庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
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『プラネット・ウィズ』第十話

2018年09月16日 14時03分02秒 | Anime・特撮
カレルレンにラシャヴェラクΣ( ̄□ ̄;;;)!!
序盤から何かアーサー・C・クラークの匂いがするなあと思っていたら、これはまたギガキャットハンマー並みにストレートに来ましたな。
いずれもクラークの代表作である『幼年の終わり』に登場するオーバーロード(骨々魔王にあらず)、いずれも「悪魔的宇宙人(『中間管理職トネガワ』でいう「えげつない」という形容ではなく、そのものずばり見た目の印象)」なのです。
冗談半分で「先生、閣下はオーバーロード、楽園の民はオーバーマインド」と書いたのですが、さして遠からずというところか。
するとこの作品自体『幼年期の終わり』のオマージュなのでしょうか。

我田引水ですが、実は私も書いてます。『幼年の終わり』のオマージュ的作品( =゚ω゚)ノ。
まずは雑誌「SFマガジン」2001年五月号「アーサー・C・クラーク特集」に掲載された『ピンククラウド』。これはクラーク特集号という事で、最初からクラーク作品のオマージュという事で、無謀にも(^^;『幼年期の終わり』をチョイスさせて貰ったのです。
この作品、17年前の作品ですし、現在ではほぼ入手不可能。今にして思えばあちこち稚拙な部分もあり、単行本に収録ついでに加筆修正したいなと、一部の出版社さんに短編集の話をしてるのですが、たださえ本が売れないご時世。さらに「短編集は売れない」ということもあり、なかなかまとまりません。この話をすると「長編化の話はないんですか?」と逆に尋ねられることもあるのですが、残念ながらありません(^^;。「じゃあ長編化したら出してくれますか?」となると「う~~ん……」ですからねえ。
また意外かも知れませんがHJ文庫の『グロリアスドーン』もかなり『幼年期の終わり』を意識しております。基本コンセプトとしては「萌え『幼年期の終わり』」でしたからね(^^;。

さて自分語りはこの程度にして(^^;。

しかしネビュラソルジャーはロボなのか、それとも先生と閣下が「きぐるみ族」と言われてるように、あの猫や犬の格好は着ぐるみで、それが変形してネビュラソルジャーになってるのか。宇宙船が変形した状態だと先生や閣下もコクピットに居ますからねえ。宇宙船変形バージョンは確実にロボ的なものか。それにしても着ぐるみ族というと、長谷川裕一先生が『凄い科学で守ります!』で考察した『デカレンジャー』のデカマスターことドギー・クルーガーが変身後に鼻が消える(?)現象。可能性の一つとして「デカマスターの種族は犬の着ぐるみを着る習慣がある」と推察したことを思い出します。
着ぐるみ族は文字通り着ぐるみを着る習慣があるなら、最終回には先生と閣下の「中の人」が登場するかも知れませんな。

遙かに進化した知性体、自らを「大人」という割には最後には殴り合いなのね(^^;。またまた我田引水ですが、これはやはり「闘争行為とはもっともプリミティブなコミュニケーション手段」と言う事か。

最後の小型封印装置も破壊。宗矢や銀子からの「もうちょっと地球人を見守ってほしい」という願いを受け入れる閣下。
そして「楽園の民」の要請を受け入れ、月の裏側で眠る龍の撃破に。しかし龍は目覚めるまでに4、5年かかるので、それまでネビュラの総力を結集して迎撃態勢を整えることに。
で、なんとラストでは一気に年月が経過! すっかり大人っぽくなった宗矢とのぞさんがΣ( ̄□ ̄;;;)!!
こうなると他のメンバーも気になります。因幡さんはがらっと雰囲気が変わっていそうな反面、熊代さんはほとんど変わりなさそう。紅華さんと羊谷さんは結婚していてもおかしくないですな。岳蔵は……生きてるよね(^^;。

しかし龍がどうやって生き延びたのか、「楽園の民」はなぜ直接手を下さないのかちょっと気になります。
こうなると「実はシリウス星もリエル星もなかった。宗矢も銀子も普通の地球人で、全ては「楽園の民」が見せた幻影であり、最初から月の裏で眠っている龍を倒し、硬直化したネビュラに新しい血=地球人を導入するために仕組んだ事」とも推測できますが、それはさすがに意地が悪いか(^^;。まあ『ペリー・ローダン』の「それ」や、『スタートレック』シリーズの「Q」のように、SFに出てくる超知性体はたいてい性格悪いもんな(^^;。

それと最後になりましたがジャッジメント先輩、ふっかつおめ( =゚ω゚)ノ。

1 コメント

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Unknown (石田)
2018-09-18 21:57:50
龍の設定は、同じ作者の『銀河帝国の崩壊』(『都市と星』)に登場する「狂った精神」を連想させました。あれも、「黒い太陽」に封じられながら、脱出しようとしているという設定でした。
ところで、『幼年期の終わり』を読み返して気づいたのですが、ラシャウ゜ェラクの任務は地球のオカルト書の調査だったんですね。オカルト研の設定はそこから出来たのかも知れません。
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