もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

次回予告『第3部作完結編 微熱』  鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編  佐伯×片桐

2009-10-22 20:13:34 | 腐女子の御伴
        *ご注意*



*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。





         『次回予告 第3部作完結編 微熱』



片桐は佐伯との悪夢であり蜜事を忘れ平穏な日常に優しく包み込まれ暮らしている。一方の佐伯は歳月を重ねれば重ねる程に片桐を忘れられずに心は片桐を捜し求める。

一羽の鳥がきっかけを佐伯に齎す…営業先での新商品のプレゼンテーションを終えてMGNへ戻る途中にそれは訪れた。

佐伯の頭上で一羽のカラスがけたたましく威嚇する様な鳴き声をあげて空を飛んでいて佐伯の目の前に、黄緑の羽を持つ小さな鳥が舞い降りるとカラスはその鳥を襲おうと狙いをすませて急降下で舞い降りて来る。


「シズカゴゼンダイスキ。」

気にも留めずに佐伯は歩こうとした時に聴いたその一言は佐伯に決心をさせてる。佐伯はカラスを追い払うカラスは鳴きながら遠くへ逃げ飛び去って行く。鳥は身を庇う様に丸くなり佐伯は屈み込み鳥を掌に乗せて話しかけると鳥は安全な事を知り佐伯を見つめた。


「おまえは…片桐さんが飼っていたあのオカメインコなのか??」

「ミノル、ミノル、モンテンマル。」


「あの人に逢いたいのは俺も同じだ…があの人を傷つけて追わなかった俺には逢う資格などはない。逢うきっかけは何もない…」

大都会のオフィス街を世話しなく行き交う雑踏の中で佐伯が屈んで居てもすれ違う人々は誰一人佐伯を気にもせずに通り過ぎて行き。

「お前と逢えたとしても俺は…」

「アイタイ、アイタイ。」

「そうだな、分かった。危うくカラスの昼食になりそうだったな、俺が飼ってやろう。」

佐伯は立ち上がると静御前は佐伯の腕をトコトコと歩き肩に乗りご機嫌に囀る。



それは片桐がキクチマーケティングを退社して一年後の事で佐伯は小さな同居人と暮らし始めた。

それから暫くしたある日~

接待帰りの昼過ぎでMGNに戻ろうとして公園の遊歩道を歩いていると、Mr.Rと自分が名付けた男がベンチに座る片桐に話しをしているのを見かけると片桐はMr.から手渡さされた赤く熟れた実を食べて気を失い眠る瞬間だった。


「お前は何をしている?!片桐さんから離れろ!!」

「おや、佐伯様、お久しぶりですね。ご機嫌は宜しいでしょうか??お元気のない我が麗しき王の為にせっかく私が準備をしようとしたのに…‥」


そう言うとMr.Rは着ていたコートを風に靡かせて姿を消してしまい公園に残されたのは佐伯とベンチに座り眠っている片桐だけだった。

(あいつめ、何を企んでいる??)

眠っている片桐の表情は穏やかである。もし、この瞬間に片桐が目を覚ましたならどうなると思うより先に、佐伯は片桐を抱きしめるが片桐は目を覚ます事なく眠り続ける。

「‥克哉君…」

片桐のその言葉を聴き片桐が起きたと思い佐伯は片桐から身体を離し佐伯は片桐を見つめた。

「夢か…」

夢の中で自分は片桐と何を話しているのだろう?? 片桐は時折微笑み…

「克哉君。」

(このまま片桐さんをここに、置き去りにして行く事はあいつに餌をやる様なもんだ。)

