だんなっちょんのブログ

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甲斐性無しの二児の父

居飛車ばっかー

2019-03-14 11:44:54 | 将棋
ソフトの発展自体は別に不満があるわけではないが、そのせいで
今の将棋は見ていて面白みがかけてきた。
振り飛車なんか指すといきなり評価値がマイナスになる影響か
振り飛車を指す棋士は激減、トップ棋士の9割以上が居飛車党といってもいい。
結果的に相居飛車の対局が圧倒的割合をしめるようになるが、これも
矢倉は先手も後手も急戦に弱いと判断されて絶滅危惧種へ、
横歩取りは矢倉ほどではないとはいえ後手があまりやれないという判断で
これまた激減。結果的に相掛かりか角換わりしかなくなった。
この2つの中で唯一後手番がうまく指せそうで複雑なのが角換わりらしい。

今のトップ棋士のタイトル戦や順位戦はいつも角換わりばっかりやっている
印象を受ける。簡単に言えば見ている側は序盤の楽しみがなくなった。
今回はどういう戦型になるのか、どういう仕掛けになるのか
「どうせ角換わりでしょ」なんて見ている。
昔は「生粋」と言われる居飛車党を除いて、居飛車党の中にも時々
大事な時に振り飛車に変更して相手を驚かせたりすることもあったが、
それもあまり見られない。
トップ棋士は朝から晩まで角換わりばっか指していて、
今最も輝く藤井七段も角換わりのスペシャリストである。

彼らは生活や名誉や殊勲の為にソフトを使って角換わりで凌ぎを削る・・・
それはそれで大事なことだから異を挟む気はないが、少し周りを見てほしい気持ちもある。
今や藤井七段の活躍によりブームとなり、アベマやニコニコで将棋視聴ユーザーは格段に増えた。
将棋を指そうと思う方も多くいるだろう。だけどネット放送で流れるのは
いつも角換わりばかりでは単純に飽きてくるだろう。
それから実際自分で指してみて角換わりなんか誰がさすだろうか。
プロは「玉をしっかり囲みなさい」と教えるが全く玉を囲わない上に
中盤から一気に難しい切り合いなるから、アマチュアは到底真似したいと思わないと思う。

正直5年程前からネット中継は見ているが、今のタイトル戦は本当に面白みに欠けてきた。
新手も少ないし、仮にあったとしても「どうせソフトが示した手でしょ」なんて
冷淡に見てしまうからだ。
タイトルホルダーも全員居飛車党で藤井七段も生粋の居飛車党である。

そんなこんなでだんだん心変わりをし、最近では振り飛車党を徹底して応援するようにしている。
振り飛車は先手だといきなり-100近く、後手だと200ぐらい嫌がる戦型だが
それに敢えて活路を見出そうと挑戦している姿勢は素晴らしいに尽きる。
久保九段は先日渡辺明棋王に敗れて失冠してしまったが、それでも存在感は抜群で
この間の棋聖戦の二次予選でしっかり藤井七段を下すなど健在っぷりをアピール。
また菅井七段も王位を取る前ぐらいは居飛車も結構指していたが、最近は
振り飛車にさらにシフトしトップ棋士として存在感を示している。

期待の若手はそろいもそろって居飛車党だが、都成五段と黒沢五段のイケメン2人は
振り飛車党で強い。こちらは大いに期待したいところだ。
またソフトをほぼ使わず、誰もが差さない戦型ばかり考案して挑戦する佐藤康光会長(今期もA級!)
は本当にイケてると思う。