風薫海航空翔

カゼカオル・ウミワタル・ソラカケル Presented by 柊(syu)

日本の中心で愛を叫ぶ 前編

2005-10-01 19:05:18 | TOKYO生活
上京以来一度は行ってみたかった、日本の中枢・永田町に行ってきました。
以前一度だけ車で国会議事堂の前を通り過ぎ、一度ゆっくりこの界隈を歩いてみたいな~、とずっと思っていました。東京の小学生の遠足とか、地方に住んでいても小・中学校の修学旅行が東京だったら、必然的に永田町・霞ヶ関見学コースだったらしい。でもワタシはどっちも当てはまらなかったので、大人になってからのお初の永田町。

秋晴れの気持ちのいいある日。溜池山王駅から「東京23区地図」を片手にテクテク歩き出す。すぐ前に何やら物々しい警備の建物が・・・・。おぉぉぉっ!ここが首相官邸!。すごーく広い敷地に高い塀なので、外からはあまり詳しく見えません。でも綺麗~。あっちのもこっちにも警察官がウヨウヨ。黒塗りの車が出入りしていて、誰か見た顔はいないかとミーハーに見てしまった。

首相官邸横を登っていくと、目の前に国会議事堂。ホント目と鼻の先というのはこのことなぐらい、首相さんは近所に住んでいる~。よくある中継「以上、国会記者会館前から中継でお送りしました!」の御存知、国会記者会館の前を通り過ぎ、更にテクテク歩いてようやく国会議事堂の正面入り口。

             

何とも重厚感がある石造りで、趣がある建物。どこかレトロな雰囲気が漂うデザインだなあ。歴史を感じる。
意外だったのは、国会議事堂や首相官邸の外壁のすぐ横が一般道になっていること。もっと一般車両が近くを通れないように規制してあるものだと思っていたんだけど。国会議事堂のすぐ前を、仕出し弁当屋さんのワゴン車が走っていくのが何とも違和感・・・。
当然のごとく警備は半端ではない。警察官の格好した人たちが、周囲を警戒中。敷地周囲の柵の上にはピアノ線のようなものが張り巡らされていて、「コレ触ったらすごい警報音が鳴るのかな~」とドキドキ。監視カメラもあちこちに設置。
別に何の悪いことをしているわけではないんだけど、写真を撮るのもちょっとビクビク。職務質問されたらどうしよぉ~(されるかっ!!)。国会議事堂は後で楽しむこととして、写真撮影後に今回の別の目的地へ。

途中、観光バス駐車場横の休憩所で「国会みやげ」の看板が。ナニ?「国会みやげ」?。どんなモンがあるんだ?とちょっとのぞいてみた。
そこに売ってあったのは歴代総理の似顔絵入りタオルや湯のみ、菊の紋が入った小銭入れやボールペン、皇室カレンダー、国会人形焼き(国会議事堂の形した人形焼)・・・。買う人がいるから作ってあるんですよねぇ?

そして国会みやげに目が点になりながら、前半戦のハイライトへ到着。

             

一度は来てみたかった、国立国会図書館。国会議事堂のすぐ隣にある。
別に国会での議事録のみが保管されているのではない。日本で発行された全ての蔵書が保管されている。絶版になって地団太踏んで悔しがったものも、ここには保管されているそうだ。雑誌「花とゆめ」に掲載されたまんまになってて、単行本になかなかされない「ガラスの仮面」を読破しに来たわけではないぞ

まず新館で利用カードを作成し入館する(当然利用料は無料)。ここには通常の図書館のように本は一冊も置いてない。なので、閲覧したい本をパソコンで請求する。受け渡しカウンターの前で待つこと20分・・・電光掲示板に自分の利用カード番号が表示されれば、カウンターで受け取る。そしてようやく閲覧できる。
こういうシステムなので読みたい本を請求するには、ちゃんと情報を持っていないと難しい。なんとなくこんな感じの本、と思っているだけではビンゴにはならなさそう。パソコンを使えない高齢の方にも、ちょっと難しいんじゃないかとも思う(サポートしてくれる職員の人はいるけど)。
そんじょそこらの図書館ではないだけあって、学術書を山のように積んで熱心に読んでいる人が多い。適当な本を読みに来るんだったら近所の図書館で十分なんだから、当たり前な風景なんだろう。
難しそうな本を読んでいる人たちの中で、プロレス雑誌のバックナンバーや高山善廣著「身のほど知らず」を読んでいるワタシ・・・。日本の中枢見学に来たんとちゃうんかい!?、と突っ込まないで下さいすいませんヲタクで~と小さくなりたい気持ちに駆られつつも、3時間読みふけってしまった・・・。

つづく。