平成19ねん2月14日(水)~16日(金)
秋田ローカル線の旅
楽しみにしてたローカル線、
慣れたのか・・・準備が良かったのか 早く整い集合場所の東京駅へ。
孫娘と夫と嫁さんのお弁当を作るついでに添乗員と自分の分も
朝食用として準備。
Am8時28分 こまち7号に__、
先回の旅で一緒だった女性 安田さんから声を掛けられる、 が
何時ものとうり 覚えていない私
『えっ? 何処でお会いしたかしら?』 なんて気取ってみたけれど。
食事を終えて直ぐ寝て、気が付いて窓の外を見ると、
吹雪で 真っ白!!!
折角、雪国へ来て雪が無くっちゃあ・・・話にならないものねエ
あと8分で盛岡駅到着 の 放送があった
えっ? 2時間近く寝てたんだ~~~ぁ
昼食の弁当が積み込まれるが 私は断って代わりにビールをいただく。
『旅行代金はそのままですよ、いいんですか?』
朝食だけで充分 ビールがあれば・・・
東京~盛岡まで連結された列車は此処で切り離され、田沢湖線となって
角館(かくのだて)へ向う線は 山へ登るのでスピードが落ちて
右へ左へとカーブしてゆく、 もう、家並みは無く
樹氷となった モンスターが 車窓の私を睨んでいるよう・・・。
先回の旅で 水上駅で腕時計が動かなくて電池を探して歩いたが
今回も、不思議な事に東京駅で7時35分で止まってる。
寒くてゼンマイが巻けないのか?
それとも、ローカル線と相性が悪いのか?
普段 普通に動いてるのに・・・不思議なことだ。
田沢湖線・・・そうだ、青荷温泉や孫六温泉、田沢湖温泉郷へ
息子夫婦、娘家族な8人で来た時、この駅で下車し、
娘がレンタカーの手続きをしてる間あの待合室で待ってたっけ。
秋田内陸縦貫鉄道への乗り継ぎが8分しかないので 全員で
一番前の車両まで移動、 そこに、
タイ、韓国、イギリス、アメリカの学生達が全員でのスナップを
撮るのに工夫してたので 私が 押してあげる
『皆が、大人になった時 戦争が なくなるよね。』 と。
秋田内陸縦貫鉄道は 秋田の南部・北部を結ぶ94㌔
(角館~~鷹巣)間を走っており
季節ごとに鮮やかに変化する大自然は忘れ始めてる・・・
暖かな{まごころ}を 思い出させます。
進行方向には 雪で真っ白になった 秋田杉の林が続きます。
急行なので停車したのは {松葉駅}
薄いグリーンの屋根と 可愛いい小さな駅舎・・・
一見 トイレかな? って 見間違うよう・・・・
社内販売も急行だけに あるらしい・・
2つ目が 阿仁マタギ駅です。 下車します。
鈍行なら停車する{とざわ駅}から4つのトンネルを通過するが
最後のトンネルは5695m 通過に5分もかかりますが
出た所が直ぐ 阿仁マタギの駅です。 無人駅です。
送迎バスに乗車する時 今乗ってきた列車が走り出しました。
宝くじの列車と新車両{ロマンスカー風です}の2車両が
雪景色の中 遠くなってゆきます。
5分位で打当温泉(うっとうおんせん)マタギの湯に到着です。
近代的な建物で設備も整ってて 清潔ですし
日帰り入浴の方や宿泊客で とっても賑わってます。
早速風呂へ、 58度の源泉とサウナ・水風呂・・イャ~ぁ 冷たい!
水風呂の好きな私でも直ぐ入れず
2度目にやっと 体全体を入れる事が出来た。
少し 塩味の或る湯なので とても温まり2回入って 昼寝。
夕食が4時30分と早いので 一寝入り・・・・
のんびりしてたら 添乗員が 呼びに来られた
『夕食ですよ~~~』
『3時30分じゃないの~~~?』
あッ!! そうだ!!
先週、中国コロンス島へ行った時の時差をそのままにして
目覚ましをかけといたんだ・・・・ 『御免なさ~~い』
宴会場の真ん中に囲炉裏テーブルが 其処にイワナの塩焼きと
南部鉄鍋に比内地鶏のモツ・ゴボー・白滝・舞茸・ねぎ・青菜・
きりたんぽを団子状にした物を しょうゆ味で・・・
{だまっこ鍋} って 言うそうだ。
美味しくって おいしくって 3杯もお替りしちゃった!!!
