米Apple-iPod Shuffleの新モデル・従来の半分で曲名を読み上げる-
(2009/03/12 Itmedia・CNET・日経・朝日新聞)
米Appleは11日、携帯音楽プレーヤー「iPod shuffle」新製品(第3世代)として、小型化してデザインを刷新し、曲名の音声読み上げに対応した新モデルを発売した。価格は79ドル(日本では12日から発売で88008800円)
4Gバイトのフラッシュメモリーを搭載。サイズは45.2(高さ)×17.5(幅)×7.8(厚さ)mmと従来モデルの約半分で、「世界最小のミュージックプレーヤー」としている。重さは10.7g。1回の充電で最長10時間再生できる。色はシルバーとブラックの2種類。
本体には電源スイッチと、曲順通りの再生/シャッフル再生を切り替えられるスイッチのみを装備。スキップやボリューム操作はヘッドフォンコードのボタンで行う。本体裏にステンレススチール製クリップを装備した。パソコン経由で本体に最大1000曲を保存できる。
プレイリストの再生にも対応。曲のタイトルやアーティスト名、プレイリスト名、バッテリー残量などを音声で読み上げる「VoiceOver」機能を搭載。英語や日本語、中国語など14カ国語に対応している。
オンラインストアの「Apple Store」では、3~5営業日内で出荷予定となっている。
NEC-電子機器内で起こる電磁波干渉を抑える技術を開発-
(2009/03/12 日刊工業新聞)
NECは電子機器の内部で起こる電磁波干渉を抑える技術を開発した。特定の周波数帯の電磁波を遮断する新構造で、回路基板に内蔵できる。コンデンサーなどの個別部品で干渉を防ぐ従来手法より製造工程が減り、低コストでの対策が可能となる。無線機能付きノートパソコン型試作機で効果を確認した。電磁波を抑制したことで無線の送信電力を10分の1に大幅に低減できた。2年後をめどに実用化、携帯電話などに用途を広げる。
無線機能を搭載する電子機器の基板には、デジタル回路と無線通信回路が高密度に実装される。だが、デジタル回路が発する電磁雑音が無線回路に混入し、通信特性を低下させる問題がある。
今回、特定の周波数を遮断する6.7ミリメートル角の小型素子を開発し、回路基板に多数埋め込んだ。
ホンダ-二輪車で世界初のバイオエタノール対応バイクをブラジルで発売-
(2009/03/12 産経新聞)
ホンダは11日、燃料に穀物や木材などを原料とするバイオエタノールとガソリンを併用できる二輪車を開発し、ブラジルで3月中旬から売り出すと発表した。バイオエタノールとガソリンの混合燃料で走行する四輪車は普及しているが、二輪車は世界で初めて。
「CG150 TITAN MIX」の排気量は150cc。価格は6340レアル(約26万円)で、従来モデルよりも約
300レアル(約1万2000円)高く設定した。年間20万台の販売を目指す。
燃料にバイオエタノールだけを使った場合、ガソリンに比べて二酸化炭素(CO2)の排出量を約3%削減できる。燃費はガソリン1リットルあたり約51キロ走るのに対し、バイオエタノールでは約38キロという。
バイオエタノールを使用する四輪車が新車販売の約9割を占めるブラジルでは、バイオ燃料の供給態勢が整っており、新たにバイオ二輪車の投入を決めた。
国内家電大手8社-在庫調整が3月末に適正水準へ-
(2009/03/12 フジサンケイビジネス)
野村総合研究所は11日、家電大手8社の在庫調整が3月末までに完了するとの調査結果を発表した。
世界的な不況に伴う消費減退から、家電業界では年明け以降、工場の稼働を6割程度に抑える生産調整を進めており、今後、大きな景気の落ち込みがなければ年度内にも、適正な在庫水準に戻る可能性がある。
野村総研の技術・産業コンサルティング部、中川隆之上級コンサルタントは、日立製作所やソニー、パナソニックなど家電大手8社の棚卸在庫は08年12月時末時点で総額約7兆円にのぼり、08年3月末の5兆8000億円から1兆2000億円増加したと指摘。08年3月末の在庫の回転期間は1.3カ月だったが、08年12月は1.9カ月となり、0.6カ月分の過剰在庫が発生しているという。
