北欧スウェーデン の生き方情報 スウェーデン報

北欧スウェーデンの日常を生活者目線でお伝えします。
幸せの国、北欧スウェーデンのなるほど〜な生き方をお伝えします。

シューティングゲーム

2009-04-29 10:15:58 | エッセイ
ピラミッドゲーム買います。
ご一報ください。

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カウンセリングの講座で、こんな話を聞いた。

もともと軍人の訓練用の射撃のシュミレーションゲーム。
いまでは、ゲームセンターでもコンピューターのゲームでも体験できる。

プロの軍人でも初めて人を的にして撃つときにはためらうのだそうだ。

ところが、近年アメリカで起きた中学生が無差別に数人を撃ち殺した事件では、
全員が、一発で撃ち殺されていた。撃ち損じも、ためらいもなかった。

リアルなシュミレーションゲームは、
現実とゲームの壁を確実に薄くしている。

自動車の運転のように、効果的なシュミレーションもあるだろう。

しかし、多くの場合、息遣いや体温を感じるから心が動く。
心が動くから成長する。

やり直しのきかない人生はないと思うが、
それは、リセットではない。
失敗したことの責任を取りながら、次に向かうことだ。

イギリス人の知人の子供に水鉄砲をお土産に持って行ったら
「でも、結局、鉄砲というのは人を殺すためのものなのよね」
と、やんわり注意されたことがある。

ゲーム脳とか、いろいろなことを言われているが、
もうコンピューターゲームのない世界に戻ることはできない。
だとしたら、考えてみるのは、自分の責任だよね。

ゲームがらみのエッセイ。もう一日つづきます。お付き合いください。

ピラミッドカードゲーム

2009-04-28 11:51:55 | エッセイ
お願い
ピラミッドカードゲームをお持ちの方。
買います。ご一報ください。

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ピラミッドカードゲームが欲しくなってメーカーに電話をした。

数年前にも必要があって、探したがとうとうゲーム店では見つけられず
メーカーに発注をしたことがある。

すると、「1年前に製造中止してすでに在庫はない」とのこと。
「店舗に在庫があるところがあるかもしれないが・・・」

ネットで近くのおもちゃ屋さんを調べてみる。
トイザらスのような量販店では、回転が速いから、きっとないだろう。
個人経営のおもちゃ屋さんなら、もしかして、売れ残って在庫があるかも。

ネットは便利だ。
おもちゃ屋さんのリストが電話番号付きで出てくる。
近場から、電話をかけてみる。

そして、気づいたある事実!愕然!!!

個人経営のおもちゃ屋さんの電話番号
1.すでに使われていない
2.もうおもちゃ屋はやめている
3.呼び出しても出ない

テレビゲームの流行やスーパーなどの量販店に押されて
小さなおもちゃ屋さんは、すでに成り立たなくなっていたのだ。

子供のころ、近くに
「芸夢の店」という
その名の通り、ゲームだけを取り扱っている店があった。

ダイアモンドゲームも人生ゲームも将棋も花札も
ピコットゲームもオセロも百人一首も探偵ゲームも
なんでも並んでいるその店は、子供のころの憧れの場所。
最も好きな場所ベスト3に入っていた。

お年玉をもらった時だけ中に入ることができる聖域でもあった。

炬燵を囲んでみかんを食べながら新しいボードゲームを兄弟でする。
幸せな時間の記憶だ。

最近、ボードゲームも見直されてきているようだが、
それでも、コンピューターゲームに比べたらマイナーな存在だろう。

我が家は、一切のゲーム機がないせいもあって
(親の方針というより、子供たちからの強いリクエストがなかったせいが大きい)
家族でするのは、
トランプだったり、UNOだったり、ダイアモンドゲームだったり
モノポリーだったりとボードゲームが主流だ。

熱くなるので、人間関係に亀裂がはいったりもする。
それが、たのしい。
子供が小さい頃、ダイアモンドゲームで圧勝する私に
「少し、手を抜いてやれ」とアドバイスされたことがあったが、
馬鹿を言ってはいけない。
ゲームとは全力でやるから楽しいのだ。
手を抜いた相手に勝ってもうれしくないでしょうよ。

というわけで、最近、負けることもあって、本気でくやしい。

ま、それはともかく
おもちゃ屋さんの衰退は、私にいろいろなことを考えさせる。

ということで、シリーズエッセイで、明日も続きます。


娘の出発

2009-04-17 21:30:18 | エッセイ
娘が一年のニュージーランド生活を送るために先ほど成田から飛び立ちました。
仕事の後、成田まで娘を送って、約2時間の道のりを帰ってくると
じわりと寂しさが襲ってきました。

昨夜、やけに寂しがる夫に、たった一年なのにと笑っていたのですが。

私が実家を離れるとき、両親はこんな気持ちだったのでしょうか。

けろりと旅立っていった娘は、きっとホームスティ先で、窮屈な居心地の悪い思いをすることと思います。

大切にされても感じる、言葉が伝わらない居心地の悪さや
わがままに心のままに過ごせない居心地の悪さや
文化や勝手のわからない居心地の悪さや・・・

わたしもそんな経験があります。
海外でホームスティをあれほどしたかったのに、
そして毎日が新鮮で楽しいのに、
それなのに、帰る日を数えて待っていた。

私は、そんな思いを体験させたくて、娘の海外生活に賛成したのかもしれません。

それは、自立して家族から離れることであり、
離れることで家族を感じることであり、
孤独と付き合うことで自分を感じることでもあるからです。

娘の一年間の生活が、とても楽しみです。
どんな顔をして帰ってくるか、それもとても楽しみです。

でも、今日は、ちょっとさびしい・・・

けろりと旅立っていった娘は、そんな親の気持ちなんか想像もしてないんだろうなあ。
若さというのは、時として残酷です。