鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

大地をわたる風

2015-03-31 | 
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詩集「生命いっぱい」より


2007年6月、三冊目の著書を神奈川新聞社から出版しました。
自身の人生観と世界や社会に対する想いを詩とエッセイにした詩集です。
絵手紙作家の浅田美知子さんが表紙カバーと挿絵を書いて下さいました。
この詩集の中から選んで紹介してゆきます。
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   大地をわたる風
                    2004年7月

僕には風が見えた
大地をわたる風が見えた
それは生命をはこんでいく風だよ
僕には風が見えた
大地をわたる風が見えた
雲をはこび雨をふらして生命をうるおしていく
僕には風が見えた
大地をわたる風が見えた
風がなければ生命は生きられない
大地をわたる風のように
人という生命をうるおすような
人になりたい
大地をわたる風のように
心という生命のメッセージを
とどけていきたい
大地をわたる風のように
生命つきるまで
吹きつづけていきたい

   
   「生命いっぱい」神奈川新聞社
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作品を引用するとき

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