カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「流れ星の冬」大沢在昌

2022年10月23日 21時30分59秒 | 本 / BOOKS

1998年発売の大沢在昌さんのハードボイルド。
主人公は大学で染物の講師をしている65歳の葉山英介。
妻に先立たれてはいるがクラブママの恋人がいる。
何よりも惹かれるのは(え!そこっ? 笑)
ゲイの甥っ子の薫と同居していると言う変わり者。

この甥っ子がいい味出してるの。英介と薫の関係も素敵。

英介は大学教授と言う表の顔があるが、
40年前、戦後に流星団と呼ばれる義賊集団の一員だった。

星条旗の覆面をしていた事から流星団と言う名前がついた。
(タイトルの流れ星はここから来ている。)
流星団は闇で儲けている所に忍び込んでは金品を強奪するが、
殺人は犯さなかった。

ところがある日、穏やかな余生を送る英介は
正体不明の集団に襲われる。誰が?何のために?
英介は正体を暴くために隠していた拳銃を手に取る。

昔の仲間達はときおり今は半ば呆けてしまった
リーダーの元を訪ねていた。流星団が解散する事になったのは、
ある事件が原因だったのだが、その時に強奪したダイヤモンドは、
存在に大きな裏があると言う事から処分にも困った事もあり、
リーダーが隠していた。

英介はそのダイヤモンドが原因ではないか?と思い、
40年前の事件を洗い始める。

 40年間それぞれの人生を送っていたメンバーが、
 40年前のダイヤモンドを巡って対立していく。
 あの時、なぜそこにダイヤモンドがあったのか?
 メンバーが知らなかった裏が暴かれ、  
 まさかの結末が・・・・。

コメント
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