風薫海航空翔

カゼカオル・ウミワタル・ソラカケル Presented by 柊(syu)

日本の中心で愛を叫ぶ 後編

2005-10-02 14:33:48 | TOKYO生活
いつまでも国立国会図書館でヲタク読書、ゲホゲホッもとい読書をしていたかったけれど。本日のもうひとつの目的を果たすべく、閲覧していた本をカウンターへ返却。少し雲の増えてきた午後の空の下、図書館を後にする。

本日のメイインイベントは、国会議事堂の見学ツアー
国会が開かれていない時期の平日であれば、誰でも見学することが出来るそうだ。(ただし参議院のみで、衆議院は見学できない。なんで?)。もちろん無料。所要時間は60分、係員の案内で議会場などの見学が出来る。面白そうだったので、以前から来たかった♪。

受付場所は国会議事堂の正面玄関の丁度真裏。そこで住所・氏名を記入、金属探知機でボディチェックを受けてから、まず最初に通されたのは「参観ロビー」という資料展示室。ここで参議院の活動紹介やら議会運営についてやら、議事堂建設についての歴史を学ぶ。
             
              菊紋の議員バッチ。

             
議員が座る椅子のサンプル。実際に座ってみたけど、意外と座り心地がよろしくない。もっとフワフワ~♪なものだと思ってた。野党が抗議するときに、大人気なくバッタンバッタン音を立てる必須アイテム?の名札。この名札を立てると下には押しボタン式投票スイッチがある。まだ参議院でしか導入されていないらしい。でも郵政の法案とのときは使われてなかったよなあ??。

10分ほど資料見学後、衛視さん(どう見ても警察官)の引率でいよいよ議事堂内へ。ここからは撮影が一切禁止となった。
例の赤絨毯の上を沖縄産上等サンダルで歩いてごめんなさい、と思ってしまうほど威圧された雰囲気。何もかもが重厚。とにかく重い!。古いとかいうレベルを越えた時間の蓄積が、どっかから滲み出ているように感じた。外国の由緒正しい老舗ホテルの中にありそうな、すごくモダンなエレベーター。階段の手すりひとつにしても、自分がタイムスリップしたかのような感覚に陥る。

最初に案内されたのは、参議院議場。第一印象は「狭っ!。国会中継で見るよりも、とても狭く感じた。3階の傍聴席から見たので単にそう感じただけかもしれないけど。「よくこんな狭いところで乱闘出来るなあ~」なんて関心してみたり。
とにかく何もかもが完璧なのだ!。天皇陛下の座るスペースに掛けられたカーテンの襞も、天井のステンドグラスも柱に刻まれた模様も、バルコニーに彫られている細工も。「申し分ない」というのはこのことかなあ、と思うぐらい完璧。

その後、天皇陛下が使う部屋「御休所」とか「中央広間(中央塔の中)」を見学。
とにかくお見事。大理石のモザイクの床や、ステンドグラス、壁や柱や壁画の彫刻ひとつひとつが素晴らしい。ここまでくると芸術品。そしてそれらのものが刻んだ時間に圧倒される。建設されてたった70年なのに、その70年の歴史の重さに満ちている。贅を尽くした装飾に抵抗がある人もいるだろうけど、やはり国を代表するものにはこれぐらいの荘厳で重厚さが欲しい。
きっと小学生の頃に来たら「へぇー」で終わってた。大人になってから来て良かったと思う。

             

最後に正面玄関前で写真撮影タイム(敷地内での撮影なので前編の写真と違うでしょ?)。秋の夕暮れの空の下、静かに佇む国会議事堂の姿に見とれてしまう。この建物の中で日本が日々動いているんだなあ。政治離れが叫ばれる中、自分からは遠く感じていたものを身近に感じる機会があって良かったと思う。結構楽しかった。
東京見物で余った時間、国会議事堂見学はいかがですか?。