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Spirit~霍元甲

2006年07月27日 | 電影
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病弱だった少年は、やがて成長し天津一の格闘家となるが、
その傲慢さゆえに恨みを買い、家族に向けられた凶刃によって
悲劇のどん底に落ちていく。いくつもの苦悩と、数知れない戦いの果てに、
彼を待受けていたのは歴史に残る大舞台。史上初の異種格闘技戦だった。
全世界から集まった屈強な男たち。会場に渦巻く興奮と野望。
しかし、彼の胸にある思いは、勝者の栄光を掴むこととはまったく無縁の
静かにたぎる情熱だった…。

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中国の至宝、功夫皇帝と讃えられる李連杰(リー・リンチェイ=ジェット・リー)
彼のアクションは力強いのにしなやかで美しくて、
『見惚れていたらエンディング』ってくらい
時間を忘れて惹き込まれるのですけど
この作品を最後に「アクションは封印する」と断言しているだけに
過去に見た彼のどの作品よりも、生き生きとしていると同時に
全身全霊を込めているように感じました。

さらに、アクションだけに的を絞った従来のカンフー映画とは違って、
武道の精神(スピリット)に目覚め、その精神を広めようとしていく
主人公の内面がきちんと描かれていたり、
当時の民族風習文化が非常に細かく表現されていて、
作品としてもとてもよかったと思います。

私は実在する主人公「霍元甲(フォ・ユァンジア)」をよく知らないので
この作品が彼の自伝なのか、フィクションてんこもりなのかは
分からないのですけど
「強さ」だけを求道するあまり「武道」の崇高さに気づかず、
取り返しのつかない過ちを犯してしまった彼が、その後、
自分を見つめ直し、本当の“強さ”の意味を悟ってゆく過程には
グッとくるものがありました。
哀愁を漂わせる連杰にヤられる日がくるなんてーっ><
連杰も演技が巧くなったもんだ(笑)

&公開時には、主題歌を配給会社が差し替えて、大論争が巻き起こりましたが
DVDでは元通り、周杰倫の曲になっていてよかったー♪
この作品のエンドロールに「日本語」が聴こえてきたら雰囲気ブチ壊し!
余韻もへったくれもないっちゅーねん