人は皆、
キルティング加工した
素直な心とひねくれた心を
交互にパッチワーク
貼り合わせて生きてる
でも、
悲観することないよ
素直な心だけやと
生きていけないものやし
ひねくれ心だけやと
心自体が傷んでしまう
だから、
心の模様やと思えばええ
自分なりの模様を
アートのように描いて
自分の心模様を認めてやる
それが大切やないかな
素直にひねくれてみようや
ラグの詩
交通事故だった
思いもよらない出来事は
小2の春か秋だった
その時の服装でそう思うが
はっきり憶えていない
目が覚めたのは病室のベッド
2日経過していたらしい
頭には包帯が巻かれていた
頭が少し痛い
耳鳴りがする
平衡感覚がない
退院してからも長く長く
その症状が続いた
1年くらい経った頃
左耳が聴こえないことに
気づいた ・・・ 全く聴こえない
そして、6年生になった頃
8歳の記憶だけが無いことに
気づいた ・・・ 全く記憶が無い
どう生きていたのだろう
7歳と9歳の記憶はあるのに
8歳の記憶だけが無い
8歳の記憶だけが ・・・ 無い
ラグの詩
蒸し暑い夏空が
夕闇に包まれると
ヒュル ヒュル ヒュル
打ち上がった尺玉花火が
大輪の花を咲かせる
ドーン! ドーン! ドーン!
綺麗やなぁ~
浴衣の襟元で囁いた
え、私? あっ、花火ね …
少しはにかんだキミ
幼い頃を想い出し
懐かしんでいるかのように
いや、未来に
思いを馳せているかのように
顎を上げて
花火に見入っているキミ
玉屋~ 鍵屋~ 声が掛かり
一層、
瞳をキラキラ輝かせたキミ
只々、
その横に居ただけのボク
ラグの詩(男と女の話)
市(いち)を開く
その場所のことを
市場(いちば)
と言うのだろうか
昭和の人間からすれば
「市場」という響き自体に
愛着とイメージがある
暮らす人々にとっては
生活の必須共通項だろうし
交わりの場かもしれない
市場、行ってきた?
今日はまだ行ってへん
あとで行く ・・・
ラグの詩
出会ったことに感謝
感謝を口にすれば済むのか
感謝を綴ればそれで良いのか
強く生きることを尊ぶ
良縁を繋ぐことを貴ぶ
感謝だけで終わらず
それに見合う行動をすべき
感謝するだけの人生
それは余りにも虚しい ・・・
ラグの詩