日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

足し算?引き算?

2009-12-13 20:41:03 | Weblog
算数のお話ではありません。
(算数なんて大キライです。。。)

昨日、日本音楽コンクールの舞台裏の番組を見ました。
まだかまだかとピアノ部門を待っていたら最後だったので、
結局は他の部門も全て楽しく視聴しました。

それぞれの課題への取り組み方があり、楽器によっての難しさや
本番前の過ごし方、緊張を克服する方法なども取り上げられていて、
とても臨場感のある興味深いドキュメンタリーでした。

審査結果が出た時の様子もみんな違って面白かったです。
1位になって驚く人、ハイテンションで喜ぶ人、普段どおり謙虚な人。。。。
1位になれなくても晴れ晴れしている人、あからさまに悔しそうな人、
今の自分を振り返って過ぎに進もうとしている人。。。。

本当に演奏も表情も、人それぞれでした。


まだ若い人たちが出るコンクールなので、衣装を見る楽しみもありました。
でも、中には「これでクラシックの舞台に立っちゃうの?」という人も。。。。
このコンクールに限ったことではありませんが、あまりにも華美だったり
外見という面でちょっと頑張りすぎてしまう演奏家が日本には多いような気がします。

私も学生時代はオシャレをするのが楽しくて、加減が分からなくなっていました。
年齢を重ねていくとだんだんシンプルなものの良さが分かってきました。

そうは言っても、やっぱり勢いがあってキラキラしていて前向きな学生さん達は
やっぱりエネルギーがあってステキです。
若いうちにどんどん足し算・掛け算のオシャレを満喫して、
気持ちが落ち着いたら今度は引き算のオシャレの魅力を楽しんでほしいです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レッスンの内容について。

2009-12-13 20:28:37 | Weblog
遅くなってしまいましたが、先日のレッスンでのことを書きたいと思います。

今回、一番印象に残った先生のアドバイスは、「音の幅」について。
ドビュッシーの「ピアノのために」より「プレリュード」を弾きましたが、
前回は無駄な力が入っていてフランスの感じじゃないと注意を受けたので、
そこを重点的に練習してレッスンに臨みました。

気をつけた甲斐あってドビュッシー特有のモヤモヤした感じは出てきたと
言っていただけました。
その分、冒頭のフォルテや途中グリッサンドが入るあたりの
和音の箇所はもっとメリハリのある音を出さなければ、
曲全体がぼんやりしたまま終わってしまいます。

ただ大きい音で始めたら、前回と同じ音に戻ってしまいます。
いかに1の指のゆるみが大切か、再認識しました。
しかも、次のピアノが出てくるまでハイテンションを持続しなければいけません。
普段もなかなかテンションが上がることが少ないので、音もすぐ意気消沈。。。
気をつけなければ!!!!

そして和音を続けて弾くときの要もやはり1の指です。
1の指を中心にすると安定します。
ドビュッシーは全音階が大好きな作曲家です。
しかし弾き手にとっては苦労することが多いです。
やみくもに弾くのではなく、どこかに軸を置くことの大切さを実感しました。


これも須田先生に教えていただいたことですが、ホロヴィッツは
どんなに短い曲でも異なる30種類の音色は使い分けていたそうです。

強さ、弱さ、重さ、軽さ、緊張、弛緩など、きっと1音たりとも
無駄に弾き流すことは無いのだと思います。

ホロヴィッツにはなれませんが、せめてレッスンで教えていただいたことだけは
忘れないでなんとか自分のものとして身につくまで練習をしたいです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする