もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

お待たせ致しました。

2009-10-31 20:50:55 | 腐女子の御伴
佐伯さん×片桐さんです。もう、エンディングから始まっている様なもんですね。 やったよーワタシ。

ほんと、長い道のりだった。昨日に素敵な佐伯さん×片桐さんのアンソロ本を2冊購入出来まして、めくるめくる夢の様にみっしりと稔さんへの愛が溢れる素晴らしい本で寝ないで遅くまで読みましたよ(はぁと)

萌えだぁおww それも何処を見てもみっしり佐伯さん×片桐さん もぐ菜は幸せよ。なんて素敵なイラストに漫画に小説に愛愛愛ですわ。

アンソロで執筆されてる作家陣の文章力が高くレベルが違いますよ。つくづくもぐ菜はねぇ、無いに等しいナリ。誤字・脱字の乱文が治りません。改善がないチキン頭なのよ。 ほんといつも読んで戴いてる皆様に悪いと思うのです。

微熱 (1) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編 佐伯×片桐

2009-10-31 20:03:38 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。







         微熱 (1)



桜も散り葉桜となり、青々と繁り季節は春となる。3月も今日で終わると言う日に片桐は屋敷での勤めを終えてあてどなく歩き夜の散歩を楽しんでいた。

闇が辺りを包み空は雲が多く月明かりもなく、雨が降る前の埃の匂いが鼻を掠めた。街路灯と街のネオンだけが照らしだす明かりがより闇を深くさせそう感じる。

片桐は最近、好きになった事は夜の散歩で夜になり暗くなると見慣れた世界が変わりなんだか自分が小さくなり猫になった気分で夜の散歩を楽しむ。人が1人通るのがやっとの細い道を見つけては歩き猫道と名付けて散歩をする。

今日も猫道を歩き小腹が空き家に帰ろうとすると、小さな緑のいこいの公園に遅咲きの桜が咲いておりその下では屋台の飲み屋が店を出している。

片桐は屋台の明かりに吸い寄せられる様に近付くと辺りにはおでんのだしの匂いが立ち込めておりお酒を飲むのは苦手だが、家も目の前なのと明日は勤めが休みで今日は遅咲きの桜を酒の肴にして飲んでも良いと思う。

いつもなら毎年、隣の家の遅咲きの桜をめでていたが…… それはもう出来ない。片桐は屋台の椅子に座ると屋台の店主が機嫌よく、片桐に声をかけてくる。

「いらしゃい、旦那さん。」

「あっ、僕ですか??どうも。」

そう言うと屈まり片桐は小さくなる、おでんと缶ビールを頼み代金を払いゆったりと花見をする。屋台の店主は片桐が花見を1人で楽しんでいるので話しかけてはこない。

お腹も程よく充たされて片桐は屋台を後にし帰宅をする、ほんのりと酔いが廻り心地よい。アパートに着き階段を登り廊下を歩くと後ろから足音がする雨が降る前触れなのかやに音が響き渡る。

アパートには人が住んでいるが、アパートの住人とすれ違ったりするのはそう滅多にない。片桐は部屋の前に来て鍵を鞄から取り出そうとする。足音はより響き渡り、どんどん近づいてきた。

片桐は一瞬、聞き慣れた足音を聞くが幻聴と言い聞かせ気かせてアパートの部屋のドアノブに鍵を差し込もうとする… 足音が止まった。

片桐は安心して廊下を見ると、離れて立って居る人影を見た。





              3部作完結  微熱 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編 佐伯×片桐




片桐は視線の先に居る人物を知っている…… もう、二度と会う事はないと思った人物。

「……佐伯君‥??」

夢だそんな訳がない、たぶん夢だろう~ そう思って居ても身体が動かず片桐は立ち尽くす、佐伯は片手に何かを持ち片桐に近付く。

「片桐さん…‥」

そう名前を呼ばれる----------

片桐の傍に近付くと佐伯は手にしていた物を廊下に置き片桐を抱きしめる。片桐の混乱し意識は入り混じり泣き出す。

「どうしてなの??‥ねぇ、どうして??…」

佐伯と顔を合わそうとするが、佐伯は片桐を胸に押し付けて自分の顔を見せない様に奥へと片桐を抱き込む。

闇が2人を覆い隠し、雨が片桐の声さえも消そうとし大粒の雨が降り出す。 雨が打ち付ける様に音を立てて声を掻き消す。

「片桐さん…」

「嫌だ嫌だ、離して…」

必死で抵抗し片桐は佐伯から身体を離し、片桐は逃げ出そうとし佐伯の横をすり抜けるが……… 佐伯に捕まってしまう、片桐は俯き身体を恐怖で震わせている。

片桐の耳元で佐伯は囁く。

「貴方を逃さない、何があってもだ。」

佐伯はそう言うと片桐の顎を持ち上げ片桐を見つめる。片桐は佐伯の瞳に囚われ見つめると佐伯は片桐の口唇に唇づけた。

柔らかく熱く蕩け出しそうな、唇づけに心を奪われ、片桐は真っ白な闇へと誘われる様に瞳を閉じ佐伯の腕の中に堕ちて行く。



            夢なら醒めて、お願いだから……



片桐はがっくりと佐伯の胸に倒れ込み、意識を手放す。片桐を片手で抱き寄せ鍵を開けて扉を開け、鍵を取り廊下に置いた物を持ち佐伯は片桐のアパートの玄関に入る。

靴を脱ぎ佐伯は玄関を上がり部屋を見渡す部屋は、広くはないがきちんと片付けられており片桐の性格が伺える。

手にした物を鳥籠の前に置き、カバーを取ると鳥籠で鳥籠の扉を開けて置いてある鳥籠の扉を開けると一羽の鳥は鳥籠を出てもう一羽が居る鳥籠へ移動をした。

鳥籠の中の二羽は小さな身体をくっつかせ再会を喜んでいる。佐伯は鳥籠にカバーを掛ける。片桐を抱きかかえ佐伯は片桐の寝室へ向かう。

佐伯は部屋を見ると小さな備え付けのデスクには何処へ出掛けた時の写真が飾ってあり、年若い男子5人に大切に囲まれて中央で片桐は照れて楽しいそうに笑顔で写っている。

佐伯は片桐のスーツの上着を脱がしネクタイを取り片桐をベッドに横にし寝かせ毛布を掛ける。佐伯は片桐の首筋に唇づけた。




微熱 (2)

良かったねワタシ。

2009-10-31 11:04:59 | 腐女子の御伴
めでたく「眩惑」が完結致しました。お付き合いして戴き誠にありがとうございます。もぐ菜なりに精一杯にツンデレ部長さんを表現してみたのですが、お気に召して戴けたでしょうか??

岩永が思ったよりも大当りキャラでしたねん。BLて女子キャラは余り出ばらないけど、「眩惑」だけで3人も出し過ぎかなと思いました。

岩永には感謝しているんだ。もし、岩永が居なかったら味気無い展開になっていたと思う。夏貴と夏美は初期から双子の姉妹で設定していました。夏貴が他界している設定は変わらず、何の病により亡くなったのは何も決めてなかった。

もぐ菜の暴走により霧島があらよこれよと大変身!! 数ヶ月前に構成した事を思いだし構成ノートを見たら設定に沿った話しが総てカキ出来ない事が発覚。

霧島がエレベーターに乗る場面はほんとは1人でした。 いつ岩永を登場させるか悩んだ当初は目的もなく霧島の仲魔が居たら単純に面白いと思っただけの設定でした。

暴走して気がついて構成ノートを見たら以前に構成した設定が辛うじてごく一部使えるのみで自分でもどうなるか分からない展開で一時は中断しようかっとほんと思った。

で、毎日の様に設定を考えて考えてたら漸く考えがやっと明確化して形となり正式な「眩惑」の設定の構成が出来たのが10月17月でした。

それまで良くカキ出来てたと思う。だって初めの設定では霧島は普通の人間で奥さんである夏貴を亡くし(夫婦だからちゃんと入籍してたよ。)面会に来た御堂さんに夏貴が霧島を遺し逝くのが心配と御堂さんに言ってふーんとそうかと思う御堂さん。で、夏貴は、アノ人は落ち込むはずだから強引で良いので引っ張って欲しいと夏貴の希望を文書化し書いたのを御堂さんに託したのが遺言書です。当初の設定は配達記録で輸送され配達日は夏貴が永眠した日でもあり誕生日。

夏貴が亡くなり霧島はショックの余り自宅に帰らず、ホテル暮らしをしている事を御堂さんが知り夏貴の遺言書を持ち夏貴の命令を発動させ霧島は夏貴の強制命令により御堂さんに仕える。

それがねぇ、「媚魅」を執筆した時から変わり霧島大変身!! 自分で霧島の設定をそうしたので そう構成したと思い込み第2部の「眩惑」をカキするので霧島のキャラ設定を見たらおぉぉぉぉぉ違うよ。

構成はいつしたのか思えば確か6月頃のはず気づけば10月で、そんな事を覚えてられる訳はないこのチキン頭。

こうしてもぐ菜がきちんとカキ出来たのは楽しみにしてくださり見に来てくれる、御来院者の偏に皆様のお陰です。ほんと嬉しいんですよ。

「眩惑」をカキして思い知った事は御堂さんの偉大さを知りもぐ菜は膝まづきました。偽造編と言う事で御堂さんを専務にしたりMGNジャパンの裏経営者になっちゃたり。やりたい放題やね自分(^-^;)

後書き??ぼやきにお付き合い感謝m(__)m 3部作は佐伯さん×片桐さんのお話です。まだ、下カキもしてませんのでお時間をくださいませ。

第2部 眩惑 完 「総ては主人である、貴方の御意志のままに」 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編...

2009-10-31 00:39:02 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。



         第2部 眩惑 完 「総ては主人である、貴方の御意志のままに」




御堂がMGNジャパンの専務取締役に昇進して2ヶ月が経ち、6月が始まろうとしている。佐伯は御堂の後釜として部長に収まり本多はキクチマーケティングで課長に昇進した。

霧島はまだキクチマーケティングに在席し、岩永は霧島が御堂の元に戻るまで御堂の秘書としてMGNに勤めて居る。霧島が戻りしだい岩永は本人の意向で総務部へ戻る事になっている。

岩永はどうも朝の通勤が嫌と言い、御堂の迎えに行く時間が早いのと帰りはまた遅く大変と霧島に泣きつくと御堂は岩永に提案をした。

御堂は今までMGNの近くに住んで居たマンションを岩永に譲り、御堂は都内に一軒家で広々とした庭を擁する3階建の邸宅を構え霧島と生活をして居る。



「孝典様。」

そう言うと霧島は御堂の出社の支度を手伝っており、御堂のネクタイを結んで居るとノック音がして扉が開く。

「失礼致します。」

部屋には入らず部屋の中を見て居るのは岩永で岩永は腕時計を見て御堂と霧島に声をかける。

「ご出勤のお時間になりますよ、御堂専務。」

「秋彦…」

「はい、今日もとてもお似合いです。」

ネクタイピンを付けて御堂にスーツの上着を着させて、霧島は御堂の鞄を持つ。御堂は部屋を出て行くと霧島と岩永はついて行く。


玄関には椅子が用意されていて御堂がその椅子に座ると、霧島は膝まづき御堂に靴を履かせ靴の紐を結ぶ。

それを毎日、岩永は見ていて溜め息をつく、仕事中は御堂は完璧なのに自宅に居る時は別人で霧島にべったりである。

一度、岩永は霧島に言った事がある。

「ねぇ、確かにご主人様にお仕えするのは分かるけど、立派な成人男性にあんな事をするのはどうなの??もし、御堂専務が結婚されて奥さんの前でも貴方はソレをする気??度が過ぎる過保護は…」

