日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

菊の音楽祭・ユンディのコンサート

2005-10-12 00:38:50 | Weblog
昨日、菊音のことを書いてしたのに、その時間にブログを
書いている人が多すぎてうまくアクセスできず、結局書いたものが
消えてしまったみたい。。。。

合唱団「銀杏」は、リズムや音程の難しいサザンオールスターズの
TSUNAMIを歌った。一時はあきらめモードに入ったこともあったけど、
指導の先生の忍耐力で、本番は銀杏らしい勢いのある合唱ができた

                          

そして昨日、仙台の県民会館でユンディ・リのコンサートを聴いてきた。
奮発してs席を取った。もうちょっと後ろの席だったらもっと音が
響いていたんだろうなぁ。。。という席で、ちょっと物足りなさがあった。
やっぱり熱狂的なファンがたくさんいて、厚かましい人にユンディも
←ちょっとこんな感じになっていた。
いくらはやっているとは言っても、ジャニーズや韓流のおっかけ
みたいなのはやめてほしい。だけど、小さい子どもや高校生~大学生の
男の子の人数がけっこう多くて、それだけ広い客層に支持されている
アーティストなんだろうなぁと思いながら会場をキョロキョロ見回してみた。

最初にモーツァルトのソナタ第10番を弾いた。
軽快さと完璧なテクニックで、品の良いモーツァルト。
2楽章は大学2年の夏休みの課題だった。
何でもいいからモーツァルトの2楽章と、シューマンの幻想小曲集(夜に以外)、リストの超絶技巧練習曲第10番
これが宿題だった。このモーツァルトは、須田先生にもレッスンを受けて、
多分最初で最後だと思うんだけど、ほめられた
それで、大学の先生に「あなたは2楽章の人」と言っていただき、
それをきっかけにレガートがなんとなく分かってきて、ちょっとピアノが
楽しくなった。だけど、2楽章が得意でもなかなか試験では点数が
取れない。いい所を試験で発揮できない苦しい時期のはじまりでもあった。
シューマンは、とにかく譜読みに追われた。曲の解釈を先生と話し合いながら
作り上げる、充実したレッスンだった。
…リストは、最後まで弾いたけど、課題にはなかったことにした

次はシューマンの「謝肉祭」
TVで観る時の完璧なユンディのイメージが壊れた。ユンディも人間
最後に向かうほどに勢いと心地よい緊張感が高まる演奏だった。
勝手な想像だけど、彼は最年少でショパンコンクール1位になって
世間の注目を浴びたけど、ショパンだけじゃないことを伝えたくて
悩んでいる部分があるんだろうな。。。。
まだ若いし、これからも演奏会や練習を積んで、ますます深みを増してほしい。
それで、謝肉祭は体力の続く限り何度も挑戦して、円熟した演奏ができる
ようになるのが楽しみだ。

休憩後、リストの「スペイン狂詩曲」
前半よりもずっと集中しているという雰囲気が伝わってきて、
あっという間の演奏だった。

最後はショパン「アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ」
やっぱりユンディ=ショパン。ショパンを聴かないで帰るわけにはいかない。
残響までもが一つの流れとして計算されているような自然で媚びのない、
安心して聴ける演奏だった。最後は汗だくで、本当に渾身の演奏という感じ
だった。

アンコールは中国の曲?を2曲。
祖国を大切にしているんだなぁ。でも2曲はくどいような気がした。

演奏家は大変な努力をしてステージに挑む。それまでの努力がどんなに
すごいものであっても、本番の1回が聴衆にとっての全て。
孤独で厳しい世界だ。
聴衆は、自分はそういう演奏ができなくても耳で判断し、批評することが
できてしまう。
私も人の演奏を、音の良し悪し、自分の好みの演奏か、
などということを考えながら、注意深く聴く。
だけど、いざ舞台に立った時、そうされる側であるということを思うと、
やっぱり安易な気持ちで人前では弾けないと思ってしまう。
聴衆の欲求に答えられるだけの努力とその成果を出すことも、
舞台に立つ者の仕事でありマナーなんだと思う。

なんだかえらそうにいっぱい書いたけど、また最近ハノンさぼってるなぁ。
明日は時間見つけて弾こう
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