佐伯は片桐を抱きかかえる、男性であるのに片桐は軽く感じた。佐伯は不安になったちゃんと食事をしているのだろうか?? その原因を作ったのは自分であると思う。

公園の遊歩道を抜けると道路で客待ちをしているタクシーに乗り佐伯は片桐を連れて自宅マンションへ向かう。


片桐は眠り続ける…佐伯と巡り会う日が来る事も知らずに~ タクシー後部席に座り隣に居る片桐を佐伯は抱きしめ片桐の口唇に唇づけた。




                   『次回予告編 完』






次回予告をお楽しみに戴けましたでしょうか??どうも、霧島でございます。どこぞの極楽お気楽腐女子に変わり私が新商品のご案内を兼ねてご挨拶に参りました。

佐伯もなかなか困った(;´Д`) 私とした事が顔文字を失礼致しました。 えっ??孝典様とメールする時は顔文字と絵文字は使いませんよ。

そうそう、今度のMGNの新商品に付けるノベルティグッズをお知らせ致しますね。耳の穴をかっぽじいてお聞きくださいませ。

それは『都合耳栓坊です。』えぇ、どんな時に使うと言いますとね。面倒な会議や報告会の時にご使用してください。後はお小言を聞く時にご使用戴けるとこの都合耳栓坊の素晴らしさが分かって頂けると思いますね。

と言うのは嘘ですよ。孝典様がその様な物をノベルティグッズとしてお付けしませんよ。そう言う物を欲しがりそうなのは、本多君ぐらいでしょうね。

貴方が真剣な顔をされるからご冗談ですよ。孝典様をこよなく愛される皆様特に女性に喜んで戴けるノベルティグッズを新商品にお付けする事が決まりましたよ。 それは…‥


孝典様が普段お使いしているフレグランスをミニニミボトルにしてお付け致します。この匂い私めは大好きで私は~あぁ、その麗しき気高い匂い孝典様の匂いを嗅ぐと私は執務室で孝典様を押し倒したい激しい衝動に駆られてしまうのです。

孝典様と私のその後が気になる方は‥いえ、間違えました。新商品が気になるお客様はキクチマーケティング営業8課までお問い合わせくださいませ。皆様からのお電話をお待ちしております。それでは、皆様ご機嫌よう。




提供:株式会社MGN

特別ナレーション:霧島秋彦

眩惑 (21) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編 キクチマーケティングサイド

2009-10-22 19:54:58 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


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眩惑 (20)




         眩惑 (21)



夏貴様と私の結婚生活は10年で終わりを迎えました。 お話しをしましたよね??私達が人間に仕えると若返り老化現象も穏やかになると。

夏貴様は生まれながらにしてお体が弱く生まれたとしても長くは生きられないと出産時にご両親は産婦人科の先生に言われてました。夏貴様の病は心臓疾患で手術が必要でもし手術をしても生存率が大変低いものでした。

そうです。手術が必要なかったのは私と出会い契約をした事により夏貴様は寿命を引き延ばし生きながらえたのです。だから、ご病気が完治した訳ではございません。

御堂様と私が始めてお会いしたのは人間の年齢を偽造した歳で言えば33歳の時でした。この時はまだ夏貴様は体調も良くお弁当を私に作って戴き愛妻弁当と廻りの同僚達にからかわれておりました。

「秋彦さん、お弁当だよ。もし、秋彦さんの会社の人でお腹が空いててもご飯を食べられないで困ってる人が居たらその人にあげても良いからね。」

そう夏貴様は言いうとお弁当をランチバックに入れて私に持たしてくださいました。困ったと言う同僚はおりませんでしたが、新入社員として御堂様が入社されて人一倍仕事をされて食べる暇もなく仕事をされてました。

