サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

馬を3枚に下ろす

2006-01-23 20:09:43 | コーチとして
ファリスに乗っていて、随分と勉強させてもらっています。しっかりと手の内に入った状態での感覚が安定しているので、ヴェルランドや清史郎とは違った感覚があり、そのことがファリス以外の馬にもフィードバックされています。

魚を捌く時、半身と半身と中骨の状態にすることを3枚に下ろすと言います。人間は3枚に下ろすことは難しいけど(??解剖したことが無い)、豚や牛や馬は生肉工場で背骨から真っ二つに切断されて2枚に下ろされていますよね。特に昨日からBSE問題でアメリカの生肉工場のTV映像が頻繁に出ていますからイメージし易いです。

生肉の場合は背骨で切断して左右に分割でしょうが、馬術的感覚では背骨に乗っかるから右と左、或いは内方と外方で3枚に下ろした状態です。
馬に真直姿勢を要求する場合、右や左へのベンドや撓り(しなり)は意識していましたが、扶助を外方へ寄せるという感覚は今まで無かったことです。

それがですね、ファリスに乗り始めて、しかも手の内にしっかり入ってくると、外方手綱をきっちりと受けて、内方脚で馬が内側に肩から切れ込んでこないようにしっかりとブロックし、内方手綱を外方拳に寄せて、騎手の重心は内方坐骨に有るけれども、馬のメインバランスは背骨から外側、云わば3枚に下ろした外方側に全ての扶助を集中させて運動すると色々なことが非常に楽であり、後駆の踏み込みも良くなることに気がつきました。

外方に乗っけて運動する、とでも言いますか・・・。具体的にはっきりと言えない部分があって、ニュアンスでしかないのでお伝えするのがもどかしいのですが。

3枚に下ろした外方バランスを意識し、外方拳を動かさないで、ハミをルーズにしないで、しっかり内方脚で肩が切れ込まないように推進し、外方に逃げないよう脚で押える・・・。
自分で言っててもファジーなニュアンスの世界だな~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする