音盤工房

活字中毒&ベルボトムガール音楽漂流記

ストーンズを再建した男、ロニー・ウッド

2007年01月03日 | Rolling Stones

Rollingstonestattooyoualbumcover_3  ストーンズはロニー・ウッドが加入してから明るくなったといわれている。その最たる理由は犬猿の仲だったミックとキースの仲を取り持つ橋渡しをうまくこなし、演奏面でもストーンズ史上もっともキースに気に入られていたギタリストだからである。『スティッキー・フィンガーズ』以降ミック・テイラーと確立したストーンズサウンドはロニー・ウッドとの交代劇により危ぶまれたが、蓋を開けてみるとロニー・ウッドこそがもっともストーンズサウンドに合うギタリストだという事がわかってきた。ストーンズにとって60年代、最大の対抗馬はビートルズだった。ビートルズが解散した70年代はレッド・ツェッペェリンがストーンズのライバルになった。ミック・テイラーはあたかもレッド・ツェッペェリン対策に選ばれたギタリストのようだ。80年代はバンド存続に生き残りを賭けた過酷な時代だった。事実、80年代後半にはミックのソロ・プロジェクトを皮切りに、メンバー全員がソロ活動に入り、一時的にストーンズはバラバラになった。しかし、バンドの危機を救ったのもロニー・ウッドの持ち前の明るさとバイタリティー溢れる行動力だった。ミックとキースの架け橋。ミック・テイラーは仕事以外のそういった役割に疲れ果てストーンズを去ったといわれている。そういった意味ではロニー・ウッドは適役だったと思う。一人のストーンズ・フリークとしてぼくはひそかにロニー・ウッドに感謝しているのだ。キースとロニーのギターの妙技が 味わえるアルバム『刺青の男』はロック・ファン必聴盤である。B面最後のトラック、「友を待つ」 が最高!このアルバムでジャズの巨人、ソニー・ロリンズが参加しているのが当時話題を呼んだ。


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