言葉って面白い!

この日本語、英語でなんていうの?その奥に深い文化の違いが見えてきませんか。

美しい国づくり企画会議

2007年05月31日 | 日本人
4月に総理官邸に有識者が集まり、「美しい国づくり企画会議」なるものが開かれました。
平山郁夫さんや、荻野アンナさん、井上八千代さんなど各界でご活躍の文化人がそれぞれの考えを述べています。

その中で、漫画家の弘兼憲史さんの提案に興味を覚えました。

弘兼さんは、美しい国のイメージを表す漢字一字は何か、というコンクールをしたらどうか、と提言されています。
平和の「和」とか、「雅」「義」また謙譲の「譲」など、日本の精神や文化風土を漢字一字で表すとしたら何になるかを考えてみたらどうかというわけです。

これは日本、あるいは漢字文化圏でなければあり得ない発想です。

たとえば英語で、アメリカの文化をアルファベット一字で表したら何になるか。
ナンセンスな設定です。

英語や多くのヨーロッパ言語は、表音文字です。
もともとは象形文字から発達した歴史はあるものの、
現在はアルファベットのAやBなどの文字そのものに意味はありません。

漢字は表意文字で、文字そのものに意味が内包されています。
だからこそ、弘兼さんの提案も生きてくるわけです。

毎年年末に清水寺で発表される「今年の一字」というイベントがあります。
あれも同じ発想です。

一文字に凝縮して、奥深い世界を表現できる。
「今年の一字」や弘兼さんの提言の背景には、この日本語の持つ力強い表現力があります。
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犬にも言葉が

2007年05月28日 | 日々の暮らし
テレビの動物番組で、犬の特集をやっていました。
互いに見知らぬ犬を十匹ほど、同じ部屋に入れてしばらく観察します。
犬同士がどのようにコミュニケーションをとっているのかを見ていくのです。

犬たちは、様々な仕草で意思疎通を図っています。

目をそらせたり、前足を上げると、「緊張をほぐしたい」というしるし。
前足を出して頭を低くすると、「一緒に遊ぼう」という誘いかけ。
相手の体に後ろから乗りかかると「言うことを聞け」という命令。
おしっこは名詞がわり。

などなど。

これも一種の言葉といえるようです。

思った以上に、細かなコミュニケーションをとっているようです。


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あんみつの話し

2007年05月25日 | 食の話し
浅草を歩いていると、甘味どころがあちらこちらに見られます。
ちょっと立ち寄ってみます。

写真は、某甘味どころのみつまめ。

みつまめといえば、ゆでた赤エンドウマメ、さいの目に切った寒天などを盛って、黒蜜をかけたものです。

あんみつだけでなく、アイスクリームを盛り合わせたクリームみつ豆、カットしたフルーツを盛り合わせたフルーツみつ豆、さいの目に切ったコーヒーゼリーを盛り合わせたコーヒーみつ豆など多くの種類があります。

二十世紀初頭に浅草で売り出された舟和が大ヒット。
それが遠くは、今のみつ豆の原型になったといわれます。

その歴史が、嫌味なくこの浅草の町には息づいています。
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浅草の裏通り

2007年05月23日 | 日々の暮らし
浅草に行きました。
たまに行くとよいものです。

着物の店、だんご屋、甘味どころ、通りをゆく人力車、そして浅草寺。

行き交う人々の三割が外国人であることを除けば、江戸時代の雰囲気を残す町並みであることに間違いはありません

江戸時代に生きていたわけでもないのに、なぜかなつかしい気持ちがします。


そんな浅草の裏通りに、こんな看板を見つけました。

「10円大福」

なんと。
10円!

いやいやよく見ると、大福とは名ばかり。
とても小さい一口サイズの大福です。

それにしても「10円」の文字のインパクトがなんと強いこと。

浅草ならではの看板でした。
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六本木の昼下がり

2007年05月22日 | 日々の暮らし
町を歩くのが好きで、休日にはよく1時間でも2時間でも歩きます。

先日は、恵比寿、広尾、六本木から虎ノ門を経由して銀座まで。
初夏の陽気に誘われて延々と歩き続けました。

町を歩くと、車や電車で移動するのとはまったく違う発見があって楽しいものです。
何よりも驚くのは、町を行きかう人種の違いです。

恵比寿から広尾に入っていくと、とたんに外国人率がアップします。
六本木や麻布近辺では、「いったいここはどこの国なんだ」と不思議になるほど、外国人が多くなります。
小さな公園に日本人、白人、黒人…様々な人種の親子が入り乱れて、思い思いに休日のひとときを楽しんでいます。

そんな六本木の住宅街を歩いていて、ある小学校の横を通り過ぎました。
学校はごく普通の日本語の名前だったので、インターナショナルスクールというわけでもなさそうです。

補習でもあるのでしょうか、親に連れられて外国人の子供が学校にやってきました。

耳を澄まして親子の会話を聞いていました。
英語でしたが、おおむねこんなやりとりでした。

「学校行くの、面倒くさいよ」
「何言ってるの、ママだって大変なんだから。」
「早く遊びに行きたいよ」
「嫌なことはさっさと終わらせるのよ」
「だっていつも2時間もかかるんだよ」
「そう。じゃあ行くのやめる?」

うーん。
気持ちは分かりますが、子供にはもう少し勤勉の精神を教えてもよいのでは…
そんなことを感じながら、通り過ぎました。

校門の近くに、薪を担いで本を読む二宮金次郎の銅像が、少しさびしげに建っていました。

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