大きなダンボール2個に詰められた、土産品を
ターザンに持ってってもらおうかと思って呼んだけど・・
出てこないので・・・
仕方がナイ、手分けして運ぶことになって、
此の道 雨上がりで少しぬかるんでて、 歩きにくい。
テントに着いたら、まだ眠ってたようで、
『今日、私が来るって「金城旅館」の女将さんから聞いてたので、
楽しみに待ってたよ。』
欲しかった物がイッパイだって、大喜び!!
寒いからなのか~ 私への礼儀なのか~?
白いTシャツ着て出てきた。
3畳用の蚊帳・毛布・タオルケット・タオル・歯ブラシセット・
ラーメン・蜂蜜・ごま油・ふりかけ・etc・・・
『今日は雨で火を興せないので、 ご飯焚けないから、
どうしようか~?と思ってたところに、
こんなに沢山の物を頂いたから、もう充分だよ』
『いいなあ~~こうして暮らして行けるなんて~~』
『大丈夫だよ、此の島なら女性だって暮らしてゆけるよ』
『今度来る時は、1泊させてもらって、
いろいろ話せたら いいなあ~~~』
『大丈夫だよ。テントもあるしね、
来年3月か4月かぁ~~
果たして 生きてるかなあ~~』
【島】を襲う台風は、
緑の木々が 始めの一撃は守ってくれるけど、
そこで、大半の葉が落下し,
残りの葉は、次ぎの台風で
枯れ木になってしまう~~~
其の後の日照りは、キツイそうだ。
【島特有の・・】ジメジメ蒸し暑くなると、
モッコ=ブトの小さいの~~が、出没してくるので、
痒くってね~~ イライラするし、~~
もう~~免疫はあるけどね~~ と、言うけど。
モッコは 気温23度、
夕方5時過ぎから出没するから、
歩くなら、長袖、長ズボン、長靴の
完全防備がいいのさ~~とは、
イリオモテのターザンの知恵。
私とターザンが話している間、
船長と女将さんは、海岸で白いハマグリを採ってた。
この、白いハマグリの事を 〈海っ子〉と呼ぶ。
時折強く降りだす雨の重みで、テントがゆがみ、
滝のように流れ落ちる。
浜に置かれたボートの中の2ツの鍋、
蓋を少し・・少しだけ斜めにして、流れ落ちるよう工夫されてる。
ボートの底にも だいぶ溜まってて、
『天の恵みだぁ~~
体を洗えるくらいの水が、溜まってるよ~~~』
生きて!!るって 感じながら、日々を送ってるんだね。
空は太陽が顔を出すほどに 快復してきたが、
【西表島】の白浜方面には、
真っ黒い 雨の雲が 降ってるように見えてる。
こんなに近い区域なのに、
余りにも違う天気、 不思議だぁ~~
私達が進む方向 真上には、
南の島の青い空・白い雲があり、太陽さえ顔を出し、
温かくなってきた。
ターザンは、いつまでも見送ってくれて
『自分が先に手紙出すから~~』って。
ヨカッタぁ~~喜んでもらえて~~~
またひとり、心の友が出来た。
振り返ると【外離島】上空には、雨雲が~~~
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