チャンス逃がしたね
あーしておけば良かった
こーしておけば良かった
と、振り返る男たち
用意準備は万全のはず
ただ、相手は用意準備のあと
既にゴールに向かってた
実はあそこチャンスだった
そんなチャンスを自ら逃した
それが、結果なんだ
それが、全てなんだ
チャンスって
そう何度も訪れやしない
だから、
チャンスって言葉
何度も使っちゃいけない
ここってチャンス
一発で仕留めないとね！
ラグの詩
〝ありがとう〟って言葉
良い言葉だねってキミはいう
〝ありがとう〟って気持ち
とても大切だねってキミはいう
そうかもしれない
たぶん、そうなんだろう
うん、そうだね〝ありがとう〟
ラグの詩
人々は叫ぶ
開けてくれー
自由をくれー
人々は自由を求めて
冷たく頑強な扉を叩く
門番が云う
絶対に開けるものかー
お前たちに自由は無い
赤子の手をひねるように
いとも簡単に跳ね返される
ただ、門の前では
良からぬ事を企てる
そんな奴らが蠢いている
裏取引が存在
そして、歴史は繰り返す
ラグの詩
〝 闇夜からおかえり 〟
と、華奢な女の声がする
もちろん、
部屋には誰も居る筈がなく
空耳だと男は考えた
気に留めることもなく
寝床についた男に
〝 闇夜へ行ってらっしゃい 〟
と、また女の声が聞こえた
怖くも気味悪くも無く
ただ、男は
なぜ〝 闇夜 〟が付くのか？
それが気になって気になって
朝まで眠れなかった ･･･
女は、闇夜から闇夜へ
ラグの詩
おNewな靴は
ワクワクするものだ
大人になっても
ワクワクするものだ
子どもの頃、
買ってもらった靴には
それぞれに
深い思い入れがあった
新ピカの靴
自分で紐を通すたび
笑顔の自分が居たっけ
カレンダー見ながら
明日、下ろそうか
明後日、下ろそうか
この靴に
思いを込めて ･･･
ラグの詩
光陰、矢の如し
歳月、人を待たず
時が街を駆け抜ける
いや、時の流れそのものが
街や人を追い越しながら
呑み込んでゆく
昔より
時の流れが速いのか ･･･
師も暴走気味だ
ラグの詩
光が戯れ
そよ風が遊ぶ
ラグの詩
街に吹く新たな風が、街をどんどん変化させる
ただ時々、今まで吹いてた自然な風までも遮ってしまう
活性化のため通した風が、稀に街を陳腐させることもある
秋を散りばめて
スマートフォンやけど
気分はアーティスト
ほぉ～ら、
春にはできん艶美を醸す
ラグの詩
春の桜は、川の水面に悠然と散りし姿が美しい。
秋の紅葉は、参道を埋め尽くす姿に艶美をも感じる。
それは共に、厳しい夏と冬へのプロローグなのでしょうか ･･･
冷たいイメージ
そう、言われたりする
そう、思われたりもする
そんなことないよ
と、たまに返したりする
と、言い訳をしたりもする
でもね、
無機質という言葉
その響きが好きなんだ
命を感じさせない物質に
じわっと温かい命を感じる
ラグの詩
オーリャ！
いつもより
気合入れて投げてみる
近しい人達の頭上を超えた
遠くで見知らぬ人が
反射的に受け止めてくれた
けど、ちょい戸惑ってる
こっち！こっち！
勇気出して投げ返して～
ひょんなことから始まる
人と人とのキャッチボール
ラグの詩
坂の道を
登ってゆく男
坂の道を
降ってくる女
擦れ違った時、
何かを受け取った
そんな気がした
10年経った今も
女との再会を求めて
坂道を辿る男
女は？ 男って ･･･
ラグの詩（男と女の話）
毎日、毎日、
ワクワクを探して歩く
やり甲斐を求めて歩く
でも、
何一つ見つかりやしない
世の中、
そんなに甘くはないよね
道端に落ちてるわけない
じゃ、作ろう！
無ければ、造ろう！
自分で、創ろう！
そう自分に
言い聞かせて、今日も歩く
ラグの詩