ラーマーヌジャの研究春秋社このアイテムの詳細を見る |
11世紀前半(?)~1137、
南インド・タミルナードゥ州の聖地カーンチプラム生まれ。
バクティ(神への献身的な信仰と信愛)を、
人間の救済の手段として初めて理論づけた理想家。
ヴェーダンダ哲学を学ぶが、「ブラフマー展開説」に納得できず、
南インドで勢力があったヴィシュヌ神崇拝に傾倒した。
そしてヴェーダンダ哲学とヴィシュヌ神信仰の結合が、
生涯の哲学的テーマであると決め没頭していった。
最高神ヴィシュヌ神に対するバクティ。
従来、神と個人の間は司祭者が取り持っていたが、
個人が直接、神と交渉する所に特徴がある。
バクティに対する神の恩寵は、カーストの所属階級、
能力、性別とは全く関係なく及ぶと説いた。
これは他の聖者にない画期的な説である。
なお、ヴィシュヌ神派には学問的な傾向が強く、
シヴァ神派には苦行や呪術、祭儀的な傾向が強い。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます