*ご注意*
*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*
一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。
眩惑 (1)
夏貴は入院している高層階の個室の眺め渡しの良い大きな窓から景色を眺めている。何処にも行けない夏貴にとって唯一の慰めで移ろぐ光景を見ていても退屈には変わりない。
窓の空は夕方となり大空を赤々と染め上げて夏真っ盛りで外へ一歩出たら大変な事になると思い空調の良い部屋から外を眺めてそう思う。
個室のドアがノック音がし夏貴は「はい、どうぞ。」と声をかけると看護士が「失礼します。」と言い個室のドアを開けて顔を出す。
「霧島さん、ご面会の方がいらしゃいました。旦那さんがお勤めしている会社のMGNの御堂さんと言う方ですが、面会は旦那さんのご要望でお断りとお受けしてますがどうします??」
「御堂さん??多分、主人の知り合いだっと思う。私、暇だし個室の方へお連れして貰えますか??」
「宜しいんですか??旦那さんは…」
「私が良いと言えばあの人は良いと言う人だから大丈夫です。」
「ご案内しますね。」
そう言うと看護士は個室からひょいと顔を引っ込めて去って行く。暫くして個室のドアが再びノックされ夏貴は「どうぞ、お入りください。」と声をかける。
「失礼します。」
そう言うとドアが開きスーツを着た年若い落ち着いた男子が入って来た。
「ご主人の霧島さんは??」
「さっきまで面会に来てくれたんだけど、携帯電話に電話がかかってきて会社に呼び戻されちゃった。」
「そうですか…」
御堂は霧島が居ると思い面会に来たらしく居心地が悪るそうに見える。夏貴は「よいしょ。」と言いベッドから起き上がり歩き冷蔵庫のドアを開けて皿を取り出す。
夏貴は帰ろうとする御堂に声をかける。
「せっかく忙しいのに来てくださったのだから、良かったら林檎を召し上がってくださいな。」
白い小さな浅い皿にはサランラップがかけられウサギ林檎に剥かれた林檎が一切れ小さく鎮座している。夏貴はニコニコと笑い御堂を見つめていて御堂は帰るに帰れず観念してベッドの近くに置かれた椅子に腰掛けた。
夏貴は御堂が椅子に座ると白い小さな浅い皿のサランラップを外し「どうぞ。」と言いその皿を御堂に差し出す。御堂はウサギ林檎を食べるのを躊躇したが夏貴は御堂が食べるのをニコニコと笑い見つめ皿を引っ込める様子はない。
御堂はしたかなく皿に畏まり鎮座したウサギ林檎を食べる。夏貴はウサギ林檎を食べる御堂を真剣に見つめていて御堂と視線が合うとニコニコと笑う。
「その、ウサギ林檎さんは私が剥いたんじゃないよ。秋彦さんが剥いてくれたの。」
御堂は口の中の林檎の皮をどうにかしたかったが夏貴の無邪気な一言を聞き飲み込んでしまう。MGNきって仕事が出来る男と名高い霧島が仕事をきっちりさっさと定時で終えて毎日の様に面会に来てウサギ林檎を剥いていたとは… 御堂には衝撃的だった。
「どうしたの??御堂さん。」
「いぇ、奥さん思いなご主人と思いました。」
「うん、でも、それには理由があるんだけどね。」
「理由??」
「そのうち教えてあげるから…」
そう途中まで言うと夏貴は落ち込んだ表情となり淋しげに俯く。小さな声で呟く…
「あの人は知っている… 私と共に過ごす時間が残り少ない事を~」
そう言い夏貴は窓から遠く果てしない大空が茜色に赤々と染め上げられていくのを見る。御堂も同じく窓の空を見つめ御堂は夏貴の呟きを聞き答えた。
「なぜ、そんな事を言われます。ご主人は貴方の為に働いて居るのですよ。」
「そうなんだけどね… 」
夏貴はがっくりと肩を落とし弱々しくさっきまでと違い元気な表情ではない。夏貴は皿をベッドサイドのテーブルに置きベッドに座り戻る。
「そうだ、御堂さんにお願いしたい事がるの。」
「お願い??」
多分、夏貴のお願いと言うのはそんな重要な事でもないだろうと思い御堂は夏貴の頼み事を聞く、もし無理なら断われば良いだけの事で良いと返事をした。
御堂から色良い返答を聞けて夏貴の表情はパッと明るくなり泣き出す。そんな夏貴を見て御堂は引き受けた事をやや不安になる。
「お願い事と言うのはね…」
眩惑 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編 キクチマーケティングサイド
