言葉って面白い!

この日本語、英語でなんていうの?その奥に深い文化の違いが見えてきませんか。

年の瀬に干支の話

2006年12月30日 | 四季

師走とはよく言ったものです。
ばたばたと忙しい毎日を送る間に、いつの間にかクリスマスも終わり、あっという間に年の瀬です。
この時期に至ってようやく年賀状にとりかかるのは、毎年のことです。

ところで、来年のえとは、亥。イノシシです。
中国では豚のことを指すんだそうです。

本来は「干支」は、甲乙丙・・・と並ぶ十の「干」と、子丑虎・・・と並ぶ十二の「支」の組み合わせで決まるもので、干支は「甲亥」「丙午」などと記すのが正しいのですが、今では「干支」といえば、子丑虎・・・の方だけで言い習わすようになりました。

十二支は、中国の表記にならっているので、馬、虎、猪などとは書きません。
だから見落としがちですが、実は十二支は生活の様々な言葉に溶け込んでいます。

「午前」「午後」という言い方。
十二支は、時間を指す言葉でもあります。
午は、「うま」。時間としては、昼の十二時を指します。
だから、正午。
その前が午前、その後が午後、というわけです。

ちょっと古い言い方ですが、「草木も眠る丑三つ時」というのも、「丑(うし)」=午前二時に由来する真夜中を指す言葉です。

「子午線」という言葉。
十二支は、方角を指す言葉でもあります。
子は「ねずみ」、北を指し、「午」は南を指します。
南北を貫く線だから「子午線」というわけです。

年賀状を書く季節にだけ意識する十二支ですが、無意識のうちに使っているんですね。

http://blog.goo.ne.jp/syusakuhikaru/e/448aba28b584f1277e60e12b64bd2893






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大爆笑!変換ミスコンテスト

2006年12月25日 | ニュース

ミスコンといっても、美しい女性を選ぶコンテストではありません。
現代ならではのミスコン。
ワープロソフトの変換ミスのコンテストです。 

日本漢字能力検定協会の主宰するこのコンテスト。
2000を超えるエントリー作品から選ばれた、今年の「年間変漢賞」は、
「遅れてすいません。回答案です」 → 「遅れてすいません。怪盗アンデス」。

さらにこんなエントリー作品がありました。

「それは会社の方針とのこと、正しいようです」→「それは会社の方針とのこと、但し異様です」
「リスト表を送ります」→「リスとヒョウを送ります」
「そんなに働いたならだいぶ疲れてるね」→「そんなに働いた奈良大仏枯れてるね」
「お客様用トイレ」→「お客彷徨うトイレ」

ちなみに昨年度の最優秀作は
「今年から海外に住み始めました」 → 「今年から貝が胃に棲み始めました」。

よくありますね。こういう誤変換。
パソコンのなかった時代にはなかった言葉の楽しみです。

 

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青島さんのラストメッセージ

2006年12月22日 | ニュース

青島幸男さんが亡くなりました。
テレビでお茶の間に笑いをもたらし、東京都政も担った青島さん。
74才でした。

亡くなる前夜、青島さんは病床で長女の美幸さんに「ビールでも飲もうか」と言ったそうです。
そのまま眠りについて、翌日に容態が急変、息を引き取りました。
死ぬ直前に、痛い痛いと苦しむのでなく、たとえ苦しくてもこんなセリフを言ってみたいものです。

青島幸男さんは、遺作になった新著でこんな言葉を残しています。
人生観がよく出ている言葉です。

「努力しても無理矢理にでも軽く生きなくちゃいけない」。

ご冥福をお祈りします。

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ノロウィルスの猛威

2006年12月19日 | ニュース

ノロウィルスが猛威をふるっています。
予測では、この冬1000万人の人が感染する恐れもあるとか。
10人に1人ではないですか。他人事ではありません。

このニュースで大変迷惑している人たちがいます。
カキ業者です。
ノロウィルスの大きな感染源の一つがカキなどの二枚貝だといわれているため、消費者が買い控え、旬のシーズンにカキの価格が暴落しているそうです。
でも、実は今年のノロウィルスによる症例で、カキが原因と言われるものは報告されていないと言います。
カキ業者にとってみれば、とんだとばっちりです。

ちなみにノロウィルスという名前は、地名からつけられたものです。

1968年、米国オハイオ州ノーウォークNorwalk の小学校で胃腸炎が集団発生。
その患者から初めて見つかったウィルスが、「ノーウォークウイルス(Norwalk virus)」と名づけられました。
このノーウォークウイルスがやがて「ノロウイルス」となったのです。
ちなみに1977年、札幌でみつかったサッポロウイルスは、「サポウイルス(Sapovirus)」と呼ばれているそうです。
ウィルスにしても、星にしても、科学的なものの名前は、人や地名にちなんでつけられることが多いようです。

いずれにしても、石鹸で手をよく洗うことが第一の予防法だそうです。
励行しましょう。

http://blog.goo.ne.jp/syusakuhikaru/e/602feafa4b6709d9460031d66f2307f5

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松坂の「夢」

2006年12月17日 | 言葉

松坂大輔投手のレッドソックス入団が決まりました。
記者会見で松阪の面白い発言がありました。

「私は夢という言葉は好きではありません」

いつかは大リーグで、という夢を追ってきた天才投手がようやく夢を実現したわけですから、「ついに夢がかないました」とでも発言してよさそうなものですが・・・。

松坂によれば、夢という言葉は「かなわないもの」というニュアンスを持っている。
自分は大リーグ入りを「かなわない」と思ったことはなく、いつかは実現できると思って努力してきた。
それだから今の自分があるわけで、これは夢ではない、ということだそうです。

なるほど。名言です。
でも、今では「夢」という言葉は「将来の希望」といった意味でも使いますけどね。

もともと「夢」の語源は、「寝(い)=睡眠」+「目(め)=見えるもの」。
「いめ」が、平安時代くらいから「ゆめ」に転じたそうです。
古くは、松坂の言う通り、「はかないもの」「かなわぬもの」という意味合いが強く含まれていました。
しかし近代になって、実現可能な将来の希望にも使われるようになりました。

アメリカでは、さっそく背番号18のユニフォームなど、松坂グッズが売り出されているそうです。
どんな活躍をしてくれるのか。
堂々と自分の「夢」を追いかけてほしいものです。

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