「私が遥か彼方にお仕えしていた王には、当たり前でしたので私には当然です。」

「御堂専務は確かに重役だけど変よ!!王様ではないでしょ。」

「夏貴様にしたくっても夏貴様はさせて下さらず… 私がお仕えしたお方は、一国の王で統治する為に私は雑務のお手伝いとお世話をしておりましたよ。女性に仕えたのは夏貴様が初めてでした。」

「当たり前よ!!!!分からず屋!!」

以前、岩永は御堂のネクタイが真っ直ぐでなく横に少し若干ズレていたので直そうとしたら…

「結構だ、霧島以外には触れさせたくない。」

それもカッチと頭にきたが…

夜に御堂を自宅に送り届けると霧島が玄関の中におり深々とお辞儀をし待って居て、朝と同じく御堂は椅子に座り霧島は膝まづき靴紐を解き靴を脱がせる。

そこまではまだ良い~

岩永が目の前に居るのに霧島は御堂を抱きかかえると、霧島は御堂に尋ねる。

「お帰りなさいませ、孝典様。どうなさいますか??」

「今日は食事よりも風呂が先だ。」

食事と風呂ならまだしも---------

時には無言でお互いを見つめ合い御堂は霧島の顎を撫でて~

「私を秋彦の部屋に連れて行け。」

月に頻繁に何度かあるこの発言。



「いつになったら、私は霧島を伴いMGNに一緒に出勤が出来るのだ??別々に出勤しなくっても良いと思う。」

「いえ、私は子会社で働く身分であるのに孝典様と同じ送迎の車に乗る行為は廻りの者に分別がつけられません。」

「佐伯は何をして居る??条件を私に付き突けて、私はその条件を叶えられると言うのに。」

霧島の大事な王子様である御堂は岩永をチロリと見る、その表情は佐伯にそう伝えろと言う視線である。岩永は営業スマイルで……


「はい、その様に佐伯君へお伝え致します。」

「それでは、行ってくる。」

「お気をつけて行ってらっしゃいませ。」

送迎の車には運転手がおり、霧島は車のドアを開けると御堂は車に乗り込み霧島から鞄を受け取る。助手席のドアを岩永は自分で開けて乗る。霧島はお辞儀をして御堂を送り出す。



MGNジャパンは自主的に御堂が絶対的な権限を持ち経営されていて、御堂よりも上の者は傀儡であり社内の重要事項や雑務は霧島が既に熟しており無駄な派閥も鎮めた。御堂が絶対的権限を有している事を知っているのは霧島と岩永だけ。


「万が一もし、MGNがいえ、下々が何か社会的な損害を与える不祥事を起こした時に社長が責任を負うのは当たり前です。その為にそれなりに賞与を与えているのですからね。私が監視して居るのでそう無いと思いますよ。」


その事を重役達は知らない。


その日の昼休みの事である。渡り廊下の手前に談話スペースがあり、自販機が設置されており佐伯は缶珈琲を購入している所を岩永が通りかかる。

「佐伯君、宜しいですか??」

「俺に何か。」

「早く貴方の大切な人を連れ戻しなさい。貴方が連れて来れば、お望み通りなのよ??」

岩永から言われたその言葉を聞き佐伯はそっぽを向く。

「早くよ、良いわね??じゃないと霧島が動き始めるわ。ご案内が出来る準備が調ったら私に報告してください。お願いします。」

岩永はそう言い御堂の執務室へ去って行く。

佐伯は瞳を閉じて呟く。

「稔さん、俺は貴方が……必要なのに。」



                第2部 眩惑 完 「総ては主人である、貴方の御意志のままに」