流離未踏

流れの果てにあるものは・・青天霹靂

穀蔵稲荷

2020年07月21日 | 旅みたいな・・
「穀蔵稲荷(ごうくらいなり)」 (東京都北区赤羽北1-6-2)

穀蔵稲荷は岩槻道から中山道、下練馬道に至る赤羽台の崖下にある。
袋村を経て小豆沢村に行くには目の前の急勾配の稲荷の坂を登らなければならない。

中山道、下練馬道からやってきた旅人は、夏なら背中に暑い陽射しを受けながら、冬は寒風を正面あるいは真横に受けて、緩やかな台地の上から急坂を下り、たどりつく。

堂山の南にあるこの場所は、夏の強い陽射しをさえぎり、真冬の荒川を越えてくる北風も多少は防げる。

崖下にあるので冷たい湧き水もあったことだろう。夏の炎天下、歩きつかれた旅人には最高のごちそうだ。

どちらに向かう旅人も、休むには都合のよさそうな場所に稲荷社がある。

参道の右手には古い庚申塔がいまも旅人を見守って佇む。