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【ネット『裏』界隈の話題】 オーストリア発、tumblr系のマイクロブログサイト『soup.io』がコロナで息絶える。

2020年08月02日 | 日記

いや、tumblr系のマイクロブログサービス業者なんて言うと、日本発(で日本語対応)なサービスはとっくに淘汰されちゃってる。今さら「マイクロブログのサービス終了」なんて現象、別に珍しくもないでしょ❔と思われるかもしれない。

ま、日本語みたく"地域言語"限定で営業してる零細な💧サービスに関しちゃ、おっしゃる通り。たしかに(世界じゅうで)、ほぼほぼ競合=パイの奪い合いによる淘汰が終わってしまってる。

しかし、それが英語メイン……他にもマルチ言語をカバーしたような「世界マーケットでユーザーを集める大手~中堅のブログサービスサイト」となると、まだまだ淘汰の具合も緩やかだった。のが、ついにコロナ禍でそうもいかなくなった(?)ようなんである。具体的には、もともと慢性的に不採算だったサービスを建て直そうとして支えてた「親会社に余裕が無く」なり、資金のメドが立たずに廃業に追い込まれる業者が現れたのだ。


その1社が、オーストリアの『soup.io』─── 。

実に(世界で)数百万人もの利用者を擁してたのに、今年7月10日になって突如、「来たる20日でサイトを閉鎖します」と一方的に宣言。直前ダイレクトメールの1通で10日後には消失してしまった。13年間に及ぶ投稿ストリーム・データが、一括ダウンロードとかの梯子(乗換え)サービスを掛けてもらえるでも無く問答無用、冷酷に消されてしまったのだ。

今回は、この衝撃的な「夜逃げ騒動」を当該サイトTOPページの魚拓で追ってみよう。
 
 
2007-9年 某月某日: 華やかに集客し始めたころのsoup.io
 

もともとサービスは、在オーストリアの工学院生3人組が立ち上げたベンチャーだった。彼らフレッシュな創業陣のアイデアは英Guardian紙によって2009年の「重要な100のWebサイト」の1つに数えられ……次いで同年9月には彼ら、本国のオーストリア通信(APA)によって「革新的なITチャレンジャー」にも選出された。紛れもなく当時は、ホリエモン的な「時代の寵児」だったワケである。


が、そんな彼ら─── 。

スピーディに飽きることなくブログする「表現のツール」を編み出す才には長けてたが、カネ儲けの才は持ち合わせてなかったらしい。ブログのプラットフォームを地場企業に賃貸しする……とかの(ありきたりの既存手法の)他には確たる収益ゲット術を付加できず、当初集めたベンチャーファンドが底を尽くやどんどん泥沼のごとく事業赤字を膨らませていった。

2017年には大量の投稿データをごっそり遺失する、という「前代未聞の」不祥事まで発生。事業存続への信頼確保のために、間借り主だったウェブホスト会社の完全子会社となった。そのあとも転々と……会社は複数回に渡り転売されていったが、どの親会社の下でも創業者3人組の稼ぎは復調の片鱗すら見せられず……。
 
 
2020年 6月10日: 恥も外聞もなく緊急寄付をセビり始めたsoup.io
 

わたし自身ここのユーザー↑ でもあったのだが、さすがに💧このTOPページみたときは「マジ先行きあぶねーな」と思わざるを得なかった。

これまでも断続的に寄付金を募るバナー自体は見かけてたが、この日掲載された内容の「慌てぶり、必死ぶり」と言ったら無かったし。ご覧のごとく「黙ってること=認めてしまうこと」という抗議活動の奮起を促す名スローガンをクリップした投稿記事なんぞ添えて、ぶっちゃけた話が「寄付しなかったらsoup.ioが消えちまっても知らねーぞ」的な。

こりゃもう経営放棄に等しい言い草で、開き直りもいーとこである。まさしく、開き直り強盗そのもんのド醜態。お客様であるユーザーを強請(ゆす)って💧 この先どーしろってんだオマエら~っ。
 
 
2020年 7月10日: 結局、一方的に廃業を宣言したsoup.io


> 唐突なサービス終了宣言を受けての非難スレ(英文)

まあ、そんな按配だから、甘っちょろい若造3人組の悲鳴ごとき、賢明なユーザーらの心にはピクリとも響かなかった。わずか1カ月の「物乞い」で彼らはついに、匙を投げた。

最終局面でのサイト運営費は月額約10,000ユーロ(約125万円)。対して広告収入は月平均1,500ユーロ(約19万円)しか稼げていなかった、と地元ITウォッチャーは伝えている。

=了=

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