*ご注意*
*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*
一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。
眩惑 (3)
眩惑 (4)
霧島は数十秒考えると御堂にこう話す。
「本多君から聞く必要がありますね。」
「ほぉ、私からは聞かないのか??」
「教えてくださるのなら、お伺いしたいです。」
「用事があり社外に出でMGNに戻って来たら、いつもの様に藤田君が私を呼んでいるのかと思った。よく見れば見た事のない青年であった。その青年が探しているのは同年代の友達と思ったら年上の男性で名は片桐稔と言うそうだ。」
「片桐…稔??」
「その青年は携帯電話で片桐と言う男性と通話している声を聞くと~ 携帯電話ごしのその声は聞き間違える事なくキクチマーケティング営業8課の片桐課長だった。私はその青年に名刺を渡し名を聞くと青年は函南と名乗った。そこへ…」
「本多君がやって来たと。」
「佐伯君が私を見かけて声をかけて来たのを、本多君が佐伯君を追い掛けて来たのだ。 函南と言う青年と話せそうだったのに本多君が引っ掻き回し、函南と言う青年は警戒し逃げて行くのを追い掛けて逃げられる。 佐伯君に戻って来たら本多君に私の執務室に来る様に言えば、私の所にこず営業8課に戻っているとはな。 佐伯君は私に本多君は取引先から、連絡があり取引先へ行ったと言うのに何処に居るかっと思えば…。」
それを聞きさすがに霧島は表情を硬くする。御堂は霧島に話しながらも効率よく仕事を進めそう言い終えると霧島を見た。
「営業8課は私と好戦をし見事にプロトファイバーのプロジェクトを大成功させたのに何故、片桐課長は理由を言わずに辞めたのか私は知りたかっただけだ。片桐課長は確かに自分に対して過小評価な所はあったが、プロトファイバーのプロジェクトではMNGとキクチマーケティングから双方共に高い評価を選て昇進するはずだったのにそれを捨てるとは何があった??」
「貴方がその様なお考えをお持ちと初めて聞き知りました。」
「そうか??初めて霧島に話したか。」
「はい。」
霧島は作業を終えて御堂を見る。
「私は函南と言う青年に、片桐課長に会いたいと伝えて貰いたいと言った。連絡はまだないが片桐課長が東京に在宅しているが分かり安心した。」
「片桐課長に心を砕かれていらしゃるとは私はお察をしてませんでした。」
「私はプロジェクトの責任者として何故退職をしたのかを知りたかった。自分の立場を自ら破棄する一体何があった??」
「私が1年キクチマーケティングに人事異動をして片桐課長に何か問題があっとは聞いておりません。上層部も今だに不思議がり片桐課長の退職理由は誰1人知りません。」
御堂は霧島から聞き作業を中断して何かを考えている。
「誰1人も知らないと言うのか??佐伯や本多は知らないのか??」
独り言の様に囁きますます御堂は考え込みその仕草を見て霧島は御堂が真剣である事を知り驚く。他人に興味もなく関心を示した事がない御堂がそこまで片桐に対して同情をしている。霧島は8年間御堂に仕えていたが初めて知り見る。
「そんなに、私が他人の事でそう考えているのが珍しいか。」
「失礼致しました。」
「どう思う??霧島。」
「貴方の御命令であれば私は…。」
「なら調べろ。」
「はい、畏まりました。」
そう言う終えると御堂はまた作業を開始をし黙々と続ける。霧島は仕事熱心な御堂を見て思う格段に増えた仕事を完璧に熟し霧島が手伝う分など微量である。
自分の元に報告を兼ねて霧島が来れる様に口実を作っているだけで御堂なりの霧島への口では言わない思いは感じている。
夏貴から譲渡され契約が履行されずとも御堂から離れられない自分が存在し目前に迫る契約の終わりの日を迎える事を思う。
「どうした、霧島??」
「いえ、何も。私は仕事が済み終わりましたら失礼させて頂きます。」
「あぁ。霧島、一つ聞きたい事がある、夏貴さんが遺言を書き記した通りに私が知らない霧島なのか??それとも私が知る霧島なのか??」
「お読みになられた通りです。夏貴様から譲渡され貴方だけが契約を履行出来る方と私は存じております。」
「それが答えか??」
「全ては契約に記された主人の名の元に縛られ離れる事はありません。今現在は仮期間になっており契約破棄を望まれるなら信じる事なく貴方の名を印るさず8月31日をお待ちください。」
「信じるとは…8月31日は確か夏貴さんの命日のはずだ。私は霧島~ 」
「全ては主人の御名の基により望むままに。」
そう言うと霧島はサイドテーブルの椅子から立ち上がり椅子をテーブルの奥にしまい御堂に深々とお辞儀し執務室から立ち去る時にもう一度一礼し出て行った。
眩惑 (5)