★口福厨房★

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翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった

2006年07月03日 | Weblog
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芥川賞受賞作家・金原ひとみさんの父親で、
翻訳家である金原瑞人さんのエッセイ。
あまり表舞台に登場することのない「翻訳家」のエッセイというのが
珍しかったのと、面白そうなタイトルに惹かれて手に取りました。
内容のほとんどが翻訳に関する話だったのですけど
洋書が翻訳される過程の苦労話や業界裏話がたいへん興味深かったです。

ふだん何気なく読んでる「翻訳本」ですけど、
翻訳って単にその言語に長けていれば出来る「言語変換作業」じゃなく
原作者の意図を正しく読み取り、それを正しく日本語で表現する才能と
作品の舞台や時代背景などを、とにかくこつこつ調べる根気などが
必要とされる職人的なお仕事なんですねぇ。

素人の私が中国語で書かれたモノを日本語訳にしようとしても
上手くいかないはずだわ。
調べ物は苦にならないけど、日本語のセンスがないもんな・・・

私は「速読」で、細かい部分なんかはまったく気にせず
飛ばし読みしちゃってるんですけど
こういった裏話を知ったからには、丁寧に読まねば!と反省いたしました。