北欧スウェーデン の生き方情報 スウェーデン報

北欧スウェーデンの日常を生活者目線でお伝えします。
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都会は疲れる ロンドン1日観光

2017-08-08 20:09:15 | イギリス

ノーフォークからコッツウォルズに帰るのにロンドンを経由する。

コッツウォルズのコテッジは、他の客が滞在中。

ということで、息子の希望もあり1泊ロンドンによることにした。


ちなみにロンドンの夏の宿泊施設はかなり高い。

東京並みと考えてよさそうだ。


コッツウォルズ行きがパディントン発なのでパディントン駅直結のホテルを予約。

ノーフォークを朝たち、昼前にはリバプールストリート駅に着く。

とりあえずは、パディントンのホテルまで荷物を置きに行く。

パディントン駅ではパディントンがお迎え。そういえば、作者が6月末に亡くなったところ。合掌。


ロンドンの地下鉄は、ZONE制になっていて、同じZONE内でも一回乗ると4.9ポンド(約750円)。かなり高い。

3回以上乗るのなら1日券(12.5ポンド)を買ったほうが便利。


1日券を購入して、ホテルの後、息子の希望で、レスタースクエアにあるチケットオフィスにミュージカルの半額券を買いにいく。

当日のチケットが35%〜50%ぐらい安く買える。2〜30分ぐらい並ぶけど。


ピカデリー劇場の「アニー」のチケットをゲットする。

「アラジン」とか人気のチケットは手に入らないこともある。

 

 

その後、息子がお土産を頼まれたとハロッズへ。 

ハロッズって、エスカレーターホールが美術館みたい。



広くて迷う私たちのために、ところどころにハロッズグリーンを着た親切な案内役が、さすがです。


それから、息子がお土産を頼まれたと紅茶を買いにフォトナム&メイソンに。 



そして、息子の希望でハリーポッターのロケ地めぐり。
ダイアゴン横丁に行く前に通った場所 レドンホール・マーケット。

ちょうど休みで、ほとんど人がいなくてよかった。

でも、ハリーポッターツアーの人はいる。
魔法の杖を持って記念撮影を撮影。

 

こんな感じのマーケットモールが健在しているなんて。


そして、キングスクロス駅では9と3/4番線へ。



写真を撮る人たちが長蛇の列。

せっかくだからと息子は撮りましたが、1時間待ち。

係りの人が、マフラーをなびかせる瞬間にカメラマンが撮って、その場で焼き付けて販売。
買う人もいれば、知人が撮影して良しにしている人もいる。

長蛇の列にもかかわらず、4人組が一人一人撮影した後、二人ずつ撮影して、最後は4人で・・・なんていうのもにこやかに対応しているので、なかなか進まない。

日本で、「混んでいるので1グループ1枚でお願いします」 という場面に出くわしたことがあるが、どちらがお客様にとって親切なんだろう??

疲れながらミュージカル。
ま、当然のように、わたしは、1/3ぐらい寝ました。割引チケットでちょうどよかった。



帰り際に、明日の乗り降り自由の観光バスチケットを購入。
ホテルのそばから乗るために。 


ま、お気付きのように息子奉仕のロンドン1日目でした。


さて2日目。この日が、あんな、悪夢のような1日になるとは全く予想もせず、健やかに10時チェックアウト。

荷物を預けて、バス乗り場へ。

昨日買ったチケットを見せると

「こりゃ使えないよ」

「え〜なぜ?」

「子供用だから。ほらCHILDって書いてあるだろ」

「払ったのは大人分なのに」とレシートを見せると

「買った店に行って替えてもらうしかないね」

おかげでまたピカデリーまで二人で10ポンド近くの地下鉄料金を払ってわざわざ行くことに。


「そちらの間違えで、時間もお金も無駄になった」

と怒ってみるが

「謝る以外にはできないね」

と、決して謝っている態度ではなく言われ、わさわさした思いを抱えつつ、 近くのバス乗り場へ。


「今日はロンドンマラソンだから、道路がクローズになるところもあるので、明日の分がタダになるチケットをあげます」

と言われたけど、今日帰る私たちには、何にも嬉しくない。

そんなこんなで、トラファルガー広場

バッキンガムの衛兵の交代にも間に合わず。

ちょっと作業のために歩いてきた兵隊さんだけ見られた。ま、ラッキー。

門の紋章が、格調高い。

そのままバスの上から、ウエストミンスター寺院、ビックベンを回る。
ビックベンでは間もなく13時。

学校で使われているチャイムはビックベンの鐘の音。

これは録音しておこうと思ったのに、59分ごろから突然、キンコンカンコーン、キンコンカンコーンと歌い出した。13時からは、ボーンと一回。ま、そうですよね。1時ですから。

ウエストミンスター寺院のそばに、世界で一番小さな監獄がある。左端にみえますか。


ここから、ロンドン塔へ、処刑のために運ばれたりしたらしい。

 

ウエストミンスター埠頭からテムズ川を走る船に乗って、ロンドン塔まで。

このところ船ばっかり乗っているなあ。

ノーフォークと違うのは、船の向こうに広がる景色。

ロンドンブリッジなんて、歌になっている ところも通過。

ランチ船(レストラン船)とも行き交う。

シェークスピア劇場(ロンドンでは珍しいサッチドハウス)

