風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

ウラナミシジミ

2007-10-19 | Weblog
南方系のシジミチョウで、暖かい地域で越冬し世代交代しながら北上して、秋には北日本まで分布域を広げるという。ただ、寒い地域では冬を越せずに北上した個体の子孫たちは死滅してしてしまうらしい。それでも、次の年もその次の年も玉砕覚悟で同じことをくり返しているという。生き物の不思議さを感じる蝶です。
マメ科の植物なら野草であれ栽培種であれ、何でも食草としてしまうバイタリティーも見上げたものです。
こんな蝶ですから、近年の列島温暖化に伴って、少しずつじりじりとほふく前進するがごとく生息域を広げているような気がします。

紅茶にミルクを加えたような翅裏の波模様が、なんとはなしに品を感じさせ、気になる蝶の一つです。
昨日久松山で。雌でしょうか?