風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

そろ~り、そろそろ花見山

2010-05-16 | Weblog

花見山 10.5.15 日南町花口

鳥取県の西部、日南町の花見山(1188.1m)まで行ってきました。
鳥取県最後の一等三角点の確認と、
山の名前の通りスミレの花見をしようという欲張り企画です。

いや~、遠かったですね。
鳥取県東部から直線距離で80キロ程度、でも、片道3時間近くかかるんですね。
面積は全国で下から5,6番目、人口も58万人ほどでダントツの最下位、
こんな鳥取県がとっても広く思えました。

日野の山奥より、東京や大阪の方へ意識や行動が走りがちな、
知事さんの気持ちがよく分かりました。
なんてったって、時間距離は大阪や東京のほうが近いんですよね。


遊歩道 10.5.15 花見山

ところで、タイトル「そろ~り、・・・」ですが、
連休後半から汗をかくような過激な運動をお医者さんに止められていまして、
ちょっとの間、急登のあるような山には行けない状況です。

そこで、スキー場の上部まで車で上がれ、緩やかな尾根歩きの花見山です。
標準タイムの倍ほどの時間をかけて歩きました。

こちらのほうも、木々の芽吹きが遅れているようで、
ブナやミズナラ、カシワなどはこれからのよう。
それでも、明るく広い遊歩道沿いに咲いた春の花たちが迎えてくれました。


フデリンドウ 10.5.15 花見山


アケボノスミレ 10.5.15 花見山


ツクバネソウ 10.5.15 花見山

15日は、快晴というわけではなかったのですが、とても空気が澄んでいて、
頂上からは、大山や名も知らぬ中国山地の山々が見渡せました。

西方に幾重にも重なって続く山並みは、飛びぬけた特徴のある山が無く、
それが、かえって山の奥深さみたいな物を感じさせます。

同行者は、「色を変えたら砂漠のようだけど、緑色で良かった」
というようなことを申しておりました。


大山山塊 10.5.15 花見山


展望(西方) 10.5.15 花見山


遊歩道(正面は点名「立岩山」) 10.5.15 花見山

遊歩道での脇で日向ぼっこをするトラフシジミ、
なんか変で、よく見ると右前翅が伸びきらず癒着しているみたいです。
何かのアクシデントで、羽化に失敗したのでしょうか。
それでも、しばらくすると元気に飛んで行きました。


トラフシジミ 10.5.15 花見山

スミレ類は、タチツボスミレ、オオタチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、
アケボノスミレ、スミレサイシン、シハイスミレ(マキノスミレ)、フモトスミレ、
ニョイスミレが咲いていました。

ただ、変なというか、けったいなスミレが多かったです。
全草がアオイスミレのような毛に被われたタチツボスミレ(?)、
マキノスミレとしか見えないシハイスミレ(?)、
花柄にはっきりとした微毛が見られないニオイタチツボスミレなどです。


ニオイタチツボスミレ 10.5.15 花見山

花見山の一等三角点とスミレ類については、後日改めてアップしたいと思います。