米ニューヨーク・タイムズは10月21日、米製薬会社パーデュー・ファーマが、依存症のリスクが指摘されている医療用麻薬「オピオイド」の入った同社製の鎮痛剤「オキシコンチン」を巡り、米司法省に約83億ドルの罰金を支払うことで合意したと報じた。同社を所有するサックラー家も2億2500万ドルを支払う。
同剤はその依存性から、1999年から現在までに45万人の米国人の死亡原因になったとされる。

米製薬パーデュー、鎮痛剤めぐる巨額和解で有罪認める方針 オピオイド訴訟

 

処方鎮痛剤に含まれる麻薬オピオイド中毒拡大で、アメリカで集団訴訟の被告となっている米製薬大手パーデュー・ファーマが21日、米司法省に83億ドルで合意し、アメリカの「オピオイド危機」ついて有罪を認めた。ただし、州政府や個人による数千件の訴訟は継続する。

パーデューのスティーヴ・ミラー会長は、「司法省が詳述する問題行動について、深く反省し、責任を受け入れる」と発表した。ミラー会長は2018年7月、同社が訴訟回避のため連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した直前に、会長職に就任した。