久し振りにローリング・ストーンズの『レアリティーズ』 を聴いた。『レアリティーズ』は『ア・ビガーバン』と『シャイン・ア・ライト』に挟まれるようにリリースされたのだが、アウトテイクやライヴ音源を中心に構成されていた為、インパクト的にはネタ切れの印象も否めなかったが、内容的にはこれがなかなかのもので、個人的には「IF I WAS A DANCER」がベストトラックだった。この曲は『エモーショナル・レスキュー』に収録された「DANCE」の別テイク。このナンバーについてはキース・リチャーズが強く推していたインストゥルメンタル・ヴァージョンがあるとはきいていたが、このヴァージョンはヴォーカル入りなのでそれとは違うようだ。いずれにしても発売当時からずっと聴きたかった別バージョンがこのアルバムで聴けたのは嬉しかった。
「MIXED EMOTIONS(12"VERSION)」も気に入っている。オリジナルは『スティール・ホイールズ』だ。イントロのキースのギターソロがいいね。思わず体が動き出すようなロックのリズムだ。ひょっとしたらこちらの方がオリジナルのよりいいんじゃないかなとも思ってしまう。さすがに「珍品」と謳ったアルバムだけに興味の尽きないアルバムだ。冒頭で「アウトテイクやライヴ音源を中心に構成されたアルバム」と書いたけど、勿論、「THROUGH THE LONELY NIGHTS」や「LET IT ROCK」みたいなテイラー期の埋もれた音源もあるので往年のファンもそれなりに楽しめる内容になっている。未発表音源だけで一枚のアルバムを作ってしまうんだからきっとストーンズは今も無尽蔵な”隠し財産”を持っているんだろうね。
Rarities 1971-2003 価格:¥ 3,042(税込) 発売日:2005-11-28 |
- FANCY MAN BLUES
- TUMBLING DICE(LIVE)
- WILD HORSES(LIVE STRIPPED VERSION)
- BEAST OF BURDEN(LIVE)
- ANYWAY YOU LOOK AT IT
- IF I WAS A DANCER(DANCE PT.2)
- MISS YOU(DANCE VERSION)
- WISH I'D NEVER MET YOU
- I JUST WANNA MAKE LOVE TO YOU(LIVE)
- MIXED EMOTIONS(12"VERSION)
- THROUGH THE LONELY NIGHTS
- LIVE WITH YOU(LIVE)
- LET IT ROCK
- HARLEM SHUFFLE(NY MIX)
- MANNISH BOY(LIVE)
- THRU AND THRU(LIVE)
今夜はこんな流れで僕的珍品映像をいくつか紹介しようと思っている。まず手始めはキース・リチャーズのソロプロジェクト第2弾アルバム『メイン・オフェンダー』に収録されている「HATE IT WHEN YOU LEAVE 」。このナンバーはこのアルバム中もっとも僕が気に入っているソウル風ナンバーで、曲調からもアル・グリーンを髣髴させている。こんな歌を聴くと、キースって男は心底ソウルを愛しているんだなぁと思ってしまう。
つづいて紹介するのはアルバム『ヴードゥ・ラウンジ』に収録されている「LOVE IS STRONG 」をキースがヴォーカルをとっているヴァージョンだ。ずっと前に「アイリーン」のミニアルバムでキース版の「ギミー・シェルター」は聴いたことあるけど、今回のヴァージョンはおそらく初めての方が殆どではないだろうか。聴き応えがある「珍品」である。
そして最後は、キース・リチャーズがニューオリンズのコンサート会場で「I’M READY」を歌っている映像だ。曲名からてっきりマディ・ウォーターズの曲かなとも思ってしまったのだが、聴いてみるとさりあらずカントリーロックのようなナンバーだ。おそらくオリジナルがどこかにある筈だが、…。前半のインタビューに答えて破顔するキースの瞳が不良少年のように輝いている。眼窩が窪んで精悍な目に優しさが宿るのはこのギタリストがロックを語るときだけのような気がする。老人になってもいつまでもロック魂を持ち続けるこのギタリスト/ヴォーカリストはまさしくロックの鑑だ。そしてこの映像をみると「世界で一番ギターが似合う男」だとも改めて実感する。
やっぱ、おいらにはこっち(R&Bやソウル)の方がいいね
ぼくはいつもはプリンスやボブ・マーリィをダラダラ聴いているのが好きです。本当はストーンズやシカゴブルースなんかを聴いているのが一番落ち着くんですが、ほら、車なんかで聴く場合は相手のことも考えて選曲する訳で、色々と気を遣う事が多くなりますね。今一番気に入って聴いているのはリアーナです。ソウルやリズム&ブルースのオールドファンにはなんか気後れを感じてしまいますね(‐o-;)
このジャケットは「レスペクタブル」のPVのキャプチャーですね。
映っているはずのビル・ワイマンが、
見事に立ち位置から消されているのが印象的です。
コメントありがとうございます♪
このジャケットデザインですが、なんか見たことあるなぁと思ってたんですが、「レスペクタブル」のPVだったんですね。ビル・ワイマンが写ってないのはタブーにしていたので、改めて指摘されると切ないですね。ビル・ワイマンの立ち位置はキースの斜め後ろの方になります。それにしても巧くカットしてますよね。どうしてもこのデザインでないとだめだったんでしょうか。