予定通り最後の周回へ、、、
でも、正しいルールはそうではなかった。
「16時以降チェックポイントを通過しても、その周数はカウントされない。」
16時以降ゴールしても、記録上最後の一周はムダになるのでした、、、
そうとは知らず、最後の2.3km残る力を振り絞って走りました。
最後の折り返しを過ぎ競技場入口へ。
この日26回目の競技場入口ゲート通過、ボロボロになりながら最後のトラックを懸命に走りました。。
既に16時05分、計測を終えているゴールゲートを目指し精一杯走りました。
熱い気持ちが込み上げ目を真っ赤にし両腕を上げながら、ゴールゲートを駆け抜けました、、、
最終成績
25周(57.5km) 5時間53分30秒
18位/70人中
幻の26周目
記録には残りませんが、記憶に心に刻んでおきます。
***
たくさん歩きました。
とてもウルトラマラソンに挑戦できるような力はありません。
今回、
自分が成し遂げたことは、
雨に打たれながら6時間進み続けたこと。
それは、少しだけ自信になりました。
今シーズンはこれで終わり、夏場しっかり練習して最大目標秋のフルマラソンに挑みます。