私が、何度か御堂様の事を夏貴様に話したら夏貴様は御堂様を心配されたのでしょう。御堂様にお弁当を渡してみました。

「霧島さん、このお弁当は??」

「どうぞお召し上がりください。」

「貴方の分は??」

「私は時間があるので他で食べて来ます。お仕事をなさるのも大事ですがお食事を召し上がってください。と夏貴様からのお願いです。」

御堂様はそれからきちんと昼食を召し上がる様になり夏貴様は安心されました。

夏貴様との10年間はあっと言う間でいつも笑顔が絶えない毎日で私はいつまでも続くと思い夏貴様にお仕え致してました。

夏貴様が34歳に成られると体調が思わしくなく入院退院を繰り返し家に居る時間よりも病院で過ごされる時間が多くなりました。

私は夏貴様の寿命を引き延ばせ様と思い水野様に人柱になる魂を、分けて戴く事を思いつき夏貴様にご相談すると夏貴様は辞退されました。

「止めて、私の為に犠牲者は出したくない。私はこんなに長生きをしたんだよ。私の夢は全部秋彦さんが叶えてくれたからもう何もいらないよ。」

刻々と夏貴様とのお別れの時が迫ってまいります。入院退院を何度も繰り返しとうとう、夏貴様は完全に病院で入院生活を送る事となり家に帰られる事なく8月31日のお誕生日である日に35歳と言う若さで永眠をされました。

亡くなれる前日は体調も一時からすればよく意識もきちんとあり会話をしましたがそれが夏貴様との最後の会話になってしまいました。


「ねぇ、秋彦さん、私が元気になったら青い海を一緒に見に行こうね。約束だよ。」


それは夏貴様が唯一私についた嘘でした。


葬儀は夏貴様が生前にご自分でプランを立てていらしゃりその通りに私が喪主となり葬儀を行いました。葬儀には御堂様がいらしゃり夏貴様と生前に約束したので来られたと申されて百合の花束を柩に手向けられました。

いつそんな約束をされたのか私は存じてなく、御堂様に聞くとお弁当のお礼を言いに1度だけ病院へ面会来られたと聴きました。

葬儀も終わり夏貴様の遺言通りに夏貴様のお姉様である夏美様に建物ごと土地を譲り、私はマンションに住んでいましたが1人での生活が淋しく残業をして夜遅くに帰宅してました。

今ままで、残業をしなかった私が残業をするので同僚からも人が変わったと言われましたが、夏貴様との結婚生活が濃密で1人で居ると辛く哀しく私は初めて知る感情でした。

ある日いつもの様にオフィスで残業をしていると御堂様がいらしゃりました。何かご用事と思いましたら………


「夏貴さんから遺言として契約が私に譲渡された、意味は分かるな??」

「えぇ、私は契約を結ぶ事によりお仕え致します。」

「ならば、今日から私がお前の主人となる。良いな??」

「夏貴様の命令であれば、私はそれに遵うまでですよ。」

私は夏貴様を忘れ様として仮契約でも良く御堂様にお仕えする事になりました。そして今に到るのです。これが貴女が知らない私です。

「忘れ様としたけど、貴方は夏貴様の事を今も好きなの??」

「お答えは出来ません。」

「狡いなぁ、御堂様も好きだなんて夏貴様になんて言うのよ。」

「貴女が好きな様に解釈しても、私は何も申しません。気が済んだなら貴女は帰りなさい。」

そう霧島が言うと渋々と岩永は帰って行った。




『次回予告編』  




眩惑 (22)

眩惑 (20) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編 キクチマーケティングサイド

2009-10-22 15:59:51 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


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眩惑 (19)



         眩惑 (20)



そしてめでたく夏貴様25歳の時で夏貴様のご両親から婚約を許されて記憶の改ざんをして私は夏貴様の夫として認められる事になりました。 それは夏貴様のご意思ですので私は遵うまですよ。

夏貴様にもご理解を戴きましたので承知済みであります。挙式はハウスウェディング形式で行われてご両親と夏貴様のお姉様の夏美様や夏貴様の主治医の十和田様と水野様に姫上に親しい親類縁者だけがご参列されました。

