鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

時空を超えて

2015-03-17 | 
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鈴木信夫の初期の作品から(2)


詩集に載せなかった未発表のものを選んで紹介してゆきます。
その時々の想いをやさしい言葉で表しているのを感じて頂ければと思います。
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どんなにお金を持っている人でも、どんなに貧乏な人でも、時間だけは平等に与えられています。
ただ、その時間をうまく使うのはなかなか難しいことですよね。


     時空を超えて
                            2002年10月

1度でいい、時間を超えてみたい
限られた時間という枠を超えてみたい
もう追いたてられるのはやめよう
そんなにとらわれることなんてない
心が時間を超えた世界へ入った瞬間に、
この宇宙のすべての意味が見えてくるようだ
その意味が見えたなら、時間の感覚はまったく違ってくる
そして「生きる」ことの意味もはっきりと見えてくるんだ
それがつまらない枠にとらわれないということ
さあ、時間を超えた世界へ心を解き放とう

1度でいい、空間を超えてみたい
限られた空間という枠を超えてみたい
もう心を閉ざす必要はないんだ
そんなにしがみつくことなんてない
心が空間さえも超えた世界へ入った瞬間に、
この宇宙を統べている愛の臨在を感じるようだ
それを感じられたなら、空間は無限に広がっていく
そして「愛する」ことの意味も大きく変わってくるんだ
それが自分で自分の限界をつくらないということ
さあ、空間を超えた世界へ心を解き放とう
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作品を引用するとき

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