遮音社会インタビュー/4
文化人類学者・辻信一さん 「分からない」につき合う
膨大な情報が波のように押し寄せ、真実が見えづらい世になった。ネット交流サービス(SNS)を介し、陰謀論やデマにはまり込む人は後を絶たない。長年にわたりスローライフ運動を展開してきた文化人類学者の辻信一さん(71)は、今こそ「分からない」に時間をかけてつき合う力が必要だと説く。
――「ムダ」が忌避される傾向が強まっている、と著書で指摘しています。
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脱・陰謀論 文化人類学者が重視する、「分からない」に耐える力
――「ムダ」が忌避される傾向が強まっている
◆「タイパ」(タイムパフォーマンス)という新語が象徴的です。ムダの反対は「役に立つ」。役に立つことはいいことで、役に立たない、つまりムダは悪いこと。一見すると疑う余地はありません。でも役に立つということが、ある種の強迫観念になりつつあるのではないか、という問題提起です。(★注、今の東大などに象徴される効率最優先教育とは、最初から正しい答えが決められているテレビのクイズ王程度の人材しか生まれない貧弱な仕組み)
――スマートフォンの普及やAI(人工知能)の台頭などで以前より便利にはなりました。
◆人間はますます、高度なテクノロジーと競争しなければならなくなっています。まるで自分が機械の部品のように、取り換え可能な存在だということに目を向けざるを得なくなる。これが今の社会が到達している場所だと思います。
――検索窓に疑問を打ち込めば、「答え」や解決策は瞬時に見つかります。
◆今ほど「ネガティブケイパビリティー」が重要な時はありません。この言葉を日本に紹介した精神科医で作家の帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)さんはこれを「答えの出ない事態に耐える能力」と定義しました。
「異質なものや役に立たないこととつき合う能力」。そして「待つ」「聴く」などの「受け身の力」。でも最近はこうした力の欠如で、よく分からないことに耐えきれず、分かりやすい答えに飛びついて、分かったことにしてしまう風潮が強まっています。
未知のウイルスが世界中に広がり、ワクチンは打っても大丈夫なのか……。(★注、ワクチンの安全性確認には最低でも10年以上が必要なのですから今の世界の動きが基本的に無茶苦茶。一瞬の判断の遅れが生死を分ける極限的な遭難時だけに許される特殊な違法行為。普通なら幾ら苦しくとも現場にとどまり、答えが見つかるまでじっと耐えて動かないのが正解なのである)
分からないことだらけだと不安が広がります。そんな中で分かりやすい物語を介して、同質性によって結びつく。同質性の吸引力がつくる疑似コミュニティーの一種だと思います。(★注、この代表例が人類が未経験の遺伝子操作mRNAワクチンの重ね打ち。政府専門家会議やマスコミ有識者が疑似コミュニティーの一種の同質性の吸引力でくっつくデストピア。平時なら100%アウト)
――異論に耳を傾けることができないと、極論に走るリスクがあります。
◆まさに「分かりやすさ」ですよね。どんな事象でも「分からなさ」に縁取られているはずなのに、ネガティブケイパビリティーが欠如していれば「これが真実です」という説に飛びついてしまう。(★注、地球温暖化やLGBT、新コロ(SARS-CoV-2)騒動など、自分自身で考えることを放棄して安易に権威や信用力があると信じて政府やリベラルメディア知識人の噓八百が見抜けない悲劇)
――似たような思考を持つ人が集って共鳴する「エコーチェンバー」や自分好みの情報に囲まれる「フィルターバブル」というSNSのリスクがあります(★注、テレビや新聞などマスコミに検閲があるなら、当然SNSではもっと厳しい検閲が行われている)
◆僕たちは違うものと一緒にいることが、あまりにも下手になってしまっています。ただ、「陰謀論か科学か」といった二者択一に陥るのも危険です。科学者はもちろん、注意深く答えを出してはいるでしょう。でも、グレーゾーンやあいまいさを排除してしまう効率主義や科学の絶対化といった危うさにも注意する必要があります。(★注、現在、科学的な正解が全部出ているなら最早科学者は一人もいらない。決まり事を守る優秀な官僚的な存在だけで十分なのである。正しい答えが見つからないとか「間違っている」から科学的思考や批判が大事なのです)