それは式場の控室の事でした。

「夏貴ちゃん可愛いね。よく似合うよ。」

「あの、水野様、僕もウェディングドレス着たいですぅ。僕は水野様のお嫁さんなのに結婚式を挙げてません。」

顔を真っ赤にして照れながら姫上は水野様に言うと水野様は至極真剣なお顔をで姫上の言葉を聴きましてこう言われるのでした。

「なら、一緒に今日にウェディングドレスを着て結婚式を挙げるか??」

「ほんとうですか??」

「水野様…申し訳ありませんが後日にお願い致します。」

「何よ言う霧島!!俺は夏貴ちゃんに聞いているんだ。夏貴ちゃんは良いよね??」

「良いよ♪ダブル挙式なんてそうないよ。」

「夏貴様…今日は夏貴様の挙式であり、その様な事は‥」

「秋彦さんは私に逆らう気なの??」

夏貴様にそう言われては私はこれ以上進言は出来ません。

「なら、衣装合わせだ。有栖の事なら俺に任せろ、衣装室に衣装を捜しに行こう。」

そう水野様は姫上に言われると式場関係者に無理難題な事を言われて私は、許可が下りる訳ないと細く私が微笑んでいると水野様の熱意は恐ろしい物ですんなりと許可が下りてしまったのです。何故許可が下りたと言うとその式場関係者の知り合いが水野様に、以前手術をして戴いた言う事を知っていて命の恩人になら是非慶んでと言う事になり許可が下りたのです。

前代未聞のダブル挙式となりました。

都内の式場にしては草木で覆われていて内部は近代的な装飾で広く天井は硝子で、お天気も良く陽射しを受けて式場内は明るく気持ちが良いです。

新郎である水野様と私は新婦を待って居ると式場の重厚な扉が式場関係者により開けられて、夏貴様と姫上が2人で入場されますとピアノとバイオリンの生演奏が始まりました。

赤い絨毯をお2人で歩かれて水野様と私の元に夏貴様はやって来られます。夏貴様は純白のウェディングドレスで姫上はピンクのウェディングミニドレスでした。

式場内は盛大な拍手で包まれて夏貴様は感激の余りに泣き出してしまいそうになるのを堪えていらしゃいました。水野様は姫上を抱き寄せて高くかかえてグルグルと回っております。

神父役の方はいらしゃいますが水野様が仕切られてしまい事の成り行きに任せるだけです。

「本日は夏貴ちゃんと霧島のダブル挙式となり私と有栖の婚礼にお集まりくださった事に心からお礼申し上げます。俺は有栖を死ぬまで愛し続ける事を今日と言う日に此処に永遠に誓います。」

「やだやだ、絶対に死んじゃやだよ。僕も死じゃうもん。」

そう言うと水野様はピースカ泣く姫上を優しく抱きしめ姫上を見つめてこう言われます。

「だから有栖、俺の傍に居てくれ。」

「うん、絶対離れないもん。」

そう言うと2人は結婚指輪を交換されて熱烈な唇づけをされました。なんとも水野様らしい愛のお誓いの言葉ですね。また、盛大な拍手が 鳴り響きます。

ド派手に水野様がやらかしてくださったので、私は主人に仕える者として私は夏貴様に誓うのです。

私は夏貴様にいつもの様に畏まり膝まつきこう宣言をするのです。

「私は夏貴様の御名の基に誠心誠意を尽くし、夏貴様をお護りする事を私、霧島秋彦は夏貴様にお誓い申し上げます。」

私は自分の手袋と夏貴様の手袋を外し夏貴様と指輪交換をして夏貴様の指先に唇づけを致します。私は契約の日の事を思い出しましたあの甘美で痺れる様な血の味を…

私は立ち上がり夏貴様に微笑むと夏貴様は私に唇づけをなさいました。 盛大な拍手が鳴り響き前代未聞のダブル挙式はめでたく終わりました。

「きちんと挙式が出来て良かった。ウェディングドレスも着れて私は…安心して死ねるよ。」

「夏貴様、何を申されるのですか??」

「私は永遠じゃない、だから、ずっと私に傍に居てね。お願いだよ、秋彦さん。」


「夏貴様が望まれる通りに私は遵います。」

夏貴様と私は数日後に新婚旅行へ行きます。夏貴様が日本一周したいと申されたので2週間のお休みを頂きまして新婚旅行へ行きました。旅行に行かれた経験がないので夏貴様にとって始めてで新婚旅行を楽しまれて私は安心致しました。




眩惑 (21)に続く。