最後に出た{またたび麺} これが又、すご~~く美味い!!
猫の好きな〔またたび〕を練りこんで シコシコと こしがあり
山菜を載せた汁も又、絶品の味付け・・・
もう、お腹がくち~~~い位、
これから伝統の火振りかまくらの 見物に出発するのに・・
今日来た線を再度、普通列車で角館の会場へと 向います。
もう、とっぷり暮れた雪国の風景・・
真っ黒と真っ白の中に灯がともる・・・・
あの家ではどんな家族がどんな一刻を楽しんでいるのだろう・・
そんな、懐かしい 幼かった頃、母と過ごした刻が よみがえる・・・
都会の灯りの中では 思い出すことも無いのに・・・
普段は、乗客も無いのに 今日は多いので運転手さんも驚いてる。
外の冷え込みが強いのだろう
窓ガラスを拭いても拭いても曇ってしまう。
運転席にカーテンが攻められてる・・・・何故なの??
自分も一番前の窓の前に立って見て解った
周りが 明るいと暗い線路が 全く見えないのだ
2本の線がズ~~と続き 踏切には点滅のライトが それを知らせ
駅舎? 一般の家? なのか・・何だかよく解らない。
それを確認する為、解りやすくする為暗くシテルンダッテ事が・・
それでも、終点の角館に近ずくと家並みが多くなり
灯りもともり 明るくなってきた。
駅前からタクシーで
此処は昨年 夫と5月のお花見で訪れた武家屋敷と桧木内川の
桜の名勝で 2kmに渡って川原が続くところで
此の土手でドンドン焼きが焚かれ 遠くからも火の粉が暗闇の中に
舞う 真っ赤な花びらのように 此処だけが昼間のように
明るく、華やかで 人出も多い。
雪に足を取られながら 川原に下りて地元の若衆の輪の中に入って
会話を交わすと 此の祭りは
豊年満作・無病息災 などの祈願とこれで 冬が終わり
明日から 春・・ という一区切りでもあるそうです。
甘酒・お神酒の振る舞いがあるので 一杯いただく。
ツアーの人達にも 声をかけて・・・
火振り=米俵かと思ってたら 後で聞いて知ったのだけど 萱(かや)
で作られた俵で わざわざ箱根から取り寄せるが
此の祭りに使用する其の代金 なんと @200万円 だと。
『振りませんか~~~~?』『振りませんか~~~ぁ?』
『じゃぁ、私が・・・』
萱の俵にドンドン焼きの火でからませる。
俵の先には30cm毎に結び目の付いた 荒縄が2~3m付いてて
火のついた俵を頭上で 回すのだ・・簡単!!と思って
片手で回してると、重くって 垂直に回らないので
足元に火の付いた俵が落下してくるので 今度は両手を使って
回してみた・・・・凄~~い!!!
俵は 真っ赤に燃えながら クルクルと頭上を回り始めた・・・
勢いが付くと,ブ~~ン ブ~~ンと音を立てて 雪景色の中
大きな火の輪が・・・真っ赤な火の粉が舞う・・・・。
燃え尽きた俵は、川原の雪の中へ・・・
私の体は、真っ赤に燃えた俵のように 熱く! 熱く!・・・。
地元の方が
『髪の毛が 焼け焦げるから 帽子をかぶるといいよ』
『いいよ~~、 いつも黄色に染めてる位だから・・・』
他に ツアーの中で 挑戦する人も居ない
『何でも挑戦されるので 旅の思いでも沢山作れますわね~~』と。
pm8時28分 此の車両には 私たち14人だけ・・ 廃止の声が
上がってるが 何とか残せないだろうかと 学生達も立ち上がり
歌を 詠んだりしてるが 果たして 営利企業が人間の情に
ほだされるか 否か???
車内暖房が暑すぎて ウトウト眠くなるが車内放送が・・・
『対向車両との交差の為、3分停車します』
上桧木内駅対向車から たった一人、若い男の子が下車し、
小さな駅舎のホームを降りて行く・・・思わず
開けた窓から 手を振ってしまった・・・・ら 其の子も
手を降り返してくれた。
此の、真っ暗な道の何処に 彼の 家が あるのだろう・・・
* * *
2月15日のは 其の 2で 又 載せます。