本当に小さなステップでいいので、一見苦痛を和らげてくれるかのような「分かりやすい場所」から、外に一歩でも踏み出してほしいと思います。出たり入ったりでもいいじゃないですか。外があることに気づくことが大事なんです。
――長年、動物のナマケモノを活動のアイコンにされていますね。効率とは対極にいるような存在です。
◆ジャングルって弱肉強食のイメージでしょう。その中で、反対の遠くて弱くて無防備な方向、つまり一見非効率な方向に進化してきたのがナマケモノなんです。命の危険を冒してわざわざ木から下りて根元に排せつするのも、自分の命を支えている木に栄養を与えているわけです。依存し合って共生している。
ナマケモノというアイコンが示しているのは、僕たちが見捨ててきた物事にこそ実は希望があるんじゃないかってことなんです。
(抜粋)
(★注、元々の毎日新聞の文化人類学辻信一の記事から一人前の責任ある大人として怠惰な「その話は駄目だ」「タブーなので話せない」の意味しかない「陰謀論だ」を抜くと随分と読みやすいし、誰もが納得する内容になっている。
今のように「ホロコースト」や「陰謀論」などと普通に言い出したのは極々最近の出来事で、具体的にはホロコーストは第四次中東戦争後のイスラエルの作った邪な流行語。「陰謀論」の方は9・11事件でアメリカの説明責任を放棄した横着な代物。知性の敗北である。我々の世代なら議論でコテンパンに負けて本来なら「私の間違いでした。すみません」と言うべきところを苦し紛れに「見解の相違である」と世間体を誤魔化す意味のない捨て台詞。負け惜しみ程度である)
辻信一 1952年、東京生まれ。明治学院大名誉教授。環境・文化運動などを手がけるNGO「ナマケモノ倶楽部」代表。著書に「『しないこと』リストのすすめ」(ポプラ新書)、「ナマケモノ教授のムダのてつがく」(さくら舎)など。(「逝きし世の面影」ブログのプロフィールの画像は一休禅師なのですが、つじしんいち氏に変えようかと思うほど私達家族にとって「歩く迷惑」の様だった父親に見かけがソックリ瓜二つ。今とは大違いで、当時は一番恐ろしい「死に病」と思われていたビタミンB1欠乏症の脚気と社会主義の無神論者だったので「自分はもうすぐ死ぬ。」が若いころからの口癖だったことを今思い出した。いくら預言者でも自分のことだけは分からないらしいが、生まれた限りは死ぬことだけは100%間違いない事実)
1月12日 毎日新聞(★注、日付やタイトルなど微妙に違っているが2月6日記事と同文)
トランプvs.デサンティス 重複する支持基盤
2020年11月の米中間選挙で予想よりも勝ち幅が小さかった共和党では大統領選挙時に77歳と高齢の本命候補ドナルド・トランプはギリギリ首位を維持しているが、対して40代と若いデサンティスが肉薄。トランプの支援で小差でフロリダ州知事に当選したデサンティスは2期目2019年知事選には大差で再選し上げ潮に乗っている有力候補として実業家のイーロン・マスクなどが支援していた。
2024年大統領選挙候補として両者は当初支持率が拮抗していたが、何故かその後トランプの独走になる不思議。この時の最も大きな政治的イベントとは3月下旬に初めてポルノ女優慰謝料問題などの訴訟なのです。トランプが訴追されたが、訴追後に支持率を上昇させ、この動きに伴って、2番手のデサンティスは支持率を下落させている。その後も次々と合計4回も訴追されるが同じようにトランプ支持率上昇と2番手デサンティスの下落の動きが続き、とうとう共和党の初戦オハイオ州予備選で2位になって出馬断念に追い込まれる。
弁護士抜きの刑事裁判は違法なのは大人の常識、イロハのイなのに、民主主義を頭から愚弄「極悪人の弁護士は極悪人だけだ」の橋下徹と同じ非常識過ぎるジュリアーニ懲罰
全ての物事には優先順位がある
ドナルド・トランプの「最有力対抗馬」として注目されてきたデサンティスは、フロリダ州議会の会期末を待って、5月末に出馬を表明しました。メディアの報道量が大きくなることから支持率を上げる最も重要な機会だったが、デサンティス出馬の2カ月前に民主党リベラルメディア知識人などのトランプ叩きの決め手「刑事訴追」をやっちゃった。
【2024年大統領選】民主・共和両党の予備選 2023年上半期の情勢
予備選でトランプに勝利し、指名を獲得するためのデサンティスの戦略は、基本的に「トランプよりも保守に旋回し、右側からトランプ氏を攻撃する」ことです。トランプは、中絶や社会保障などの争点について、必ずしも保守的な立場を示しているわけではありません。
