鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

あなたに抱かれて眠りたい

2015-03-21 | 
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鈴木信夫の初期の作品から(3)


詩集に載せなかった未発表のものを選んで紹介してゆきます。
ここでは「神」についていろいろな想いを感じて頂ければと思います。
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「どれだけ生きたかではなく、どう生きたかが大切」という想いを持ち続けていました。
この詩もその想いを表したものです。


     あなたに抱かれて眠りたい
                                 2001年12月

だれにも言わずにきたけれど、ずっと前から思ってた
「いつまでも生きることがしあわせなのか」
わからなくなるときがあるのです
たとえば、生命が明日に終わりをつげるとしても、
しずかな想いでいられたら、
ただ、それで、それだけでいいのです

だれにも言わずにきたけれど、ずっと前から思ってた
「生命をながえればそれでいいのだろうか」
わからなくなるときがあるのです
たとえば、生命が明日に終わりをつげるとしても、
あなたに抱かれて眠りにつけば、
ただ、それで、それだけでいいのです

それが、ほんとうのしあわせなのです
あなたなら、きっと、わかってくれるでしょうね
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