もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

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眩惑 (10) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編 キクチマーケティングサイド

2009-10-16 01:19:31 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。




眩惑 (9)




         眩惑 (10)


霧島はいつもの様に半日で仕事を片付けて営業の指導にもあたり営業8課の部下と営業先を廻ったりした。営業指導を終えて部下と遅い昼を新橋にある定食屋に入りテーブル席に座るとバイブに設定してあるプライベート用の携帯電話が振動する。

霧島のプライベート用の携帯電話に着信があるのは珍しいと思い携帯電話を確認すると岩永と表示されている。昨日の晩にお互いに電話番号とメールアドレスを交換した。

岩永からメールは4件受信されており画像が添付されており朝に食べた物とMGNの総務部の社内風景に昼に食べた物と帰りに総務部の女子と一緒に買ったスイーツの画像。

メールの内容は朝の山手線に乗車した感想や朝の通勤途中に本多に会いカフェでお茶をした事や昼は総務部の女子と銀座にある穴場の美味しい蕎麦家で蕎麦を食べて帰りにおやつにマカロンを買った感想で違和感なく溶け込んでいるのがよく分かる。

夕飯を作るから定時に帰って来てね。と書かれていて霧島は岩永の押しかけ女房ぶりに苦笑し昼食になるので岩永に返信をするのは後にする。一緒に定食屋に来た部下はそんな霧島を初めて見るので不思議そうに尋ねる。

「霧島副主任さん誰ですか??」

「友人ですよ。」

そう言うと霧島が座って居るテーブル席に定食屋の店員が注文を聞きに来て日替わり定食を注文する。サラリーマン相手なのでそう高くなくボリュームがあり、人気がある店で店内は割と広くテーブル席は多く設置されており昼を過ぎていても店は混んでいる。

混んでいるが注文した日替わり定食は早々に店員が運んで来て霧島と部下は遅い昼食を食べる。昼食を済ましキクチマーケティングの営業8課のオフィスへ戻った。

オフィスに戻ると静かで霧島は午後からはデスクチェアーに座りデスクワークをする事にした。営業から帰って来た部下からの報告を聞いたりと会議に出たりと忙しく働く。

会議が終わり霧島は時計を見ると17時になり営業8課のオフィスへ戻る。自分のデスクチェアーに座り一息をつき鞄からプライベートの携帯電話を取り出し岩永の携帯電話にメールを打つ。

岩永にメールを送信をしてものの数分で返信があり、メールを見ると~ 待ってるわね♪との事で霧島は定時に上がる為に残りの業務をテキパキと熟す。

いつもの様に18時半となり退社号令をかけて宿直室にオフィスの鍵を渡しキクチマーケティングのビルから出る。帰りは混雑はしてないので有楽町駅に向かい山手線に乗り恵比寿へ帰宅した。

恵比寿駅で寄り道をして岩永にストロベリーショートケーキと抹茶プリンを買い霧島は自分のマンションへ帰ろうとするとトントンと肩を叩かれて振り向くと夏美だった。

「MGNから人事異動してだいぶ自由を満喫しているようね??それもケーキとプリンを各2個なんて私の分を用意してくれたのね。」

跳んだ災難に遭うとは霧島は早急にこの危機から脱出としようと思い夏美に話しかける。

「おや、お買い物の帰りですか??それでは失礼致します。」

「何を言う待て!!コラ!!夏貴様のお姉様には総てお見通しよぉぉ!!この浮気者め。」

「夏美様は人が大勢居る場所でそんな事を大きな声で言うのを恥ずかしくないのですか??」

「主婦ネットワークを甘く見ないで、人が心配して来て見ればこの様とわね。」

岩永と昨日の夕方に付き合っただけで夏美が知っているとは流石に霧島も主婦の連絡網の速さには呆れた。夏貴と夏美は双子で夏美が姉で容姿は瓜二つだが性格は全く異なる。

黙って居れば夏貴なのに口を開けば別人で霧島はため息をついたたぶん噂を突き止めにわざわざ来たのであろう。

「ほんと、ため息だけでなんで色っぽいのよ。」

「特に普通ですよ。」

「夏美様をマンションに案内しなさい。」

岩永に連絡をする方法は幾つかあるが、今後の事を考えると潔く岩永に対面させる事にするごまかしが効く相手ではない。

霧島はマンションへ連れて行きエレベーターに乗り自室前に着きインターホンを押そうとすると扉が開き可愛いピンクのワンピースに合わせたフリルたっぷりの白のエプロンをした岩永が新妻の様に霧島を出迎える。

「おかえりぃなぁさぃVv あ・き・ひ・こ・さんww」

「ただいま帰りました…」

夏美は腕組みをし既に戦闘体勢になろうとしていて笑っているが目は笑ってない。そんな夏美を見て無邪気に笑う岩永。

「あの…もしかして、夏貴様のお姉様の夏美様ですか??」

「えぇ、始めまして良くご存知でいらしゃる。まぁ、玄関口で立ち話もなんだから上がらせて頂くわね。」

靴を脱ぎつかつかと玄関に上がる夏美に「どうぞ。」と言い岩永はリビングに案内をした。霧島は玄関の扉を閉めて靴を脱ぎリビングへ向かった。



眩惑 (11)