ただ、各社とも年明け以降、工場の稼働停止や一時帰休など本格的な生産調整を進めており、販売減と相殺しても3カ月程度で過剰在庫の整理が進み、早ければ今月末にも前年なみの水準に戻る可能性があるとみている。
一方、家電メーカーに部材を供給する部品メーカー大手8社の在庫状況は、金額ベースの規模が6000億円超、と通常より数百億円程度の増にとどまっているものの、家電メーカーの生産調整の影響から、棚卸在庫の回転期間が長期化。08年9月末時点で1.8カ月程度だった在庫の回転期間は、今年3月末で2.9カ月と1.1カ月分の過剰在庫が発生する見通し。
現在、品目によっては7割近い生産削減による在庫調整が進んでいる。しかし、電機メーカーなどからの受注回復が3月以降にずれ込むことから、改善スピードも遅くなり、在庫調整が完了するのは早くとも6~9月ごろとなる見通しだという。
中川氏は、在庫調整が長期化する部品メーカーの今後の動向について「財務基盤が脆弱な企業では、資金調達の問題などから事業譲渡や合併など、業界再編が進む可能性がある」と警鐘を鳴らしている。
ETC搭載車の高速道路料金見直し-12日からETC購入補助を開始-
(2009/03/12 フジサンケイビジネス)
12日からの政府のETC(ノンストップ料金収受システム)端末購入補助実施を前に、カー用品店や端末メーカーが“特需”に沸いている。ETC搭載車を対象に休日1000円で乗り放題となる高速道路料金の値下げが28日から開始されるため。今回の補助は31日までの期間限定のため、今週末が早くも商戦のピークになりそう。関係業界は商機を逃すまいと懸命。
補助制度は、乗用車で取り付け料を含めて約1万4000~2万円かかる端末購入費用のうち5250円を、約3万円かかる二輪車で1万5750円を、国が支給する。全国のカー用品店や自動車販売店などの取り扱い指定店で利用できる。
カー用品店最大手オートバックスセブンでは、補助金を簡単に利用できるサービスを12日から全国512店舗で実施する。購入補助は短期間での転売などを防ぐため2年以上の分割払いが条件になっており、手続きの手間や金利負担が発生する。このため、同社は手数料無料にした上で、購入費用から100円を差し引いた代金を店頭で支払い、2年後に残りの100円をコンビニなどで支払うだけで済む一括払いに近いサービスを導入して、分割払いの金利負担がかからない手法をとる。同社では高速道路の乗り放題が発表された昨年10月末以降、ETCの売り上げが急増。2月は前年同月比2倍に拡大し、「3月は3倍増も見込める」(広報部)と皮算用する。イエローハットも昨年10月以降は毎月の売り上げが倍増し、助成制度期間中はETC販売ブースを拡大する。
ただ、13日以降の混雑を避けるため、各店舗には補助金を受けられないにもかかわらず先週から申し込みが殺到。すでに「申し込み当日に取り付けるのが難しい」(オートバックス)状況という。先週末にETCを取り付けた30代の夫婦は「再来週の連休までに取り付けたかったので、急いできた」と話す。
ETC端末メーカーも、繁忙が続く。国内で約3割のシェアを握る最大手のパナソニックは昨年10月以降、製造工程ではフル稼働が続き、販売台数は毎月、前年同月比3割増と好調。三菱電機は、木目や花柄などのカラーをそろえた限定モデルを投入し、前年を上回る売れ行きが続く。同社では「高速道路利用車の約7割がETCを利用しているが、自動車の普及台数に占める搭載割合は約3割にとどまっており、潜在需要は大きい」と期待する。
購入補助の窓口となる高速道路交流財団には問い合わせが殺到し、電話や手続きなどを掲載したホームページにつながりにくい状態になっている。そのため、急きょサーバーを増強したほどで、利用者の期待の高さをうかがわせている。