言葉って面白い!

この日本語、英語でなんていうの?その奥に深い文化の違いが見えてきませんか。

水曜日Wednesday、なぜスペルがこうややこしいの?

2006年02月19日 | 言葉
英語を学び始めた頃、どうしても覚えられないスペルってありませんでした?
発音にない文字が入っている場合など、ややこしいですよね。
knifeとか、knightなんて、ついつい「クナイフ」とか「クナイト」って読みたくなったりして…。
中でも、これ。

Wednesday 水曜日

なんで「ウェンズデイ」がこんなスペルなんだ!!
試験の時にそう叫びたくなりませんでしたか?

外国語を学ぶ人にとって、やはりスペルと発音は一致してほしいものです。
ドイツ語などはスペルを見ればほぼ百パーセント発音が予想できます。
いわば表音の言語なのです。

英語は違います。
スペルから発音を確実に決めることはできません。
さすがに慣れてくると、知らない単語でもスペルを見て発音を想像できるようになりますが、それでも確実ではありません。

Wednesday

どう見ても、初見で「ウェンズデイ」と読めるスペルではありません。

しかし。
もちろん、こういうスペルになるには理由があるんです。
Wednesdayは、北欧神話やゲルマン神話に出てくる神 Woden(ウォーデン)の日、Woden's dayが語源です。
d の文字はその名残なんですね。
今の発音に忠実に、例えばWensdayなどと表記したら、この神様が悲しい思いをするに違いありません。

英語の多くの単語で、発音とスペルが一致しないのは、様々な言葉から輸入した単語で言語が作られており、またその語源を守ってきた歴史があるからなのです。

でもイギリスのある地域、ある階層の人たちの話し言葉の中では、今でも「ウェンズデイ」ではなく、「ウェドゥネスデイ」と、ごく軽くではありますが、dの音を意識して発音されることもあるそうですよ。





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