眩惑 (2)
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眩惑 (1)
夏貴は入院している高層階の個室の眺め渡しの良い大きな窓から景色を眺めている。何処にも行けない夏貴にとって唯一の慰めで移ろぐ光景を見ていても退屈には変わりない。
窓の空は夕方となり大空を赤々と染め上げて夏真っ盛りで外へ一歩出たら大変な事になると思い空調の良い部屋から外を眺めてそう思う。
個室のドアがノック音がし夏貴は「はい、どうぞ。」と声をかけると看護士が「失礼します。」と言い個室のドアを開けて顔を出す。
「霧島さん、ご面会の方がいらしゃいました。旦那さんがお勤めしている会社のMGNの御堂さんと言う方ですが、面会は旦那さんのご要望でお断りとお受けしてますがどうします??」
「御堂さん??多分、主人の知り合いだっと思う。私、暇だし個室の方へお連れして貰えますか??」
「宜しいんですか??旦那さんは…」
「私が良いと言えばあの人は良いと言う人だから大丈夫です。」
「ご案内しますね。」
そう言うと看護士は個室からひょいと顔を引っ込めて去って行く。暫くして個室のドアが再びノックされ夏貴は「どうぞ、お入りください。」と声をかける。
「失礼します。」
そう言うとドアが開きスーツを着た年若い落ち着いた男子が入って来た。
「ご主人の霧島さんは??」
「さっきまで面会に来てくれたんだけど、携帯電話に電話がかかってきて会社に呼び戻されちゃった。」
「そうですか…」
御堂は霧島が居ると思い面会に来たらしく居心地が悪るそうに見える。夏貴は「よいしょ。」と言いベッドから起き上がり歩き冷蔵庫のドアを開けて皿を取り出す。
夏貴は帰ろうとする御堂に声をかける。
「せっかく忙しいのに来てくださったのだから、良かったら林檎を召し上がってくださいな。」
白い小さな浅い皿にはサランラップがかけられウサギ林檎に剥かれた林檎が一切れ小さく鎮座している。夏貴はニコニコと笑い御堂を見つめていて御堂は帰るに帰れず観念してベッドの近くに置かれた椅子に腰掛けた。
夏貴は御堂が椅子に座ると白い小さな浅い皿のサランラップを外し「どうぞ。」と言いその皿を御堂に差し出す。御堂はウサギ林檎を食べるのを躊躇したが夏貴は御堂が食べるのをニコニコと笑い見つめ皿を引っ込める様子はない。
御堂はしたかなく皿に畏まり鎮座したウサギ林檎を食べる。夏貴はウサギ林檎を食べる御堂を真剣に見つめていて御堂と視線が合うとニコニコと笑う。
「その、ウサギ林檎さんは私が剥いたんじゃないよ。秋彦さんが剥いてくれたの。」
御堂は口の中の林檎の皮をどうにかしたかったが夏貴の無邪気な一言を聞き飲み込んでしまう。MGNきって仕事が出来る男と名高い霧島が仕事をきっちりさっさと定時で終えて毎日の様に面会に来てウサギ林檎を剥いていたとは… 御堂には衝撃的だった。
「どうしたの??御堂さん。」
「いぇ、奥さん思いなご主人と思いました。」
「うん、でも、それには理由があるんだけどね。」
「理由??」
「そのうち教えてあげるから…」
そう途中まで言うと夏貴は落ち込んだ表情となり淋しげに俯く。小さな声で呟く…
「あの人は知っている… 私と共に過ごす時間が残り少ない事を~」
そう言い夏貴は窓から遠く果てしない大空が茜色に赤々と染め上げられていくのを見る。御堂も同じく窓の空を見つめ御堂は夏貴の呟きを聞き答えた。
「なぜ、そんな事を言われます。ご主人は貴方の為に働いて居るのですよ。」
「そうなんだけどね… 」
夏貴はがっくりと肩を落とし弱々しくさっきまでと違い元気な表情ではない。夏貴は皿をベッドサイドのテーブルに置きベッドに座り戻る。
「そうだ、御堂さんにお願いしたい事がるの。」
「お願い??」
多分、夏貴のお願いと言うのはそんな重要な事でもないだろうと思い御堂は夏貴の頼み事を聞く、もし無理なら断われば良いだけの事で良いと返事をした。
御堂から色良い返答を聞けて夏貴の表情はパッと明るくなり泣き出す。そんな夏貴を見て御堂は引き受けた事をやや不安になる。
「お願い事と言うのはね…」
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眩惑 (2)