中絶問題に関して、デサンティスをはじめ保守派は「全米で禁止すべきだ」と主張していますが、トランプは「判断を州に委ねるべき」とし、さらには「中絶などの問題に注力することで、選挙に勝てる可能性が下がる」という認識を示しています。Trump says ‘abortion issue’ responsible for GOP underperforming expectations in midtermsFormer President Trump blamed the “abortion issue” for Republthehill.com
デサンティスは、文化的・社会的価値観を含む対立(文化戦争,Culture War)について、保守旋回することで右側からトランプ攻撃することを中心的な戦略にしています(抜粋) 2023年6月30日 Note雪だるま@選挙
ロー対ウェード判決 中絶巡る米最高裁判断、49年ぶり覆る
2022年6月26日 日本経済新聞社
▼ロー対ウェード判決 米国でそれまで多くの州で違法とされていた人工妊娠中絶をはじめて憲法上の権利として認めた判決。連邦最高裁が1973年に判事9人中7人の多数意見として、中絶を犯罪とした当時のテキサス州法などに対し「憲法で保障されている女性の権利を侵害している」などとして違憲判決を下した。
判決はテキサス州在住の妊婦ノーマ・マコービーさんが「ジェーン・ロー」の仮名で、同州のヘンリー・ウェード地方検事と裁判で争ったことからこの名前となった。(★注、日本の裁判でマスコミは裁判官の名前は出ても検察官の名前が出ることはないが、「ロー」とは匿名の意味なので「ロー対ウェード」とは匿名の一般市民対検察官なので、アメリカでは検察官個人の責任が大きいのである。そもそも警察署長も裁判官も検事なども同じで、公権力は大部分が一般市民の選挙で当選することが必須要件)
民主党やリベラルメディアや知識人は「女性の権利の蹂躙であり、トランプの責任だ」との論法でトランプバッシング大キャンペーンに成功して、11月8日の中間選挙での敗北を最小にすることに成功している。ところが明らかに対抗馬のデサンティスの方が妊娠中絶問題では、はるかにトランプより悪いのに何故かデサンティス押し(デサンティスが撤退した後はニッキー・ヘイリーに乗り換える)
民主党やリベラルメディアのド外れたトランプバッシングは辻褄が合っているようで、少しも辻褄が合っていないのである。
そもそも最高裁判決の意味とは右傾化云々とは無関係で「妊娠中絶のような個人の生活問題は連邦政府の憲法に記載がない。内政全般は連邦政府の管轄外で州政府や一般市民が自ら判断すべきだ」とのアメリカ人の常識的な判断なのである。ましてや「トランプが悪い」などは話のすり替え。悪賢い詐欺師か、悪質な手品のような話なのである。民主党やリベラルメディア知識人が期待したデサンティスが失速し、トランプ支持率が上昇したのは少しも不思議ではなかった。
>地球温暖化やLGBT、新コロ(SARS-CoV-2)騒動など、自分自身で考えることを放棄して安易に権威や信用力があると信じて政府やリベラルメディア知識人の噓八百が見抜けない悲劇
もしかしたら、日本では、知識人が「わからない」に一番耐え切れなかったのかもしれません。
なので、なんでもかんでも陰謀論とレッテルをつける。
まあこれも「日本の受験」の「試験方式」に合致した精神・思考法なのですよね・・
1.民主党全国委員会が、アイオワ州の民主党の党員集会の日時を変更すると発表したが、アイオワ州の民主党は怒りまくっている。そもそもアイオワ州の州法には「アイオワ州は連邦のどの州より1週間早く予備選を実施する」と規定している。アイオワ州の州法に対する違反を全国委員会はやっている。
2.アイオワ州の民主党は州法を守って、連邦の他の州より早く党員集会を実施すると発表。
3.民主党全国委員会は「アイオワ州の民主党の党員集会の結果は、民主党全体のカウントに入れない」と発表。
(虐殺者バイデンを無理矢理勝利させる、姑息なインチキ極まれり です)
こんな内容だったと思います。おぼろげな記憶では、もう1州あったような・無かったような???です。
何月何日のニュースかも記憶していません。不確かな記憶ですみません。
世渡りのうまい常識人より、信念の人。
平時ならともかく、有事の際に、信念を持ち続けることがどれほど困難で、どれだけ尊いことか。
菰に包んで川に流せの名言を残されたご尊父のファンです。
効率が悪いと言う時の「効率」って何ですかね。
わからないことを、わからないまま受け入れ、年を重ねながらじっくり思索を続けていくこともタイパが悪いんですかね。
タイパを追求したら、一体生きることの意味って何?
