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横浜ジョギング日記

第5回湘南国際マラソン(2011年1月23日)でフルマラソンデビューしました。

【レース報告】第24回かすみがうらマラソン(2014.04.20)

2014年04月21日 | かすみがうらマラソン
暖かい季節のマラソンは苦手で4月のフルなどは避けていたのですが、思うことあって本大会に挑戦することを決めました。それは、、、復活したいとの思い。
2013年1月に発症した足首痛。
長い休養を経て復活を目指して挑んだ2つのフルマラソン、昨年11月湘南と神戸では途中で足が止まり悔し涙。
「フルマラソンを完走したい」
強い気持ちをもっていたつもりでしたが、本番が近付くにつれ不安は増すばかり。
自信を失っていました。
できることはやって少しでも不安要素を取り除きたい。
毎晩の帰宅後ランの他に、自宅(横浜)→鎌倉→江の島ラン30Kも行いました。
直前2日間は苦手な禁酒を行い、本番直前には良いとされる牡蠣フライや大量の炭水化物(うどん、餅、大盛りご飯)を摂取、、、
準備万端、どんな結果になっても言い訳はできない。

「第24回かすみがうらマラソン」
会場:茨城県土浦市川口運動公園陸上競技場
日時:2014年4月20日
種目:フルマラソンの部(招待選手及び陸連登録者の部)

最寄駅5:10発の始発電車に乗り遥か遠い土浦を目指し出発、、、7:30現地到着。



着替え完了し、準備OK。



マンモス大会だけに会場は大混雑、スタート1時間半前にトイレの様子を見ると既に長い行列。
荷物を預けた後、トイレに行くタイミングをはかりました。

「ギリギリは避けたいが、早く行き過ぎてスタート直前に再び行きたくなっても困る」
スタート1時間前に行列に並び20分後に済ませたのですが、、、失敗でした。
水をたくさん摂っていたこともあり、その20分後に再び強い尿意に襲われました。
その時点でスタート20分前、行列はさっきよりも長く伸びていました。
「仕方ない」
レース途中のトイレ立ち寄りを覚悟し、スタートに並びました。



過去7回フルは経験していましたが、初フルの時のような緊張感を持っていました。
直近2大会続けての失速から、フル完走の自信を完全に失っていました。
失ったものを取り戻すべく、覚悟を決め何度も深呼吸を繰り返しスタートを待ちました。

そして、、、

スタート!

ロスは1分08秒
多くのランナーで大混雑、序盤2kmは歩きと小走りを繰り返し。
車道から一段高い歩道に上がり観客と交錯しそうになりながら走っているランナーも。
自分はそういったことやジグザグ走行による無駄なスタミナロスを恐れ、ゆっくりと流れに従って進みました。
最初の5km25分台
想定より2~3分も多くかかってしまい焦る。
過去フルは序盤飛ばし過ぎて後半激しく落ちていく展開ばかり、こんなに抑えて入ったフルは初めて。
これが良い結果に結び付けばよいが、、、

5km地点 25分17秒(スタート~5km 24分09秒 AVG 4'50''/km)

コースの予習はほとんどしていませんでしたが、前半は坂が多いという情報はインプット。
緩やかで長い上りと下りを何度も繰り返しました。
上りで足を消耗させたくない、周囲のペースに惑わされず意識して前傾姿勢をとり歩幅を小さく呼吸を整えながら進みました。

10km地点 48分14秒(5km~10km 22分57秒 AVG 4'35''/km)

土浦市の市街地を抜けて、長閑な田舎道へ。
沿道の風景は東京や神戸など都心のレースとは違い、自宅前に折り畳みチェアやテーブルを出してお年寄りから小さな子供まで一家勢揃いでの応援。

15km地点 1時間11分15秒(10km~15km 23分01秒 AVG 4'36''/km)

この辺りで、トイレに行くタイミングをはかりました。
過去にもトイレに立ち寄ったことはあり、その際に学んだことがあります。
「タイムロスは痛いがトイレ休憩中に体力は回復する」
短パンの紐を解きながら、空いているトイレに駆け込みました。
急いで用を済ませ、焦る気持ちを落ち着かせて大きく深呼吸しながら紐を結び直し、レース復帰。
尿意を堪えるために、無駄な筋肉も使っていた?
それまでより足取りが軽くなったような気がしました。

20km地点 1時間35分53秒(15km~20km 24分38秒 AVG 4'56''/km)