軍艦が展示してある。全容が撮影できないくらい大きい。

赤い窓枠で有名なアンカーカフェ

やはりテムズ川でもポリス船が。

そしてタワーブリッジ

ロンドン塔は、血塗られた塔と言われ、多くの処刑が行われた。


そういえば、マーブルアーチのあたりにも公開処刑場があって何万人も処刑されたと説明があった。

公開処刑って、犯罪抑制のためと大衆娯楽のためらしいが、効果があったのだろうか。


ロンドン塔では、3時半から始まる「切り裂きジャックツアー」に参加。

乗り降り自由観光バスチケットに船も、切り裂きジャックツアーも衛兵の交代式ツアーもみんな含まれている。

待っている間にたまたま世界陸上のマラソンの折り返し地点で、選手たちが走ってくるところに遭遇。

1位は、カメラが間に合わず。2位から何枚か撮影を試みたが、マラソンとはいえ一流選手。わたしの全速力の3倍ぐらい早い。というわけで、焦点がうまく合わないうちに通過。

ロンドンっ子の偉いところは、すべての選手に、折り返し地点でエールを送っている。

選手の中には、手を振って挨拶していく人もいた。

日本人選手も見かけたが、 後で調べたらスズキ浜松の二人の選手、わたしの出身地の選手だった。
もっと真剣に応援すればよかった。

さて、時間になるとガイドの男性が現れて、マラソンを尻目に「切り裂きジャック徒歩ツアー」 。

参加者は10数名。

5人の被害者のうち、一人だけシティで殺害。

後は、ホワイトチャペル地域で殺された。

当時のホワイトチャペル地域は、犯罪の巣窟で、売春婦も2000人もいた。

狭い路地が多く、殺人が犯しやすかった。

どの被害者も首をかき切られ、お腹を下から上まで切り開かれた上に、内臓の一部が持ち去られ・・・

 

最後の一人は、路上じゃなく室内だった。そのせいか、傷つけられ方がひどく、ほぼバラバラ。
彼女だけは遺体の写真も残されている。

ジャックから届いた届いたと思われる声明文。

ユダヤ人を擁護する壁の落書き。

フリーメイソンが関わっているかもという推測。

切り裂きジャックが騒がれているのに、女性がやすやすと殺されたのは犯人が女性だったからだろうとコナンドイルは知人に語ったとか。

女装した男性という説もある。


なんて言う話を聞きながらの90分ツアー。

殺害現場はいまでは、フードマーケットになっていたり、

ビルの中庭になっていたり


ホワイトチャペル地域は、未だに、急にアラブ世界に来たような異文化マーケットが広がっている。

案内されるままに歩いた狭い路地は、夜は近寄りたくない雰囲気。

 

 

他にも何組か同じような団体を見かけたので人気のコースらしい。

別のグループが話を聞いている場所。

壁の落書きまでおどろおどろしい。

さて、じゃ、観光バスに乗ろうかとロンドン塔まで戻ったら、マラソンのためコース変更になっていて、どこから乗っていいかもうわからない状態。

残り半分を諦めて地下鉄で帰る。また、10ポンド。
こんなことなら、1日券を買っておけばよかった。


まだ、時間も少しあるからベーカー街221Bに寄っていこう。

言わずと知れたホームズの家。

今は、ホームズ博物館になっている。

のんびりドアの撮影なんかしていたら、帰りの電車ギリギリの時間。

地下鉄を使うのは悔しいので、ウーバーという近くにいる登録車に乗せてもらえるシステムを初利用することに。
調べると6ポンドぐらい。地下鉄より安いし早い。

5分ほどで到着したウーバーの運転手さんに聞くと

「イギリスでは、無認可で客を乗せることができないので、全員、タクシードライバーの認可を持っている。だからイギリスのウーバーは安心だよ」

たまたま通り道にウーバー本社。

「最初は小さな一部屋だったのに、今では大当たりして自社ビルを持つようになっちゃった」


電車のチケットを確認すると、わたしの勘違いで、時間はまだまだ余裕がある。あ〜よかった。


ホテルについて、ジャケットに入れたはずのチケットがないことに気づく。

どうやら、タクシーに落としたらしい。

あ〜〜〜、電車の時間の確認なんかタクシーの中でしなければよかった。

激しい後悔と自己嫌悪。



初ウーバー利用者としては、こういう時にどこに連絡していいかわからない。

あちこち探してようやっと20分後にドライバーにつながった。

「落とした切符は見つかったけど、今からホテルに戻るには20分かかる」


万事休す。その時間には電車は出ている。

「メールで、画像を送ろうか」
「一応おねがいします。メールアドレスは・・・」

なんてやっているうちに、電波状況が悪く、時間は刻々と過ぎていく。


到着駅にタクシーの迎えを頼んでいることもあり、泣く泣く切符を再び買うことに。

イギリスの切符の価格はミステリー。これについてはまた詳しく書くが、早めに買って半額で手に入れていたチケットをなくし、 高値の当日券。


ところが、券売機が最後のところで、わたしのクレジットカードを受け付けない。


走って、窓口へ。

「4分後の電車に乗りたいんですが」


切符売りの駅員さんも頑張ってくれて1分前にホームへ息子と一緒に走り込む。

「エビシャムに行きたいんですが」

「A、B、Cの車両に乗って」

え〜、ホームの一番前。 

Eまで走って、乗り込もうとすると
「乗るまで待ってあげるからCまで行って」と駅員さん。

スーツケースひっぱりながら、息子とふたりで、Cに乗るや否や、出発。


途中で切り離されるからA,B,Cに乗ってと言われたと思ったが、エビシャムに着くとDもEもFもGもちゃんと繋がっていた。


なんのために走らされたんだろう???? 


無事には終わらない。いつもどおりの我が家の旅でした。