庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
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『翠星のガルガンティア』第12話

2013年06月26日 23時26分29秒 | Anime・特撮
案の定、クーゲル中佐はすでに死んでいたか。
この場合、クーゲル中佐が生前に指示した事をストライカーが実行していただけなのか、あるいはクーゲル中佐が死亡したので、ストライカー自身が周囲の状況からもっとも適切と思われる行動を取っていたのか。
クーゲル中佐自身が自分の死を隠蔽してまでレドを従わせるとは思えないのですが、その一方でストライカーに特に指示もなく中佐が死亡していれば、レドに指示を仰ぐような気もします。この辺は中佐がいつ亡くなったのかも今ひとつ分かりませんからねえ。
なにやら妙に目立つあの女性司祭が事実上クーゲル船団を仕切っていて、ストライカーにクーゲル中佐の指示を曲解して行動するように仕向けたかと思ったのですが、今回を見た限りはそこまでの権限は無さそうですし。
そもそもラケージさんが腹に逸物あるのが見抜けなかった時点で問題有りですな。ストライカーにはそこまで人間の感情の機微を見抜くのは無理そうですし。

しかしレドとチェインバーの会話は痺れましたな。
意訳するなら
チェインバー「お前が考え俺が実行する。今までもそうやって来たじゃねえか、相棒。何でも言ってくれ。俺は最後まで付き合うぜ」
てな感じでしょうか。
感情がなく論理的に思考するチェインバーから、レドへの友情のようなものが見え隠れするのは良かったです。

波でリーゼントが崩れたピニオンも大活躍。しかしユンボロで支えたレールキャノンでストライカーを狙った時は、反撃食らってマイタと一緒に蒸発してしまうんじゃないかとはらはらしました(^^;。
それにしてもここ数回はすっかりメルティがヒロインですなあ。この展開ならエイミーがレドに着いていっても良かったんじゃないかと思います。

最後にオルダム先生がリジットに使用を促した鍵。「天のハシゴ」なるものの鍵だそうですが、ひょっとして衛星兵器か何かでしょうか。記録映像で軌道エレベーターを破壊したものか?
ハシゴという名称からして重力制御装置で、邪魔者を宇宙空間へ放逐装置かも知れません。そうなると船団の中央にある黒い柱がその正体かな。

ちょっと残念なのはここに来て「ヒディアーズ=クジライカが人間だった」という設定が、あまり本編に関係なくなってる事ですねえ。チェインバーもクーゲル中佐=ストライカー(?)も「相手は人間を止めてるんだから敵」とあっさり割り切っていますし。
案外「天のハシゴ」の鍵は、キングヒディアーズ(笑)と意思疎通する装置で、リジットたちの願いに応えて、キングヒディアーズがレドの助っ人に現れるなんて展開も来たりして(^^;。

さて最終回前で今までに感じたちょっとした疑問。
「月はどうなったのか」
「チェインバーとストライカーが地球に漂着したのは偶然か。何か理由があっての事か」
「なぜあれだけの高い科学力を持っていながら、寒冷気候への適応や、他惑星への移民を計画せず、いきなり恒星間移民に踏み切ったのか」
というのもありましたが、それに加えて
「なぜ大陸同盟とイボルバーの戦いが、船団に伝承されていなかったのか」
というのも引っかかりました。
ベベルが読んでいた本にはダイダロス計画が掲載されていましたし、他の人類は宇宙に行ったという伝承は残っていたようです。それなのに戦争の事やクジライカが元人間だったという記録がまったく船団に残ってないのはちょっと疑問ですね。
サルベージした物からそれに関する記録を得る事も出来たでしょうし。
情報をすべて隠蔽できるだけの強力な権限をもった組織もなさそうですしねえ。
まぁレドとチェインバーが聞く機会がなかったで、実は船団関係者にとっては周知の事実なのかも知れませんが。
月に関しては「天のハシゴ」が関わってるかも知れませんな。