*ご注意*
*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*
一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。
眩惑 (19)
眩惑 (20)
そしてめでたく夏貴様25歳の時で夏貴様のご両親から婚約を許されて記憶の改ざんをして私は夏貴様の夫として認められる事になりました。 それは夏貴様のご意思ですので私は遵うまですよ。
夏貴様にもご理解を戴きましたので承知済みであります。挙式はハウスウェディング形式で行われてご両親と夏貴様のお姉様の夏美様や夏貴様の主治医の十和田様と水野様に姫上に親しい親類縁者だけがご参列されました。
それは式場の控室の事でした。
「夏貴ちゃん可愛いね。よく似合うよ。」
「あの、水野様、僕もウェディングドレス着たいですぅ。僕は水野様のお嫁さんなのに結婚式を挙げてません。」
顔を真っ赤にして照れながら姫上は水野様に言うと水野様は至極真剣なお顔をで姫上の言葉を聴きましてこう言われるのでした。
「なら、一緒に今日にウェディングドレスを着て結婚式を挙げるか??」
「ほんとうですか??」
「水野様…申し訳ありませんが後日にお願い致します。」
「何よ言う霧島!!俺は夏貴ちゃんに聞いているんだ。夏貴ちゃんは良いよね??」
「良いよ♪ダブル挙式なんてそうないよ。」
「夏貴様…今日は夏貴様の挙式であり、その様な事は‥」
「秋彦さんは私に逆らう気なの??」
夏貴様にそう言われては私はこれ以上進言は出来ません。
「なら、衣装合わせだ。有栖の事なら俺に任せろ、衣装室に衣装を捜しに行こう。」
そう水野様は姫上に言われると式場関係者に無理難題な事を言われて私は、許可が下りる訳ないと細く私が微笑んでいると水野様の熱意は恐ろしい物ですんなりと許可が下りてしまったのです。何故許可が下りたと言うとその式場関係者の知り合いが水野様に、以前手術をして戴いた言う事を知っていて命の恩人になら是非慶んでと言う事になり許可が下りたのです。
前代未聞のダブル挙式となりました。
都内の式場にしては草木で覆われていて内部は近代的な装飾で広く天井は硝子で、お天気も良く陽射しを受けて式場内は明るく気持ちが良いです。
新郎である水野様と私は新婦を待って居ると式場の重厚な扉が式場関係者により開けられて、夏貴様と姫上が2人で入場されますとピアノとバイオリンの生演奏が始まりました。
赤い絨毯をお2人で歩かれて水野様と私の元に夏貴様はやって来られます。夏貴様は純白のウェディングドレスで姫上はピンクのウェディングミニドレスでした。
式場内は盛大な拍手で包まれて夏貴様は感激の余りに泣き出してしまいそうになるのを堪えていらしゃいました。水野様は姫上を抱き寄せて高くかかえてグルグルと回っております。
神父役の方はいらしゃいますが水野様が仕切られてしまい事の成り行きに任せるだけです。
「本日は夏貴ちゃんと霧島のダブル挙式となり私と有栖の婚礼にお集まりくださった事に心からお礼申し上げます。俺は有栖を死ぬまで愛し続ける事を今日と言う日に此処に永遠に誓います。」
「やだやだ、絶対に死んじゃやだよ。僕も死じゃうもん。」
そう言うと水野様はピースカ泣く姫上を優しく抱きしめ姫上を見つめてこう言われます。
「だから有栖、俺の傍に居てくれ。」
「うん、絶対離れないもん。」
そう言うと2人は結婚指輪を交換されて熱烈な唇づけをされました。なんとも水野様らしい愛のお誓いの言葉ですね。また、盛大な拍手が 鳴り響きます。
ド派手に水野様がやらかしてくださったので、私は主人に仕える者として私は夏貴様に誓うのです。
私は夏貴様にいつもの様に畏まり膝まつきこう宣言をするのです。
「私は夏貴様の御名の基に誠心誠意を尽くし、夏貴様をお護りする事を私、霧島秋彦は夏貴様にお誓い申し上げます。」
私は自分の手袋と夏貴様の手袋を外し夏貴様と指輪交換をして夏貴様の指先に唇づけを致します。私は契約の日の事を思い出しましたあの甘美で痺れる様な血の味を…
私は立ち上がり夏貴様に微笑むと夏貴様は私に唇づけをなさいました。 盛大な拍手が鳴り響き前代未聞のダブル挙式はめでたく終わりました。
「きちんと挙式が出来て良かった。ウェディングドレスも着れて私は…安心して死ねるよ。」
「夏貴様、何を申されるのですか??」
「私は永遠じゃない、だから、ずっと私に傍に居てね。お願いだよ、秋彦さん。」
「夏貴様が望まれる通りに私は遵います。」
夏貴様と私は数日後に新婚旅行へ行きます。夏貴様が日本一周したいと申されたので2週間のお休みを頂きまして新婚旅行へ行きました。旅行に行かれた経験がないので夏貴様にとって始めてで新婚旅行を楽しまれて私は安心致しました。
眩惑 (21)に続く。