1998年発売の大沢在昌さんのハードボイルド。
主人公は大学で染物の講師をしている65歳の葉山英介。
妻に先立たれてはいるがクラブママの恋人がいる。
何よりも惹かれるのは(え!そこっ? 笑)
ゲイの甥っ子の薫と同居していると言う変わり者。
この甥っ子がいい味出してるの。英介と薫の関係も素敵。
英介は大学教授と言う表の顔があるが、
40年前、戦後に流星団と呼ばれる義賊集団の一員だった。
星条旗の覆面をしていた事から流星団と言う名前がついた。
(タイトルの流れ星はここから来ている。)
流星団は闇で儲けている所に忍び込んでは金品を強奪するが、
殺人は犯さなかった。
ところがある日、穏やかな余生を送る英介は
正体不明の集団に襲われる。誰が?何のために?
英介は正体を暴くために隠していた拳銃を手に取る。
昔の仲間達はときおり今は半ば呆けてしまった
リーダーの元を訪ねていた。流星団が解散する事になったのは、
ある事件が原因だったのだが、その時に強奪したダイヤモンドは、
存在に大きな裏があると言う事から処分にも困った事もあり、
リーダーが隠していた。
英介はそのダイヤモンドが原因ではないか?と思い、
40年前の事件を洗い始める。
40年間それぞれの人生を送っていたメンバーが、
40年前のダイヤモンドを巡って対立していく。
あの時、なぜそこにダイヤモンドがあったのか?
メンバーが知らなかった裏が暴かれ、
まさかの結末が・・・・。