タイパが良いって何?いかに短期間で効率よく稼ぐかってこと?
私にはタイパという発想自体、理解不可能です。
>膨大な情報が波のように押し寄せ、真実が見えづらい世になった。
>ネット交流サービス(SNS)を介し、陰謀論やデマにはまり込む人は後を絶たない。
>長年にわたりスローライフ運動を展開してきた文化人類学者の辻信一さん(71)は、今こそ「分からない」に時間をかけてつき合う力が必要だと説く。
まだこんな事言ってるのか。
確かにデマもあるだろう、思い込みよる錯誤もあるだろう。
しかしだからと言って陰謀論などと言って都合の悪い情報を一緒くたにして封じ込めようとするのをやめなさい。
「木を隠すなら森」が毎日新聞の限界で、その為に辻何某を担ぎ出したと。
辻正信といい何やら大日本帝国の残滓漂う記事の内容ですね。
こんな残滓ならお父上 (セコイアの娘) 2024-02-08 09:24:09の仰る様に”菰に包んで川に流せ”が正解ですな。
蛭子は所詮は蛭子にすぎない。
>膨大な情報が波のように押し寄せ、真実が見えづらい世になった。
まるで自分たちだけは真実が見えていたと言わんばかりの傲慢さには知性の欠片も感じられません。
しかも、この『逝きし世の面影』ブログは、『お前達は間違っている』(今までが間違っていた)というオルタナティブな政治ブログとして、政府やマスコミだけではなくてネット空間での数々の擬装や悪質なプロパガンダを告発した関係で多くの読者を獲得した半面、
自分たちの悪事を暴かれて恨みに思っている阪大の菊池誠を教祖とする不思議な偽科学教カルトとか解同の糾弾会モドキを繰り返すkojitakenグループ、護憲左翼を装う極左暴力集団の生き残りBLOG BLUESなど、何とか足を引っ張りたいと思っている悪党連中も数多い。
良好なブログ環境の維持とコメント管理の必要性から、タイトルや名前が無いコメント、あっても通りすがりとか日本人の一人とか匿名などの、個人を特定しているとは思えないHNは無記名と看做して不掲載とするローカルルールの設定をしています。
次回のコメント投稿時には、何でも結構ですから必ず忘れずに適当なHNとタイトルを書いて下さい。是非ともお願いいたします。
(名無し)では本来削除対象であり、色々と困るのです。
今回の記事では「2月6日付け毎日新聞」に続き 明確に、
(★注、元々の毎日新聞の文化人類学辻信一の記事から一人前の責任ある大人として怠惰な「その話は駄目だ」「タブーなので話せない」の意味しかない「陰謀論だ」を抜くと随分と読みやすいし、誰もが納得する内容になっている。
今のように「ホロコースト」や「陰謀論」などと普通に言い出したのは極々最近の出来事で、具体的にはホロコーストは第四次中東戦争後のイスラエルの作った邪な流行語。「陰謀論」の方は9・11事件でアメリカの説明責任を放棄した横着な代物。知性の敗北である。我々の世代なら議論でコテンパンに負けて本来なら「私の間違いでした。すみません」と言うべきところを苦し紛れに「見解の相違である」と世間体を誤魔化す意味のない捨て台詞。負け惜しみ程度である)
とちゃんと書いています。
繰り返しになるが、
元々の毎日新聞の文化人類学辻信一の記事から一人前の責任ある大人として怠惰な「その話は駄目だ」「タブーなので話せない」の意味しかない「陰謀論だ」を抜くと随分と読みやすいし、誰もが納得する内容になっている。
リベラルメディア知識人の中では毎日新聞や文化人類学の辻信一は一番良心的で、何とかして真実を知らせたいとも思っているのですよ。
ところが悲しいかな、
自分が叩かれるのが死ぬほど怖いヘタレなので「誰にも分からなうように」書いているので、読んだ読者の方も誰も分からない仕組み。なんとも残念な話である。
人間は誰しも命は一人に一つしかない。
一番大事だが、生まれた限りは必ず最後には死ぬ。今の知的エリートのエスタブリッシュメント連中のように命惜しさに真実を隠蔽するなど最悪であり、最後には全員後悔するでしょう。多くの人はこの世に泣きながら生まれてきて、後悔しながら死んでいく。