中間地点へ。

今回はGPS時計着用していたものの、ほとんど見ず、またラップペースは非表示に設定していました。
その理由は
今回の目標であった「最後まで止まらない」それを達成するためにはペースを意識し過ぎての無理なペースアップなどが怖かったからです。
ひたすら身体の力を抜いてリラックス。
まだ20kmも先にあるゴールまで辿り着くために、、、

中間地点を1時間40分台で通過、
前回フルはここまでもたず、手前で激しい疲労に襲われ身体が動かなくなりストップしました。
悪夢が頭をよぎりましたが、今回は大丈夫。まだ行ける。

アップダウンの多かった前半と異なり、後半は霞ヶ浦湖畔の平坦な田舎道。

アントニオ猪木と番長清原かっ!?いや、小さい、、、
アントキの猪木とリトル清原でした。
ハイタッチ、気合い注入。

25km地点 1時間59分54秒(20km~25km 24分01秒 AVG 4'48''/km)

湖畔道路にはビジネスホテル、老人ホームなどが点在、ここでも暖かい声援いただきました。
老人ホームの前では、横一列に車椅子を並べた御老人が笑顔で手を振ったり鈴を鳴らして応援してくれています。
見上げると民家の2階窓から手を振りながら声援を送ってくれているなんて光景も。

疲れはじめた身体を癒してもらい、まだまだ先にあるゴールを目指し前へ。

用意してきた補給食はブドウ糖タブレット8個とパワージェル1個のみ。
自分はラン前ラン中に食事を摂ると腹痛を起こすことが多く、これで十分。エイドの食料にも全く手をつけませんでした。

この頃から2~3kmごとに、ブドウ糖を1個ずつ補給。

30km地点 2時間24分01秒(25km~30km 24分07秒 AVG 4'49''/km)

30km地点通過。
「ここからがマラソン」
過去の全ての大会で苦しみました。
呼吸の乱れと併せて、フトモモ・フクラハギの筋肉が硬直し動かなくなり、1kmあたりラップは5分30秒~6分まで落ち込んで、、、という展開。
今回は、、、
序盤渋滞が長く続き抑えたペースとなったこと、ラップを意識せず無理にペースを上げたりしなかったことが功奏したか、まだ大丈夫、身体は動いている。

35km地点 2時間48分43秒(30km~35km 24分42秒 AVG 4'56''/km)

35kmの壁
「絶対に止まらない、走り続ける」
何度も両腕を垂らして大きく深呼吸、そして力を抜いたままワキを締め腕をしっかり振ることを意識しました。
それでも苦しい。
止まりそうになるたびに、悔しい思いをした前回フルを思い出しました。
「もう情けないレースはしたくない。後悔したくない、最後まで走り続ける。」
自分を鼓舞し続けました。
ペースが落ちても、確実に前へ。

40km地点 3時間13分59秒(35km~40km 25分16秒 AVG 5'03''/km)

土浦市街地に戻ってきて、
40km地点に差し掛かりました。
それまで見ないようにしていた時計に目を落とすと、3時間10分を少し過ぎたところ、

目標タイムは設定していませんでしたが、沿道から「3時間半切れるぞ!」の声も耳に入ってきて少しだけサブ3.5を意識。
落ち着いてこのペースを貫けば大丈夫。

41km地点通過、競技場が視界に入ってきた瞬間、涙が溢れてきました。

***
2012年11月湘南国際マラソンを自己ベストで完走後、翌2013年2月にアキレス腱炎発症。
半年間走れず9月からようやくラン再開して11月湘南国際マラソンで復活を期したものの、中間地点手前で激しい疲労に襲われストップ。その2週間後の神戸でも同じ展開。
「もう自分にフルマラソンは無理だ」
そう思い、何度も止めようと考えました。
それでも諦めきれず、この大会に復活を賭けたのです。3度目の正直が叶わなかったら本当に止めようと決めて。
***


最後まで止まることなく走り続け、残すは眼前に迫ったゴールゲートまでの直線。
涙を掌でぬぐい、1年半ぶりに両腕を上げて駆け抜けました。

40km~42.195km 10分48秒 AVG 4'55''/km

タイム(グロス) 3時間24分47秒
タイム(ネット) 3時間23分39秒


「ようやく再スタートを切れた・・・」
大きな充実感に包まれ少しの間余韻に浸りました。



既に次を考えています。
本命は半年後の秋レースです。
福岡か神戸か、もしくはつくばか。

これからの暑い季節、前を向いて走り続けます。

霞ヶ浦釣り場マップ (Perfect fishing guide map)
つり人社企画雑誌編集部
つり人社