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氷のホテルについては日本でもかなり有名。
キルナから約20キロのところにあるユッカスヤルビ(Jukkasjarvi)に冬の間だけ登場する雪と氷でできたホテルである。
Times誌が選んだ世界一の場所の一つ(世界一なのにいっぱいあるって???)。
1989年以来、毎年、溶けては新しく作るを繰り返している。
超巨大かまくらを連想してほしい。
十二月からオープンして、冬の間、どんどん建設されている。
なにしろ材料は、ラップランドのトルネ川の氷。ある意味、無料。
一泊1万円ぐらいから18万円ぐらいまで、部屋によってかなり格差があるが、暖房はない。
近年は、隣接した普通のホテルもあるけれど、氷のホテルの方が高い。
気温マイナス5度ぐらいの室内で、氷のベッドの上にマットとトナカイの皮がおいてある。
マイナス15度ぐらいまで対応する寝袋も用意されている。
泊まるのは、圧倒的に日本人という印象を受けた。
だって、室温マイナス5度。外気温マイナス2度・・・外の方が暖かいじゃん。
宿泊経験のある知人に聞いたら、天井から、溶けた氷がぽとりぽとりと落ちてきて、しかも、寒くて一睡もできなかったとのこと。
5万円以上も払って・・・。
しかし、宿泊すると、宿泊証明書と言うのが、もらえるので、いろんな意味で自慢にはなる。
もともと、近くの住民が冬の間、遠くの教会まで行かなくて済むように氷で教会を作ったのが、発祥らしい。
ホテルになったのが1989年からということね。
教会も客室も毎年新しいデザインで作られ、5月には溶けてしまう。
今年は4月11日がシーズン最終日だった。
私が行った時には野外劇場まであった。
至る所に氷の彫刻があって、それはそれは見事。
世界中から、氷の彫刻家たちが季節労働で集まってくる。
2016年からはソーラーパネルで冷却して、夏でも氷のホテル体験ができるらしい。
我が家は、宿泊はしなかったが、見学をして、氷のバーで飲み物を飲んできた。
氷のバーは、四角い手のひらサイズの氷のキューブの真ん中をくり抜いてコップにしたものにドリンクを入れてくれる。
氷のコップが結構高価だが、買うと、おかわりはその中に入れてくれるので、2杯目からはグッと安くなる。
くり抜いた穴の容積は小さく、飲み物も一口ぐらい。
氷なんか入れなくても、冷え冷えのドリンクのできあがり。
寒すぎて、おかわりもまあいいかな・・・と言う気持ちになる。
この氷のコップ、持って帰りたいけど、溶けてしまうので、そう言うわけにもいかず、結局みんな、あちこちに捨ててある。
だいたい手に持っているだけでも耐寒訓練だ。
ま、捨てても春になったら溶けるからゴミにはなりません。
春になって氷のホテルが溶け始めると、泊まり客にはビニールシートが貸し出される。
水滴よけだそうで。
う~ん。そこまでして泊まりたいか??